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"そろそろか"ではなく急だったお別れ

こんにちは。そろソロカです。
先日、Bravesにとっても、個人的にも大きなニュースが入ってきました。今オフのBravesは積極的に動いている中で、SorokaがCWSにトレードされることが決まりました。ATLは、リリーバーのBummerを獲得し、CWSへSorokaを含む5選手を譲渡しました。そろソロカという名前でやらせてもらっているため、皆さんもお分かりだとは思いますが、自分はSorokaのファンであり、ATLファンになったきっかけの選手でもあります。そんなSorokaへの感謝と期待をこれまでのキャリアを振り返りつつ、書いていきたいと思います。単なるお気持ち表明のような内容ですが、Sorokaがどのような選手なのか、どれだけの魅力があるのか知っていただけたら幸いです。

キャリア前半を振り返る
Sorokaは2015年のドラフト1巡目(全体25位)でブレーブスから指名された。マイナーで順調に成長を見せ、2018年5月のメッツ戦、20歳でのメジャーデビューを果たした。デビュー戦はルーキーらしからぬ風格で素晴らしい投球を披露し、6回1失点、初勝利を達成した。2019年には13勝を挙げ、新人王こそ叶わなかったものの大活躍。この若きエースがこれからのブレーブスを支えるのだと誰もが思ったに違いない。もちろん僕自身も。

野球人生を変えた悲劇
しかし、こうも順調に進んでいたキャリアが一転、Sorokaは幾多の困難に向き合うこととなってしまった。忘れもしない2020年8月3日、メッツ戦で投げていたSorokaは一塁のベースカバーに入ろうとしたところ、転倒。苦悶の表情を浮かべながら立ち上がれないSorokaを見て、青天の霹靂のごとく、頭が真っ白になったのを鮮明に覚えている。診断結果は、右足アキレス腱断裂。長いリハビリ生活を強いられることとなった。


復帰にむけて
再びマウンドに戻るために懸命にリハビリに励む毎日。しかし、2021シーズンの復帰を目指していた最中、さらなる悲劇が彼を襲う。歩行中の違和感から5月に再手術をしたが、6月、クラブハウスに入室した際になんと右足アキレス腱を再断裂してしまった。責任感があり、復帰したくてしょうがなかったであろう彼のことを思うと胸が張り裂けるくらい辛かった。スニッカー監督も同様の思いをインタビューで打ち明けていた。
ようやく2022年にマイナーでの復帰を果たし、シーズン中の復帰を期待する声も多かったが、6試合で防御率は5.40。さらには、右肘の痛みにより、シーズン終了を余儀なくされてしまった。
それでも彼は諦めなかった。2023年5月29日、1029日ぶりの先発登板を果たした。そして、遂に6月30日のマーリンズ戦、2019年以来の勝利投手となった。決して完璧な投球ではなかったが、彼が幾多の困難を乗り越えて掴んだの勝利をATLファンはもちろん、他球団のファンも喜んだ。しかし、その後は2019年のような圧巻な投球を披露することはできず、結局前腕の痛みによってシーズンを終了となった。成績は、2勝2敗、防御率6.40だった。


個人的な思い

個人的にMike Sorokaという選手は特別な存在である。自分は2017年からMLBを観るようになった。自身が中学1年生の時である。当時は特に贔屓球団はなかった。物心ついた時から巨人ファンである自分は、NPBとは違ったMLBの迫力に圧倒された。かれこれ2年くらいが経過し、もっとMLBを熱心に追いかけたい、贔屓球団を持ちたいと思うようになった。
そんな時、若いながらも王者の風格で投げるSorokaの姿に、僕は惚れてしまった。また、同時に当時の若きスラッガー、今では主軸を担うAustin Rileyの魅力にも惹かれた。それから、2人が所属するATLについて興味を持つようになり、Acuña Jr.やFreemanなどいい選手がとても揃っていることを知り、自然とATLを応援するようになっていた。ご存知のように今は疑いもなく、ATLファンである。つまり、Sorokaは、僕がATLファンになるきっかけを与えてくれた選手なのだ。
そんな僕が、情報収集やATLファンと繋がるために、X(当時のTwitter)のアカウント:"そろソロカ"を作成したのだが、なんと…作成した日はSorokaの運命を変えた大怪我が起きてしまった日である。もちろん何の関係もないのだが、何となく申し訳ない気持ちがあったし、不運なことであったが、不思議な縁を感じた。
アキレス腱を断裂してからも自分は、Sorokaの復帰を願い続けた。しかし、復帰が近いと思われる中で再断裂、さらに度重なる故障に悩まされ、復帰が叶わない日がとてつもなく長かった…。その間にチームは世界一を達成したが、個人的にはどこかで物足りなさを感じた。それは、リングを抱えるSorokaの明るい表情の奥にある切ない感情を読み取ってしまったからだ。RileyとSorokaのハグで思わず涙が出そうになったのを今でも覚えている。
(低画質ですみません)

世界一を決め、ハグするSorokaとRiley


そして、2022年、マイナー復帰を果たし、遂に2023年、メジャーのマウンドに戻ってきた。マウンドに上がるSorokaを見て必死に涙を堪えた。彼がぶつかってきた高い壁を知っているからこそ嬉しかった。2019年の面影がはっきりとあるかと言われれば、決してそうは言えない。でも、復帰することができた事実が何より嬉しかった。そして、Sorokaは6月に復帰後初勝利。僕は復帰登板の日と復帰後初勝利の日を一生忘れないだろう。そして、何度も理不尽な困難に悩まされながらも諦めないSorokaの姿は今後の自分の人生の糧にしていきたいとさえ思う。
結局、シーズン成績としては振るわなかったが、来季こそは完全復活してくれるだろうという期待をしながらオフシーズンを迎えた。完全に来季もいると思い込んでいた。
しかし、急に入ったトレードの一報。Sorokaは、CWSに移籍することが決まった。チーム状況を考えれば仕方のない放出なのだが、個人的に思い入れのある選手なだけに受け入れるのに時間がかかった。そして、悔しかった。
それでも、Sorokaのファンであることは不変である。ATLという贔屓球団で見ることは出来ないが、新天地で復活してくれれば当然嬉しい。何度も大きな怪我に悩まされながらも諦めずに努力し続けたSorokaなら新天地で完全復活を果たしてくれるはずだと信じている。アトランタで歩むはずであったスター街道、もう一度駆け抜けてほしい。お別れは、"そろそろ"ではなく、"急"であった。贔屓球団に好きな選手がいる幸せはそう長くは続かない。これを肝に銘じて僕もまた、ATLを応援し、Sorokaを応援していきたい。
Sorokaよ、もしまたの縁があったらいつでもアトランタに帰ってきてね。
読んでいただき、ありがとうございました。  
そろソロカ

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