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「新・小売革命」 (劉潤) 【shunsuke00の読書メモ】

はじめに:これは何?

昨日、中国の「ニューリテール」というムーブメントにおける解説書「新・小売革命」を読んで割と良かったので、それをつぶやいたらグローバル、リテール方面の方々からメモくれ!とリプが来ました。
自分用メモなので見せるほどのでは、、と思ったのですが、まぁどうせ送るならみんなにシェアした方が世の中良くなりそうやん、、、!と思ったので10分で雑メモに整形してみました。

雑な総論と感想

簡潔かつ事例が豊富目にニューリテールについてまとめてある本なので、インプットとして割と良かった。
総論の伝えたいこととしては、オフラインとオンラインを切り離さずに考えようというのが基軸にあり、いわゆる巷で話題になっているOMOを引き継ぐ話だと思えた。ニューリテールという言葉の解像度を上げるためには買って読んで見る価値はありそうです。

小売を分解すると

・小売とはそもそも「人」「物」「場所」という3つの要素の中で成り立っていて、それをどう分解してハックしていくかということを考えるべし
 →本書ではそれぞれの項目におけるハックが章ごとに書いてあるイメージ

・店舗はあくまで接点媒体で物が売れなくてもいい、という考え方がどんどん普及しており、それをうまく乗りこなしている会社の興隆がみてとれる

ニューリテールって何?

・ニューリテールとは、小売における「人」「物」「場所」を最適化することが本質である。

1. 売り場効率革命(CV、単価、リピートをどう上げるか)
2. データエンパワーメント(販売効率を上げる)
3. 短絡経済(言葉わかりづらいけどw 不要なプロセスカットのことD2C的な文脈)

・要はこの構造をどうハックするかということ
 →本書ではこの画像が幾度となく出てきて解説が進んでいきます。

場所の大事さ

・テナント(場所)の本質は「人の流量」である
 →シンプルだがこれを実はちゃんと科学的に捉えて科学している人は多くなかった、というのがあるのではないかと思えた

・買うため、ではなく情報をとるためのものとして「場所」
 →タオバオの38掃碼生活節という1dayの企画で、リアルで見てネットで買うという体験を消費者に植え付けるきっかけとなった ※
 →店舗でバーコード取るとそれがネットの方が安い、という企画を1日だけやった
    ※中信出版日本さんから補足いただきました!ちなみに、QRコードをスキャンすることを「掃碼(サオマー)」と言うらしいです

・リアルを持つことのメリットがいくつかあり、「情報流」「金流」「物流」をどうハックするか

興味を惹かれた企業の具体例

シャオミの小売展開の工夫
・店舗立地はファストファッションと同じ基準で選定(人流量⬆︎)
・商品カテゴリを増やす+毎年新商品で高頻度来店(リピート率⬆︎)
 →品目を増やして、新プロダクトを出すことでたくさんお店に来させる
 →かつヒット商品戦略:カテゴリごとのSKUを下げることで迷わせない
・店舗ごとにデータ活用して配置最適化(単価⬆︎)

フーマーフレッシュ
・フーマーの店舗はオンラインに人を送るための装置として機能
・生鮮はリアルで一度鮮度を見ないと、オンラインで買う気にならない
・なのでそこで食べれるUXにして、それがオンラインへ移動する障壁を越えさせている面もある
・あえてアプリのみ決済に、最初はこれは疑義があって批判もあったが、上記の目的を達成するためにトップダウンで徹底した

コストコ
・実は、PLみるとほとんどが会員収入(20億ドルだったかな?)
・会員費を取ることで、
 →中産階級をしぼってターゲットにできている
 →かつロイヤルティ上がってよく買いに来る
 →友達連れてきてバイラルする
 →SKU絞ってるので、価格競争力持って安くできる

・そもそも商品から粗利を取らない構造なので、価格優位に立ちやすい、というビジネスモデルのイノベーションが強い

雑ですが、速報まとめしてみました。
また面白い本があれば、雑にメモがてらまとめてみたいと思います。

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