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鮮やかなる南インド色と、とろけるような開放感の街 【Kerala/ケララ 旅行】

南インド・ケララ州

僕の大好きなインドの州の一つ、ケララ。
インドの中でも特に教育水準が高く、人も空気も道も綺麗な町が多い。
ヨガやアーユルヴェーダも盛んであり、「現代」と「伝統」と「西洋」がとてもうまく混ざり合っていると思う。

なんといっても海辺の街なので、食文化を始めとし、宗教や雰囲気もインドの他の州とは異なる点が多いのも魅力である。

今回は「コチ(コーチン)」という街のご紹介。
言葉よりも、伝えたいことは写真で。

西洋人の観光客も多く、キリスト教の割合も他の地域に比べて高いこともあり、どこかヨーロピアンな雰囲気が漂う

ただでさえ気さくなインド人だが、南側はもっと気さくな感じがする。
この人たちが本当に気さくなこともあると思うが、何よりも旅する自分たちが気さくになっているのだろうと思う。

自然と心がほぐれる。街がそうさせてくれる。

油断をすると、おじさんにサングラスを勝手にとられる。
シェアリングエコノミーのまだ見ぬ先が、ここインドにはあるのだろうか。

移動手段はインド国内で主流の「オートリキシャ」がおすすめ。
開放的に街を肌で感じながら、目と鼻と耳をフルで使わずにはいられない。

海岸沿いには魚を獲るための網、チャイニーズフィッシングネットが設置されている。
毎日、屈強な男たちが網を上げる様子を見ることができる。

主要な島には橋がかかっているのだが、時間も運賃も舟のほうが節約になることが多い。
人びとにとって舟移動は欠かせない手段である。
ただ、日本人感覚からしたら、「この船、大丈夫?沈まない?」という瞬間も、少なくない。

また、この街には、古典的だけど、やわらかな香りと優しい雰囲気に満ち溢れたランドリー文化もある。

街中のホテルから集められた洗濯物を毎日洗っているのである。
ただ、僕はこの「石で打って汚れを落とす」という手法をあらかじめ知っていたため、どんなに高級ホテルに泊まってもクリーニングサービスを利用することは滅多にない。

海辺の爽やかな風と、あたたかなインドの人びとと触れ合う旅。

なんだかわからないけど、日本での生活がとてもちっぽけに感じられ、なんだか自分の体も心も委縮していたと思ってしまう。

それほどに自然に、自分の意思とは関係なく、自分というひとりの人間が街にとけてゆくかのように、開放的になる。

気持ちだけでなく、手足の先までのびのびする。

今度の休みの航空券の行先は、南インドなんてどうだろうか。

気付かぬうちにあなたの中で凝り固まった何かが、きっとここでは解れてゆく。

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