ダーツ「PERFECT」プロテスト(プロ試験)対策【経験者が教える】

PERFECT プロテスト 1月〜10月で、北は札幌、南は九州まで、全国で行われています。

東京会場だと、今は、主にダーツスタジアム池袋で行われています。

少し前は、ダーツショップ TiTO(ティト)でも、行われていました。

そんな、PERFECTのプロテストについて、
経験者の立場から、対策について書かせて頂きます!


どういう方に読んで頂きたいか


PERFECT - Soft Darts Pro Tournament - プロテストの対策を書くにあたり、
先ずは、今後、プロテストに挑戦する方へ、自分の考えや思いを述べておこうかなと思います。


「PERFECTのプロテストは、ダーツがそれなりに上手ければ簡単。」

と言われることもありますが、果たしてそうでしょうか?


先ず、提出資料を揃えるために、ダーツについても含めた自分の経歴を記入。
「私にとってダーツとは」をテーマに、800字以内の小論文を用意。


書類審査に合格出来た後は、受験料10,000円を振り込んで、
本番の実技試験の5 Legのために、ひたすら、練習。


筆記試験もあるので、PERFECT事務局から届いた競技規定書を、しっかり読んで覚える。
そこまでやって、本番の日は、朝早くに起きて、しっかりと準備。


わりと時間もお金も掛かるし、結構、面倒じゃないですか?
これって、ちゃんとした想いや志が無いと、挑戦すること自体が面倒だと思うんですよ。


確かに、ダーツが上手い人からしたら、実技試験は、そこまで難しくはないでしょう。


でも、他団体から移籍のトッププロでも筆記試験に落ちて、筆記のみ受け直す人もいます。
ペーパーテストが得意で筆記試験に合格しても、
実技試験で緊張して、本来の実力を発揮出来ない人もいます。 ← グサッ


「何故プロになりたいのか」 「プロになって、どうしたいのか」


(自分も、プロになってどうしたいのか、以前のダーツブログで書かせて頂きました)


「GATU×GATU DARTS」(ガツガツ ダーツ)


↓ 記事 ↓

○ ダーツのプロテストを受けます

○ 合コンの2次会でダーツに出会った男がプロになるお話


簡単だと言うだけで何も行動しない、行動しないのに、挑戦する人を笑う人には、
PERFECTプロテストについて何も言ってほしくないと、自分は思っています。


だって、挑戦してもいないのにわかるわけがないでしょう?


志は、大きすぎなくてもいい。でも……
しっかりとした志と、油断しない準備がないと合格出来ないものです。


挑戦に時間も手間もかかるし、限られたLeg数というプレッシャーの中のプレイなので、
受けたことがない人が思っているよりも、ずっと大変で難しいと思います。


引き続き、以下の文章を読まれる方は、既に、そういう気持ちになれているか、
再度、じっくり考えた後に読んで、活用して頂ければと思います。


PERFECTプロとしての自分の本音は、


「ダーツが好きで、ダーツに真面目で、ダーツが上手くて、プロになってどうしたいか志のある方は、
全員、プロダーツプレイヤーになって、ダーツの面白さや凄さを伝えて貰いたい」


本当に、そう思っています。


それでは、引き続き、自分が考えるPERFECT プロテスト対策を書いていきます!


事前準備について


先ず、準備について。
必要資料については、公式のサイトをご覧頂ければと思います。


他者推薦の場合は、経歴書類を出すだけで良いですが、
自己推薦の場合は、「私にとってダーツとは」をテーマに、
800字以内の小論文を追加しないといけません。


自分も自己推薦でした。
小論文とはいえ「序論・本論・結論」のように、
構成がしっかりとしていないといけないわけではありません。
ダーツについて自分の熱い想いを書けば良いと考えています。


「ダーツとは」と言われても、文章を書くのが苦手な方にとっては、
どこか抽象的で思い浮かばないですよね。
自分の場合は、以下の構成で書いてみました。
参考に出来そうであれば、ご活用下さい。


ダーツをはじめたキッカケ

ダーツをするようになって感じたもの

ダーツから与えてもらったもの

 「プロになったら、どうしたいか


因みに、この辺の考えがしっかりしていれば、
本番の筆記試験でもプチ小論文がありますが、書きやすくなると思います。


また、自分は書類の発送が早かったのか、
本番の実技試験も、すぐの1巡目(受験番号7番)でした。


東京会場だと、書類が届いた順から受験番号を割り振っている可能性も高いので、
本番は緊張する前に早めにやりたいと思う方は、締め切りより、俄然、早めに、
様子を見て雰囲気に慣れてからやりたい方は、
書類を用意はしておくが、締め切り近めで発送というのも、一つの手かもしれません。


まあ、実技の順番がいつでも万全を期しておくことが一番ではあります。


・自己推薦の小論文は、ダーツに対しての素直な熱い想いを書く
・書類提出は、自分が本番で、どのくらいの順番が良いか考えて発送する


実技試験について


実技試験の本番の雰囲気は、プロテスト独特だと思っています。
私語厳禁の中、黙々と試験が進んで行く感じです。


ハウストーナメントやビッグトーナメントとも雰囲気は全く違っていました。
PERFECT本戦とも違います。本当に独特です。


自分も初めて受験した時に、実技試験でダブルがことごとく入らずに、
フィニッシュ出来ず、不合格となってしまいました……


本番前の日までに、Phoenix台でプロテストモードを20回程プレイしましたが、
全て合格出来ていました。(調子が悪くても4 Leg目にクリア)


なので、どこかに過信もあったのかもしれません。
本番では、自然と、その独特な空気感に飲まれていたのだと思います。


2回目に受験した時は、6 Roundの17本目でクリアしました。


本番では、1 Roundごとの終わりに、後ろにいる試験管に、
「〜点です。」といったように口頭で点数を報告しなければいけません。


いつもの自分のリズムでは投げれないので、
報告した後に、一旦、深呼吸でもして、再度、自分のタイミングで投げて下さい。


本番前の練習でも、本番を想定して、
友達に付き合ってもらい、試験管役になって頂いて、
1 Roundごとに点数報告をしながらプロテストモードを練習すると効果大だと思います。


試験管役も、本番の試験管に近い感じを想定して、
気持ちを表情に出さないようにお願いします(笑)


100前後からのアレンジも表などを見て覚えておくことも大事です。


例えば、70残ったら、普段なら20 → BULLも多いと思いますが、
男子はダブルアウト縛りになるので、残り2本なら、S20 → INNER BULLみたいな狙い方ではなく、
D19(38) → D16(32) や T18(54) → D8(16) 等が有効的になると思います。


本番は、上がりのダブルアウトも、いつもより難しく感じます。
32, 36, 40 など、ダブルアウトも練習しておくと良いです。


試験中、周りからT20のドゴーンという音やPERFECTでも使用中のLOW TONの音楽が流れまくると、
自分だけ打てていないのではないかと、ついつい焦ってしまう場面もあるかもしれません。


しかし、それも気にせずに、ひたすら自分のみに集中して、
自分の世界で試験に挑んで下さい。


[追記] として、実技試験に挑む服装に気をつけることも大事です。
上も下も小さなロゴですら入っていたらアウトです。
毎回の試験で、本番前、ロゴの上にガムテープを貼られている方も多くいます。


と書いている私もアームサポーターの二の腕裏にある
2cmくらいのロゴに気づかないという失態がありました……
服装、及び、アームサポーター等、身につけるもの全てにご注意下さい。
再度、公式の服装欄を見ながら確認して下さい。


・本番を想定した試験管もいる練習法を行うと効果大
・服装、アームサポーター等、身につけているものにロゴが入っていないか前日までにチェックする
・本番では、毎Roundにおいて、呼吸を整えて自分のタイミングやリズムをつくる
・雰囲気や音など、周りは気にせずに集中する


筆記試験について


東京会場の場合、実技試験が終わった後に、時間をおいて筆記試験となります。

もし、この時に実技試験に不合格になってしまっていても、
筆記試験が合格出来れば、1年間有効で、次回から免除になるので、
決して腐らずに筆記試験を受けましょう。


筆記試験は、決してマークシート等ではなく、
競技規定書が()で虫食い状態になっているので、そこを穴埋めしていく感じです。


文章が「競技規定書」と変わったりしていませんし、変な引っ掛けもありません。
なので、純粋に何回も読んで、暗記していれば大丈夫です。


それが根拠となるように、PERFECTの会長も

「競技規定をしっかり読んで覚えていれば大丈夫で、無理やり落とすような試験ではないです。」

と最初におっしゃっていました。


書類選考が通る前に予習しておきたい方は、
公式サイトから競技規定がダウンロード出来るので、
そこからダウンロードして見ておいても良いです。


「漢字」や 1730mm や +-10mm 等の「単位」までも、
しっかり暗記しておいた方が良いと思います。


「このルールについて、ここにある単語を使って文章をつくれ」的な問題もあります。
ルールを言われたら、自分の言葉である程度、説明出来るようにしておけば、
それを文章化すれば良いだけです。


最後は、5つくらいのテーマの中から2つ選んで、
A4用紙の半分くらいにプチ小論文を書く問題もあります。


時間は、確か90分もあるので、ゆっくり記入して、
尚且つ、見直す時間もあると思います。


ダーツのことは既にわかっているから大丈夫と油断せずに、
しっかりと競技規定を読み込んで、理解しておけば大丈夫です!


正直、筆記試験については、情報処理や簿記、マルチメディア、介護等、
様々なペーパー資格を取得してきた自分にとっては得意分野でした。


それでも、やはり、一切なめることはなく、油断せずに取り組みました。
確かに、無理やり落とす試験ではないですが、油断すると簡単に落ちるレベルだとは思います。


寧ろ、ダーツ好きにとっては、
競技規定でプロの試合形式や振る舞いを知ることが出来るのが、凄く楽しいと思います。

「ほうほう、プロの試合はそうなんだ。」

みたいに、勉強だとは思わないくらいでした。


・本番までに、小まめに「競技規定書」を読んで、しっかり覚える
・本番の試験では、一通り終わった後も、ゆっくり、しっかり見直す


PERFECT プロテストの合格者数と合格率


勿論、プロテストという試験ですので、
皆さんの気になるところは、合格者数、合格率かと思います!


PERFECTのfacebookアカウントにて、
情報が公開されていましたので、引用させて頂きました。


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2017年1月のPERFECTプロテストの合格者数!

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【プロテストレポート】東京で新プロ91名が誕生
1月22日(日)今年第一回目のプロテストを東京で実施しました。
受験者数は合計166名(うち男子144名、女子22名)、
合格者数は合計 91名(うち男子 78名、女子13名)です。
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facebook「PERFECT - Soft Darts Pro Tournament」アカウントより引用。


もう少し、見やすい形に変えると……
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


・受験者数:166名(男子144名、女子22名)
・合格者数:91名(男子 78名、女子13名)
・合格率 :54.8%(男子54.1%、女子59.0%)

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2018年1月のPERFECTプロテストの合格者数は!

・受験者数:126名(男子106名、女子20名)
・合格者数:78名(男子 67名、女子11名)
・合格率 :61.9%(男子63.2%、女子55.0%)

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つまり、半分くらいは合格しているということですね。


これを多い、高いと考えるか、少ない、低いと考えるかは、
人それぞれだと思います。


何故ならば、個人的に思うのは、
一般的な試験の合格率として見ると、結構、高い合格率だとは思うのですが、
それなりにダーツに自信のあるプレイヤーが受けたとして考えた時は、
少し低いのかなと思ってしまうからです。


こちらの合格率。
是非、参考にして頂いて、練習に励んで下さい!


最後に


以上、自分がプロテストを受けて感じたことや、
受けてみての対策を書いてみました。


実際に、プロテストを受けてみると感じ方は、人其々、違うと思います。
あくまで参考として何かしら活用して頂いて、合格に繋がったら嬉しいと思います。


機会があれば、お会いした時にでも、

「あの記事、参考になったよ!」

と、お声かけ頂ければ嬉しいです。


上で最初に述べたような人材が、どんどんプロダーツプレイヤーになって、
皆でダーツ業界を、どんどん盛り上げていけたら、楽しいし、嬉しいですね。


勿論、対戦になった時は超真剣勝負で!


それでは、PERFECT プロテストを受験される方の健闘を祈ります!!

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