書籍編集者の僕がキャリアコンサルタントの資格を取った理由

書籍編集者@実務教育出版の小谷俊介です。
久々のnote更新です。

年始から、タイトルにある資格を取得するために、半年間の勉強を続けていました。

(余談ですが大学受験以来、25年ぶりの勉強。
勉強の時間を入れると、半強制的に日々のリズムが整う。勉強って究極のアンチエイジングだと思いました)

そして8月10日のオンラインでの合格発表日、めでたく自分の試験番号を見ることができました。

ここまで読んでまず、こう思うと思います。

「キャリアコンサルタント(通称キャリコン)って聞いたことはあるけど、どんな資格だっけ?」

いまのところ一番わかりやすいと思う言葉は、
「キャリアや働き方に迷う人が、自身で進路を決められるように導く人」。

つまり、人間関係、やりがい、給料、福利厚生、将来のビジョンなど、仕事におけるさまざまな問題の解決を支援する人、ということ。教えるのではなく自ら答えを出せるように導くという意味ではコンサルというよりコーチングに近いと思います。
あとは、実務をこなすうちによりふさわしい伝え方がわかってくるかなと考えています。

以前は民間の資格だけ(キャリアカウンセラーなど)だったのですが、2016年に国家資格として定められました。背景には終身雇用の崩壊における「キャリアのかけこみ寺」が必要だと国が考えたのだと思います。2025年までに10万人養成を計画していて、21年3月で約6万人が存在します。

登録制の名称独占資格のため、登録申請が完了するまではキャリアコンサルタントと名乗れません。僕は申請書類を送ったばかりなので、あと正式に名乗ることができるのはあとひと月ほどかかります。

次に、こう思われるでしょう。
「本の編集者が、なぜこの資格を?」

「著者の、特に一冊目の著者のキャリアを応援していきたいから」のひとことに尽きます。

編集者として14年間、「残念な出版」をしてしまう方を数多く見てきました。その数は50人を下りません。

・編集者のノルマのために、自身の本業、キャリアと異なるジャンルで出してしまう

・実績の少ない出版コーディネーターに100万円以上支払ったもののブランディング不足でたらい回しにされたあげく、出版に至らず

・大手出版社にこだわるあまりやる気のない編集者をあてられ、広告も出してもらえずそのまま埋もれる

・ぜひ出版したいと言われ舞い上がったものの、ろくに校正をされず世に出たうえに1000冊単位の買上げを要求され、大量の在庫を抱え途方に暮れる

などなど、具体例をあげるときりがないのですが、上記のような人をなくしたいというのが理由です。

そもそも、そうなってしまうのは「出版はキャリアの一部」という概念を誰も教えてくれないから。

一冊目が増刷されれば二冊目はほぼ100%決まる一方、増刷されなければ二冊目は10%以下。

それはつまりどんな仕事人生を歩んでいくか、というキャリアに直結します。

最初の出版を成功させ、その後も著者としてあり続けるための「著者をめざす人専門」のキャリアコンサルティングを行っていきます。

僕をご存じない方のためにプロフィールを。
大卒後アパレル営業→内装設計施工業をへて29歳で書籍編集者(異分野から築いたキャリアとして、働き方に対する意識は高いと思います)になってから14年、語学から教育まで約100冊の書籍を編集してきました。そのうち著者の処女作は約5割。うち約6割が増刷しています。

これからは、今まで以上に初めての著者に寄り添っていきたいと思います。

こちらでも発信していきますので、
よかったらのぞいてみてください。

Twitter:@publishingboy
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Instagram:instagram.com/kotanishunsuke/
(インスタ、頑張ります…汗)

長文になりましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。

これからも著者を目指す方のために、書籍編集者×キャリアコンサルタントの立ち位置で有益な情報を提供していきます。

出版とそのためのキャリア構築に興味のある方、
お付き合いのほどよろしくお願いいたします!

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