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僕が職場に弁当持参で出勤する理由

仕事の日はなるべく家から昼食を持参している。夏前までは「おにぎり2つ」と「カップラーメン」を持っていくのが定番だったが、カップラーメンに飽きてしまい、いまは弁当に切り替えている。

さて、なんで家から昼食を持参しているのかと言うと、「節約」の意味合いが大きい。ここでいう節約とは、もちろん金銭面の意味も含むが、それ以上に大きいのが「時間」だ。

職場の近辺にはコンビニや食事処がまったくないわけではない。なのでその気になればコンビニで済ますこともできる。しかしそこに問題がある。

たとえば、「今日は絶対に冷やし中華」と決まってるならまだ良い。一目散に冷たい麺コーナーに行けばいいだけだ。だが、肝心の冷やし中華がすでに売り切れていることもある。もっと言えば「昼の時間になったけど、何を食べよう?」と食べたいものすら決まらないこともある。そう、このときが問題なのだ。

パンコーナーに行く。メロンパンとミルクフランスが美味そうだ。でもこれにしても絶対3時ごろ腹減るよなあ・・・。

おにぎりコーナーに行く。買うとすれば鮭がいいけど・・・えー!鮭のおにぎりあらへんやん。即断念。

パスタコーナー。なんかどれも高いなあ。弁当コーナー。うーん、ヘビーなものしか残ってない。だったらもう1回麺コーナー。そうめんは苦手だしざるそばって気分でもない。熱々のきつねうどんというのもまた違う。カップラーメンコーナー。いや、カップラーメンにするなら麺コーナーから選ぶほうが良い。いっそ変な組み合わせにするか?メロンパンと担々麺とか。もちろん王道のざるそばにおにぎりでも良いが、結局いい値段になってしまう。

ええい、もう面倒だ、最初見たメロンパンとミルクフランスにしてしまえ、それからレジ横のホットスナックからアメリカンドッグを選ぼう。これならすぐに腹がへることはないだろ。

・・・と、ここまで、平気で10分を要することもしばしばある。なんなら「あっちには冷やし中華があるんじゃないか」とコンビニをハシゴすることもある。

これが実にもったいない。変なところで頭も使って疲れるし、知ってる人に店中ウロウロする僕の姿をあまり見られたくもない。もちろんコンビニへの行き帰りの時間もある。まあ、ここまでの話を20文字以内でまとめると、「外に出て、コンビニで買うのが面倒くさい」ということだ。

しかしこのコンビニでの逡巡は、きっと自分がHSPで、物事を深く考える癖があるからなのではないか、と最近思うようになった。HSPやHSCの子どもたちは、1言われたことを10考えてしまうことがよくある。「優柔不断」という烙印を押されてしまいそうなこの僕の行動も、考えれば考えるほどこれに近いものがあると思うのだ。

食べたいものが決まっていないときのコンビニでは、価格、満足感(要は腹持ち)、味、いろんな要素をひとつひとつ吟味する。そして冷やし中華単品で済ませるのか、ひとつおにぎり付け加えるのか、付け加えるとしたらおにぎりの種類は何にするのか・・・。いま自分でこうして書き出してびっくりするほど、いろんなことを考えて考えて、ようやく「冷やし中華と塩むすび」という選択ができる。一方で、弁当や以前のカップラーメンの場合は、持ってきたものを食べれば良いので、実にシンプルなのだ。

ちなみに弁当を用意するときは、たいてい昨夜の残り物を詰めて空いたスペースに冷凍食品や卵焼きを埋めていくのだが、これは要はパズルみたいなものなので、「この空きスペースなら春巻きは難しいから・・・カニカマ天入れとくか」と割とスッパリ決められる。正直、この作業はもはやちょっとした楽しみにすらなっている。そしてこれは完全に余談だが、弁当に切り替えてから夕方遅くまでたいして空腹を感じることもなくなった。

HSPの人でお昼ごはん何にしようかよく悩む人は、ぜひお弁当を検討してみてほしい。「何食べようか」考えてげんなりしたり、仕事が手につかなくなる、ということはきっと減るはずだし、何よりちょっとした昼の楽しみにもなる。あ、この暑い時期は衛生面に気をつけて。僕はビビりすぎて先日ダイソーでわざわざ弁当用に5時間持つ保冷剤を買いました。

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