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【インタビュー】「自然療法のスペシャリストを集めた施設を」|広島県尾道市

広島県南東部に位置する坂の町尾道―
 人口およそ13万人の町としては、その規模に関わらず「尾道」という町の名前を聞いたことがある人は少なくはないのではないだろうか。観光地として有名なだけでなく、空き家再生プロジェクト等を通して、広島県外からも人材を誘致して地域を活性化している、所謂“おもしろい町”である。
 そんな尾道の中心街より少し離れた坂の上に佇む、しぜん療法院おのみちの家の管理人である中出公一郎(なかで こういちろう)さんにお話を伺ってきました。


「自然療法のスペシャリストを集めた施設を」

 2017年12月にオープンしたばかりの自然療法院おのみちの家。整体、足もみ、クラニオセイクラル、気功、ヨガ、味噌づくり、etc. 様々なスペシャリストが毎日入れ替わりで施術またはクラスを開催している。クラスやワークショップ等が開催されていない日でも、中出さんを中心としたスタッフが常駐して、誰もが気軽に訪ねられる「からだ相談室」をオープンしている。

 今の時代では珍しい「近所の○○さん」(昔でいうところの「近所の薬草に詳しいおじいさん」的なものではないだろうか)のような存在になりつつあるおのみちの家。中出さんは何故このような施設をつくろうと思ったのだろうか?

中出公一郎さん(東京都品川区出身) 東京でクラニオセイクラルを主にした整体師として活動する中、富士山の八合目でしばらく滞在する期間があり、その時に「(日本の)西に行こう」と閃き、尾道へ拠点を移す。


―どのような思いがきっかけでおのみちの家をつくられたのですか?
中出さん:
 現代の日本を見た時に、本来の自然な状態からはかけ離れてしまっているなぁと感じていまして。それ(本来の自然な状態からはかけ離れてしまっている状態)は単純に体の状態が強く影響するでしょうし、教育からくるものかもしれないですし、はたまた情報がたくさん氾濫していて何が正しいのかわからない状況が原因かもしれません。僕たちの生活の中で四季を感じる機会が減ったのではないか、それに伴って僕たちの感度も低くなっているのではないかと思うんです。

 今は当たり前のように病院に行きますけど、そこで病名を聞いて、その病気に対する薬を貰って、お医者さんの治療によって回復して終わり、のような気がするんですね。もちろん回復までに時間がかかってしまえば、薬に頼りがちになりますし、気分も晴れない日が増えると思うんです。やっぱり、ここで大事なのが「なんで病気になったのだろう」という気付きであったり、回復に向かう中での心のケアであると考えます。(西洋医学が大切であることを前提として)まずは、皆さんに薬に頼らない療法があることを知ってもらいたいですし、色んな角度(おのみちの家で行っている様々なプログラム)から自然な状態に戻す手段があるというのを試してもらいたいですね。

―癒しの場の提供として、または低くなった感度を高める手段を発見できる場として、おのみちの家があるのですね。
中出さん:
 ひとりの先生に全部お願いするよりも、何人もの先生に多角的にみてもらえる環境が大事じゃないですかね。整体や足もみなどの受動的なアプローチに加えて、ヨガや体操などの能動的なアプローチもできればより良い効果を体感してもらえるのではないかと信じています。特に「自分で調えていく」という手法を是非知っていただきたいですね。
「本来の生活とはどんなものなのか?」を思い出す、再発見する生活を送ってもらいたいんです。食べ物であったり、季節ごとに合った生活習慣であったり、排泄物の状態であったり、身の回りの自然環境であったり。まぁ全部大事ですよね。全部掘り下げっていけば当然僕一人では限界があるので、様々なスペシャリストに来ていただいて、お話会の開催ですとか、実習を含めたクラス・ワークショップ等を行ってもらっています。

―これから先、おのみちの家はどのようになっていくのでしょうか。
中出さん:
 今後、各地におのみちの家に似たような施設ができればいいなと思っています。ここ尾道が第一店舗目という感覚ですね。福山の家とか、三原の家とか、地域ごとにできていく状況が望ましいんです。それはもちろん、しぜん療法院おのみちの家が主体となってオープンしていくことも考えていますが、各地域に住まれている方々が同じような施設をつくっていく状況にならないかなと。そのようなムーヴメントが起こればいいと思っています。各地域にそういう場所が必要なんじゃないかな、とも。

―最後に、中出さんが主に提供されているクラニオセイクラル、くらにお整体とは何でしょうか。
中出さん:
 僕はクラニオセイクラルで整体をする整体師として活動しています。僕の整体はクラニオセイクラルのみで行うのではなく、最初に体を軽くほぐしてから骨を整えていくという流れで施術しています。最初にマッサージをして筋肉をほぐして、緩めてから、仰向けになっていただいて骨を整えていきます。ヨガに置き換えるとアーサナをしてからシャヴァーサナに移っていくような感じですかね。

 そもそもクラニオセイクラルって何のか、ということなんですけど、「5グラム圧」と呼ばれるフワッと触れる手法になります。そのような繊細なタッチで触れられるとなんだか宙に浮いているような感覚になって、自然と(リラクゼーションした状態になり)瞑想状態にスッと入っていけるような体験ができると思います。
クラニオの効果を簡単に3つに分けると、

(1) リラックス(脱力)ができる
…頭の中心(内側)から体の力がどんどん抜けていくような感覚をつくる

(2) 骨格を調整する
…頭蓋骨や骨盤を5グラム圧の若干圧を使うことにより、体が勝手に元に戻っていく手助けをする

(3) 瞑想をする効果
…瞑想をできる体の状態をつくる(完全なるリラクゼーション)

 僕はもともとジャヴァ―サナが好きでヨガをしていたのですが、手放す感覚がとても難しく、いつも何だかもどかしい思いをしていました。そんな時にクラニオセイクラルに出会い、自然と瞑想状態に導かれるような感覚を覚えたのです。それがきっかけで勉強しまして、今では施術しています。なので、僕の施術の最後には瞑想をして帰っていただく、という流れを提供しています。皆様には是非くらにお整体を通して、深いところを体験していただきたいですね。

しぜん療法院おのみちの家
【場所】広島県尾道市東久保町9-14
【問合せ】Shizenryohoin.onomichi@gmail.com
【Webサイト】FBページ:
https://www.facebook.com/shizenryohoin.onomichinoie/
インタビュー日
2018年04月03日


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平岡充乃介

広島生まれ。南インドの大学院でヨーガ療法学修士課程を修めました。サイエンティストな雰囲気を醸し出したいヨギーです。ヨガとかインドっぽいことを書いてます。続きはwebで www.studio-sahana.com/home

ヨガのあれこれ【長文コラム】

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