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eスポーツの先生になって3年目。

新学期になりました。
カレッジは、まだ春休み中ですが、受け入れ準備に忙しいです。
僕が担任を務めるのは、eスポーツカレッジ。
なかなか理解されにくい分野です。

プロゲーマーになるのに、専門学校に通う意味はあるのか?
当然、そんな疑問を持つ人は、多いだろう。
僕も、講師を務めるまでは、そう思っていた一人である。

ただ、ちょっと前のように「ゲームが上手いだけ」で、プロゲーマーになれる時代でもなくなっている。

プロゲーマーは、基本的に個人事業主だ。
チームと契約を結び、あくまで広告塔として、自らのパフォーマンスによってファンなどを魅力する対価として、スポンサーなどから支援を頂くことで成り立つ商売である。
そういったエコシステムや、社会人としての基本的なマナーはもちろん、契約などの法律やお金(税金、確定申告)のことも知っておかないと損をする。
もちろん、プロゲーマーになるのは、ほんの一握りにも満たない。

世界的な主流となっているeスポーツのゲームは、『Valorant』のような、チームゲームである。
一人が上手でも絶対に勝てない。チームの方針・方向性を確認し、相手の情報や動き方を伺いながら、自分たちの戦略・戦術と自分の役割(ロール)を理解し、時にはアイデアや指示を出したり、味方の意見を聞いたり、メンバーとコミュニケーションを密にとりながら連携できるような選手でないと採用されない。
でも、このコミュニケーション力は、社会人として様々なプロジェクトに携わる時にも必要なスキルである。
そうプロゲーマーも、社会人も求められるコミュニケーション力は、何ら変わりない。

プロゲーマーになれなくても、好きなゲーム業界で働く機会は多い。
チーム運営、イベント運営、動画配信・編集、デバイス会社、施設運営……そのほか付随する業界は、たくさんある。
僕もゲームは上手くなくても、eスポーツ業界の端っこに居る一人だ。
カレッジでは、そういった事も授業として教えている。

今は、まだ理解されにくい業界である。何せ、日本でeスポーツ元年の言われて、まだ5年ほどしか経ってないのだ。
eスポーツ・ゲーム業界の未来は、基本的に明るい。
なにせ、これからも世界中で若い人たちが、ゲームに熱中することだろう。さらに、僕のようなゲーム世代が、ドンドンと高齢者になる。
世界中のゲーマーが、増えることがあっても、減ることはない。

5年後、10年後の世界を見据えて、夢に向かって一歩一歩前へ進む。

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