日本の笑いを変えた男

言葉の企画 第4回目の事前課題は、
「私の素敵な人」についてのエッセイを書く、というもの。

「素敵」っていう表現が適切かわからないけど、僕がこの世で「2大尊敬する人物」の一人である、「松本人志」について書こうと思う。
※ちなみにもう一人はキムタクこと木村拓哉。今日日28歳の男にしてはすこぶる珍しいチョイスだと思う。笑

好きになったキッカケ

昔から、ひょうきんキャラってわけじゃ全然なかったけど、「面白いこと」「いじること(&いじられること)」が好きで、なんというかちょっとひねくれてた人間だったと思う。根底の理由としては、家庭内でだいぶ両親の仲が悪かったので、その中でもちょっとでもオモロイことを見つけようと三兄弟でふざけあっていたことがベースにある。
小学生の頃は「笑う犬の冒険」をキッカケにお笑い番組いどっぷりのめりこんでいったが、この頃は(関西でもなかったし)、特に松本人志、ダウンタウンに注目することはなかった。

大学に入りたての頃、自由な時間が増えたときに、昔の漫才やコントをYoutubeで死ぬほど見尽くしてた時期があった。
僕の持論としては、お笑いは音楽や映画と違い、テクノロジーのように時代とともにある程度の域までは進化していくものだと思っていて(逆に音楽や映画は今よりも昔のほうが素晴らしいものが多い。90年代のロックとかJ-POPとか。※あくまで持論)、基本的には昔のお笑いがいまに勝ることはない。
※ちなみにいまがピークな気がする。
ただその中でも、ダウンタウン、特に松本人志だけは例外で、彼らだけはいまでも通用するし、腹をかかえて笑ってしまう。

この時期から、「ダウンタウンってすげー」「もはや尊敬の域だ」と思うようになった。

尊敬ポイント①既存の流れをぶっ壊す革命マインド

この辺の話はネットだの本だのにわんさか書いてあるので詳しく語るつもりはないが、よく言われるのが「ダウンタウンは日本の笑いの歴史を変えた」という話。
それまでは紳助竜介に代表されるように「高速しゃべくり漫才」ってのが主でお笑いの中心だったところに、ダウンタウンが「スローテンポ」かつ「シュール」な笑いをぶっこんだ。
(はじめてスリムクラブを見た以上の衝撃だと思う。笑)
あえてボケやツッコミの前に間を置いて観客に咀嚼させたり、ゆっくり喋ることでじわじわと脳みそをくすぐったり。
この勇気が、凄すぎる。ガチガチに固まってる既存のルールに真っ向から立ち向かうベンチャーマインドというか、革命マインドというか、、、
これがキッカケで、間違えなくお笑いの選択肢が日本に増え、お笑い界が10歩前に進んだ。
この革命マインドが尊敬ポイントの1つであり、ぜひ学びたい面でもある。

尊敬ポイント②「ギャップ」いう手法

もう一つ、本当にすごくて見習いたいなーと思うのが「ギャップ」(=緊張と緩和)という手法。
例えば「葬式」という緊張のシチュエーションで、「ふざける」という緩和を持ってくることで笑いを起こしたり、ピリっとした空気の中にシモネタをぶっこんだりと、ギャップによるインパクトを狙うのが非常にうまい。
これはお笑いに限らず、「人にインパクトを残す」という面で本当に参考になるなーと思う。
マーケティングでも、あえて人が想像していたことの逆をいくギャップでインパクトを与えたり、コピーでも、両極端のベクトルのものを同居させるギャップで人を惹きつけたり。
「人の心を動かす」という点で、この手法は今後も活用していきたい。

おまけ:「笑い」のエッセンス

記憶にも新しいヨシモト闇営業問題で、業界全体がピリっとしてる中で真っ先に先陣を切って「笑い」のエッセンスをぶっこんだのも松本人志。
僕は人間の感情の中で「笑い」が一番大切であると思ってるし、好きなタイプの断トツ1位も「笑いの価値観が合う人」だし、「喜怒哀楽」の中に「笑」を加えるべきだと思うくらい、「笑い」って大事なものだと思ってる。きっと松本人志も誰よりも笑いを愛してるし、どんなときでも笑いを忘れちゃいけないと思ってる人だろうから、いかにシリアスな場面でも「笑い」の心を忘れてない。
これからも、日本の、いや世界のお笑いの頂点に君臨する松本人志を尊敬し続けようとおもう。
きっと彼が死んだらショックすぎて仕事なんてできないし、8年くらい引きこもりそう。

いや、逆に大爆笑してやるか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?