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みんなで仲良くプレイしましょう!!

この記事は、地元気仙沼市のローカル紙『三陸新報』のリレー随想に寄稿したものを一部手直したものです。
市民の8割が購読とも言われる地方新聞で、年配の方が読む事を想定してだいぶ平易に書いたつもりの文章になっています。


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今年5月、僕は41歳にして国体宮城県予選に初挑戦しました。競技の名前は「ぷよぷよeスポーツ」。「ぷよぷよ」は、30年程前にファミコンやゲームセンターで人気を博し、今でも根強い人気のあるテレビゲームですが、今年の茨城国体でeスポーツ競技として初めて開催されます。
結果は、隣でプレイしてた小学生にもスコアで負けるほどで見事に予選敗退でしたが、久しぶりに心地よい緊張感の中で真剣勝負ができて、とても楽しかったです。



「eスポーツ」について簡単に説明すると、パソコンやゲーム機など電子機器(エレクトロニック)を利用して人間同士で競い合うゲームを言います。「eスポーツはスポーツではない」という意見もありますが、もともとスポーツの語源はラテン語の気晴らしや休息と言われており、中世のヨーロッパでは貴族の狩猟や乗馬、釣りなどを指していたと言われています。僕は外国から来た単語に日本人が「違う」というのはナンセンスではないかと思います。


そんなことを言っている僕ですが、ずっとゲーマーだったわけではありません。社会人になってここ20年あまりゲームをプレイすることはありませんでした。
昨年eスポーツが話題となったので興味本位で再び始め、VRchatで偶然にも日本だけでなく海外の10代や20代のゲーマー達とも仲良くなり、インターネット上でチームを組んで色々なゲームを楽しんでいます。
また先日は、そこで知り合った香港とオーストラリアとフランスと埼玉の20代の若い男女4人の友達が、気仙沼まで遊びに来てくれました。「これが令和時代なんだ」と感じています。


最近「ひきこもり」や「依存症」などと併せて、ゲームに対して悪いイメージの報道が目に付きます。しかし、あまり報道されていないところで、音楽に合わせて太鼓を叩くゲームや、本物の車のようにハンドルとアクセルとブレーキを操作して遊ぶカーレース・ゲームが、認知症予防に効果がある事が分かり介護の現場で用いられています。また障害者のリハビリや、ひきこもりの就労支援にゲームを活用する事例も増えていますし、若者の流出に悩む地方でeスポーツを活用した町おこしも各地で広がりをみせています。


そこで僕も、今年4月に登米eスポーツさんのご協力を受けながら「気仙沼eスポーツ・サークル」を立ち上げました。現在は内湾地区にオープンしたひと・まち・しごと交流プラザ(PIER7)の研修室をお借りして、毎週水曜日に活動しています。



立ち上げたばかりでメンバーはまだ少ないですが、eスポーツ(ゲーム)をきっかけにして、世代や地域、国籍などの枠を超えた交流を図っていきたいと思っています。
また先日、茨城県eスポーツ・ギルドの葛城譲葉さんとインターネットで対戦交流をしましたが、全国eスポーツに関わる人や団体と交流を深め、お互いの街を行き交うような試みも考えていて、交流人口の拡大と地域の活性化に繋げられればいいなと思っています。

さあ、eスポーツをはじめよう!


頂いたサポートは、MIEC(みちのくeスポーツサークル)の活動費として、地域を盛り上げるために使わせ頂きます!