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風の足跡

木本周磨
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Recorded at studio Nido 2015 0123 (first Demo 2012 0422) 使用機材 Guild M-20 iphone4 Voice memo micW i436 Vocal mic shure57 Guitar mic shure58


風ってなんだろう、見えないし、音はするけど。空気が振動していると風を研究している人に初歩的なことを教えてもらったことがある。自分の身体で風を全力で感じようとしている歌。風の軌道や通り道、二度と同じ風は来ないなど。風について神経質に描写していると今となっては思える曲。


 滲んだ 空を 何も
 写さない 眼で
 眺めている その奥には
 重なった 灰色の 雲が
 立ち込めている

 足元 切り裂く 冷たく
 冷えた 鉄のような
 風が 通り過ぎていくのを
 指先まで 強く 
 感じたならば

 からだを 丸めて 
 歩いていく
 靴音が ビルに
 跳ね返る

 それで 風の 
 通り道が 分かる

 悪意の こもった
 風も あるのよと
 キラキラした 眼で
 僕に 呟く 君は
 つかみどころのない
 ひとだね

 君を たとえるなら
 風 そのものだよ
 僕の 心 揺らす
 突然 やってきて
 足跡だけ 残して
 どこに 行ったのかなんて

 僕にも 分かるように 印を
 つけて 風が 通り過ぎるのを
 心に 吹き込んで 響かせて
 
 からだに 巡らせて そしたら
 僕も 風に なる

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