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2POD(歩行編)〜前十字靭帯(ACL)損傷〜

こんにちは、駿です。

ふと空を見ると、いろんなことを感じる。

雲ひとつない青空。雨が降りそうなどんより空。そこに飛行機がいたことを知らせる一本の雲。

その時の気持ちと、結構リンクしているのも不思議。

痛みとの戦い、閉幕

2PODの朝。PCA(Patient Controlled Analgesia, 患者管理鎮痛法)のプッシュ数は50を超えたところだろうか。

結局痛みは夜通し続いたが、朝の飲み薬でなんとか回復。
回診で痛みを伝える。背中に入っているカテーテルの確認をされると、

「管抜けちゃいそうだね、、、」

のひと言。

え!!!!!?????

そんなことあるん??

抜けちゃうの、、、?

意外と起こりうることらしく、今後追加で薬を投与しないなら抜いちゃおう、という話になった。
自分としても、正直どんだけプッシュしても痛みが治ってる感じはしなかったし、もういっそのこと抜いちゃえ!と思ったので同意。
シールを剥がすと、

「やっぱ抜けてるねぇ」

いや抜けてるんかいっっっ!!
ぬぬぬ、抜けてるんかい!
全てがつながった。

痛みが治らないのは、そもそも抜けちゃってるから。
めっちゃプッシュした時に背中が湿ってたのは、背中に痛み止めが漏れてたから。

でしょうね笑笑
プラセボのような痛み止めの効かせ方をして耐え抜いた自分をなんだか誇りに思った。

神様が許してくれたかのように、エピを抜いた後から、痛みはかなり落ち着いた。

「漢」

硬膜外麻酔が抜ける。膀胱直腸障害の恐れがなくなる。
ということは、、、

尿道カテーテルが抜ける!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

歓喜!!!
だって考えてみ?大事なところに、逆から管入ってんねんで?
それを、、、抜く!!!
歓喜!!!!!(2回目)

でも、これ、クソ痛い。知ってる。ボク。
日常を取り戻す、漢を見せる時が来た。
なーに大袈裟に言ってんねんこいつ。って言うと思うけど、まじでこれはやったらわかる。全経験者が共感してくれると思う。

ついにその時がきた。
「吸って〜」

「吐いて〜〜〜」
(ふぬっっっ!)

なんとか吐く息を止めずに、抜ききってもらった。
痛いのは一瞬だが、変な声が出そうなくらい唐突な痛みがくる。
もし入れる機会、抜く機会がある方は、仏の心で扱ってあげてほしい。どうか。

立ち上がる

1PODでは車椅子に移るのがやっとだった人間の次にやることは、
「松葉杖歩行」
だった。
結構早えな。車椅子でビュンビュン廊下を動くのがちょっと楽しみだったガキンチョの僕にとっては、少し残念。
けど、早期離床、歩行開始に越したことはない。
またまた看護師さんに足を持ってもらいながら、慎重にベッドの外へ足を出す。

痛え。

足が重力を感じると、痛みが出る。
ニーブレースが膝に食いこんでる、そんな感じがする。
豆腐くらいに貧弱な膝やな。
松葉杖は術前もお世話になっていたので、慣れたもの。
元の高さ設定が少し低かったようで、穴1つ分、松葉杖を長く調節してもらった。
そりゃ1mmも身長伸びたからな、当然、か。

松葉杖の操作は慣れたもんだが、膝を伸ばしっぱなしのことと、膝周りがすぐに痛くなるのがきつい。
ふくらはぎの筋収縮や、自律神経系の動きも十分でないようで、すぐに足先の血流が少なくなる。
身体っておもろいよな、使わないところにはワザと血を送らなくして、循環を効率よく保つ。

痛くてトイレまでの往復と、廊下1往復がやっとだったけど、動きを増やしていくことが重要らしい。
身体全体を回復の方向に意識づける。身体の再教育、とでも言おうか。


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