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日本の美学から考えたこと

日本人は西欧とは違い移ろいゆく物を美しいと感じる。そこには昔から根付いている自然と融和し共生していこうという考えがあるからだ。それに対して西欧の国は自然を対象化し、人工的に自然を作り替え創造物を作ろうとする。そして作りあげられた創造物に対して美を感じ取る。これが日本と西欧の美しさについての価値観の違いである。私はこの日本の自然と共生していこうという考えからとあることを考えついた。それは、自然に身を任せておけば肩の力を抜いて暮らせるという考えである。人間の努力はいくら頑張っても自然の力には及ばない。それならいっそのこと人間の努力で制御できないものを変えようとせず、それに身を任せてその成り行きにまかせておけば努力などせず楽に生きられるのではないかと考えている。所詮人間も他の動物と根本的には同じでただ理性を持っているということが他の動物と異なるというだけだ。人間以外の動物はみな自然と共生し、その自然を作り替えようとはしない。なぜなら自然には逆らえないということを彼らは本能的に知っているからだ。なので人間も自然に逆らおうとせず自然の推移に身を任せておけば良いと感じた。

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