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AIに仕事を取られてしまうのは悪なのか?

ひさびさのnote。最初はTwitterにつぶやこうかと思ったけれど、こっちに書くことにした。


私の仕事は片付け。

もちろん、実際にお客様宅にお伺いして片付けもするんだけど、どっちかっていうと重きを置いているのはそこまでのコンサルやプランニングだったりする。

「この現状を作った要因は何か?」「改善するにはどんな対策を講じたらいいか」。分析・立案だ。

でも、世間一般には「片付けの仕事」というと、実際に手を動かして片付けの作業をするイメージの方が強いんだろうな、とは思っている。


「今の半分の仕事が、10年後にはAIに取って代わられる」とか、巷で言われている。

確かに、一昔前は当たり前にあったけど、今はITの発達によりなくなった、なんて仕事はいくつもある。特に、単純作業系の仕事はIT化がめざましい。

一般家庭に目を向けてもIT化は進んできた。昔、手作業でやっていた家事の多くは自動化されている。掃除だって勝手にやってくれるようになったんだから。

あとは『片付け』だ。

片付けの仕事もいわゆる単純作業系(と思われている)。AIによりここが自動化される日もそう遠くない将来くるかもしれない。

そう考えている人は業界内でも少なくない。

そこででてくるのは心配や不安・反発だ。

「片付けはそんなに単純なものではない。AIにそこまできめ細やかな対応は難しいのではないか?」

それは私も同感。

いや、正確に言うとちょっと違って、AIにそこまできめ細やかな対応(=各家庭に応じた対応)が難しいというよりも、割に合わないのでは?といった方が近い。そういう意味では、可能性としてはAIに取って代わられるよりも、人件費の安い外国人によるサービスに取って代わられることを心配したほうがいい気がする。


話をAIに戻して。

確かにAIにきめ細やかな対応は難しい気はする。

そういえば、AIに覚えさせるのに一番難しいのが指先の動きだと聞いたことがある。だから指先を使うような仕事、美容師とかマッサージ師とかの技術を完全にマネするにはまだまだ時間がかかるそうだ。

片付けの仕事も結構指先を使う。家庭内にあるあらゆるものを出して、分けて、戻す。AIがそのパターンを覚えて動けるようになるのだろうか?とは思う。

あと、業界内でよく聞くのが「機械に感情が理解できるのか?」ということ。人の気持ちに寄り添いながら作業を進めるのはAIには無理、人じゃないとできないことだ、と。

これ、機械に感情が理解できるのかどうか?ということよりも(なんせAIは学習が得意だから、それこそ表情から声の調子からなにからで人の感情パターンを読み取るのは案外人間よりも正確かもしれない)お客様側の話で、いくらAIが優秀でも機械が自分の気持ちを理解してくれて、お客様がうれしいと思うのかなって話。私だったら機械とマンツーマンで片づけをやるのは寂しい。それならやっぱり人と一緒にやりたい。


やっぱり、機械よりも人だよね!AIには無理だよね!って思わなくもないんだけど、ふと思った。

「それってホントに相手のためなのかな」「自分の仕事がなくなると困るからなんじゃないの?」

それって結局、こっち側の視点なんじゃなかろうか。

ユーザー側の視点で考えると、

「悩みがなくなるならAIでも人でもどっちでもよくない?」

もっと簡単に、ラクに、もしかしたら安くできる方法があるのに、「いやいや、やっぱり機械よりも人じゃないとだめなんですよ!」って、お客様のためというよりも自分のためだ。自分の仕事がなくなると困るからだ。

AIを選ぶのか人を選ぶのかは、サービスを提供する側が決めることではない。ユーザーが決めること。

ユーザーが「よい」と思ったものが選ばれる。ただそれだけのこと。

AIが人に代わっていろんな仕事をするようになるのは悪ではない。むしろユーザーから見たらよりよいサービスを受けられる、よいことなのかもしれない。

ユーザーにとって良いものを提供する。「AIに仕事が取って代わられる」問題は、対AIではなく対ユーザー視点を持つことの大切さを教えている。





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