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森林95%の小さな村で生まれる大きな可能性

こんにちは。平岡です。
一度更新が途切れるといつ更新するか迷うなと思ったりしています。笑
書きたいことは多いのになかなか忙しさにかまけてかけない・・・。
自分の専門だと書いている最中にいろいろ考えてしまって、どうにもこうにも・・・。

自分の文章力をあげたいと思っているところもあるので、今後も定期的に頑張ります。毎週か隔週かでしっかり書く日を作りたいな。頑張ります。

今回は地域目線で見るはじめての視察(僕にとっては研修のつもり)で、岡山県の西粟倉村に来ています。

実はお恥ずかしながら、なかなか西の方は島根県の教育関係の活動しか知らず、西粟倉村も「ようび」さんの取り組みしか知りませんでした。

ようびの代表をされている方が塩尻市のイベントに来てくれたことをきっかけに「西粟倉村」という名前を知ったくらいです。

西粟倉村は、岡山県の最北東に位置する村で、鳥取と兵庫の県境にある人口1500人の小さな村です。面積の95%が森林に覆われており、そのうちの85%が杉や檜などの人工林で構成されています。
その西粟倉村がなぜ地方創生の文脈で注目され、安倍総理のスピーチにも登場するのかというと、一言で言うと「ローカルベンチャー」という取り組みにあると思います。

西粟倉村では、村の森林などを活かしたローカルベンチャーの立ち上げのサポートや、他では取り組まれていない独自の取り組みを10年以上に渡って続け成果を出しています。

こちらの取り組みは、エーゼロ株式会社(旧森の学校)などが旗振り役となり、役場とも密に連携しながら、実施してきました。

詳細な取り組みや基となる「100年の森構想」については、自分も聞きかじった情報しかないため、説明は避けますが、ここまで「地域」「民間」「行政」が三位一体となったり、時には先行実施して結果を出すと言うことは、他でもあまりない事例なのではないかと思います。
(以下の資料は前述の記事と合わせて読むと非常にわかりやすかったです。)

その上で僕が非常に感銘を受けたのが、西粟倉村の奥にある若杉原生林でのお話でした。

この写真が若杉原生林での象徴的な一枚です。
この写真を見て何か気づくことはありますか?


気づけば一目瞭然なのですが、実は写真真ん中の沢を境に左と右で「人工林」と「原生林」に分かれています。
生えている木が違うのはもちろんのこと、苔や丈の低い植物など地面付近の植生や太陽の陽の入り方も大きく違います。

コーディネートをしてくれた森本健太さんが仰っていた言葉が残っています。
「この原生林自体が西粟倉を表しているとも言えるし、この2つの対比が在りたい姿と現代の社会を表しているとも言えるよね」

自分は教育を基準に物事を考えてしまうクセがあるので、この原生林と人工林は、「さまざまな生き方や文化、年代、特性が許容される多様性社会」と「現代の一斉指導や画一指導、一斉に始まる就職活動などの競争社会」の対比に見えてしまいました。

一斉に植えられた人工林たちは、外的なケア(間伐など)をしてあげなければ、成長はできません。成長速度も一緒なのでかなり苛烈な競争社会ですし、また何か病気などが流行ってしまえば、そこで一斉に病気になって枯れる可能性があります。

一方で多様性のある原生林は、一見先に根を下ろしたものや陽の光を浴びれるものが強く見えますが、実は虎視眈々とその木が倒れた後に陽の光を受け継ぐ植物たちや木々が待ち構えていたり、色んな工夫で陽の光を浴びようと努力します。

僕自身人間社会においても多様性がある方がいいなぁと思ってるので、こういった偏った解釈になりますが、むしろケアをしてあげることで、競争社会を生き延びることもできるかもしれないとか、間伐することによってより良い環境や適切な環境へと促してあげることもできるという解釈もできるかもしれないと思いました。

「生きるを楽しむ」をテーマにしている西粟倉村には、素敵な人たちもたくさんいました。

今度は誰かを連れて来たり、なにか仕事としてやったりしていきたいなと思います。また、ただこれを「すごい」というだけでなく、取り組みを学びながら、自分のかかわる地域にどうインストールするのか、どのように自分自身が成長していくのかまで考えて、これから活動していきたいなと思いました。

また今回のこととは関係ないですが、今後はどんどんほかの地域も見に行きたいなと思います。時には1ヶ月くらい色んな人に弟子入りしたりして。笑

福井、雲南、西粟倉、海士、津和野、鎌倉・・・

なかなか見に行きたいところが多いですが、自分のためにも少しずつ色んなことを学んでいきたいです。

冷静に考えたら珍しい海ちゃんとのツーショット。笑

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