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パリ展示へのメモ2016_00-プロローグ「行くんだったら観光だけしてももったいないから展示しよう」ということ

2016年11月、僕らはまったく人脈もコネもない状況で「とりあえず場所は確保できた」というのと「パリフォト*の会期中である」というそれだけでフランスでグループ展をして、帰ってきた。

わりと行き当たりばったりな感じではありつつも、コンセプトとしては「自ら踏み出す」ということであり、チャンスを掴みに、というよりそのものを作りに行く、というイメージ。

それを踏まえて今年の2017年11月もまたパリに行く。今年は去年よりも少しだけ余裕もあるので、昨年メモしていたことをいまこそ!ということで、それをひとまず放出しながら今年に挑んでいこうと思う。

ということで、まずは一番最初の振り返りから。

   *   *   *

遡るとfacebook内に意見交換用のグループができたのは半年程度前の4月だった。

「パリフォトいつか行ってみたいっすね」みたいな話だった…かどうかは実はもう覚えてないけど、ちょうど武藤裕也さんがその前の年だったかにパリの7区にあるギャラリーで開催された企画グループ展にたまたま声をかけられたことにより縁ができて、その流れで彼がオーナーに掛け合いパリフォトの会期中に日本人展をする「スケジュールだけ」押さえてきた。

ちょうどフォトニコという日本で写真作品の売買(コレクションする)文化向上を目指すグループ展の準備もしていた頃。
この年は、毎年開催していた渋谷ルデコのビルが改装のために京橋にある72galleryで開催したためにちょっとスタイルが例年違ったものの、すでに4回目ともなると運営側も出展者側も徐々に「慣れ」が出て来るもので…
日本での作品販売においては、まだまだ時間をかけて耕していかないといけない点は多々あるものの、次の仕掛けの必要性を模索していた時期でもあった。

そこに「フランスに行く」である。

パリフォトを見に行くだけならある意味誰でもできる。
パリフォトに出展するのはなかなか容易ではない。
なによりもパリフォトはギャラリーが出展するフェアなのだから、”パリフォトに出れる”ギャラリーの所属でなおかつ”選抜されないと”出れないという3重以上のハードル。

それが実現できたら素晴らしいことだけど、それはほんの一握りの縁が繋がった作家だけで、
僕らはどちらかというと、その間口そのものを拡げたいわけなので、決してその一握りの1人になりたいわけではない。

もうちょっと言うと、
パリフォトは世界最大級で最先端であると思うが、それだけが全てでもない。パリフォトに行ってある種の最前線に触れることは実に有意義であるが(これについてはまた後の機会に)「だからどうした」という話でもあり。

ともすれば、である。
我々は写真家であるならば(規模は小さくとも)行くならばなにか次へつながるフックはいかにしてかけられるのだろうか。ということを考えたい。
パリフォトという本流を感じつつも本流に飲まれることなく、次の流れになるような布石をおけたらそれは(日本のあるいはアジアの)写真作家の将来にとっても良い貢献となるのではないか。

そういう意味で「現地で展示する」のはどこまで意味をなせるかわからないけど、大義はあるということだった。

行動こそが全てだと思う。

<来週くらいに続きます>

*パリフォトは世界最大規模のフォトフェアである(その他だとNY、または各国周辺でも行われているが、今現在の最先端の一端はここだと思っている)。来場者の層や属性も、集まってくるギャラリーも一流のところばかり、かけられる作品の金額も(中には期待の新人的なものもあるだろうが)桁が違う。残念ながら、日本ではかつて東京フォトという機会があったが数年で終わってしまった。。そしてアジア圏での中心点はなんとなくふわっとしている…

◆この一連の投稿は投げ銭式として公開させていただきます。集まった金額は、11月8日〜12日までのフランスでの展示 nico に現地参加メンバーと共に活動費の補助として使わせていただきます(主な使用用途はオープニングレセプションや衣食住関連補助として)9名くらいいますが、現地での昼ごはん1食分づつくらいにもなったら十分とも:パリの高級住宅街地区にギャラリーがあるので、東京よりも高い・・

100円投げていただくと次回予告がチラッと見えます。特にこれと言ってまったく重要ではない小噺ですが。

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