風君2

スポーツビジネスを志す楽天入社1年目の22歳。 入社までのストーリー

日本を代表するIT企業である楽天はスポーツビジネス界で常に注目を集める存在だ。 新球団「楽天ゴールデンイーグルス」の設立から始まり、ヴィッセル神戸にてビックネームを獲得、名門FCバルセロナやNBA王者のゴールデンステート・ウォリアーズともパートナーシップを結んでいる。

中島風さんはビジネスでスポーツ界に貢献することを志す楽天入社1年目の社員。幼稚園時代から今に至るまで「本気」でサッカーに取り組んできた彼がなぜスポーツビジネスを志し、なぜ楽天に入社したのか、入社に至るまでのストーリーを聞いた。

 本気の姿勢を培った幼少時代

中島さんは6歳の頃、大田区の東調布第一FCでサッカーを始めた。小学校入学にあたり引越をした関係で練習場までの片道7kmを毎日のように自転車で往復した。「コーチは熱い人が多く、登校前の朝練にも参加していました。」本気でサッカーに取り組んだ7年間で「本気じゃないと面白くない」という姿勢が培われた。
中高一貫の進学校でサッカーを続けた中島さんは同級生が大学受験で引退して行く中、高校3年最後の大会までサッカーを続けた。部活引退後、大学受験もサッカーを軸に受験校を選び、「国立大学なら試合に出られる」そんな理由で横浜国立大学に入学した。

視野が広がった運営側の経験

大学のサッカー部では一年生の頃から出場機会を獲得し、活躍した。しかし、二年生になり優秀な下級生が入部したことで出場機会は無くなっていった。これをきっかけに彼は運営側に興味を持つようになった。「試合に出られないことで視野が広がりました。」監督がいないサッカー部において自ら行動を起こし、東京都大学サッカー連盟と繋がりを持って多数の練習試合を組んだり、自ら交渉して実戦機会の少ないBチームを関東の育成リーグに加盟させたりした。
運営の経験からビジネスでスポーツを支えることを志すようになった。スポーツ業界で働く社会人にアポを取り話を聞きに行ったり、自らのサッカー部が運営するサッカースクールを立ち上げたりとスポーツを仕事にするための様々なアクションを起こした。

「スポーツビジネスをやりたい」ストレートな想いを貫いた就職活動

就職活動では「将来スポーツビジネスをやりたい。そのための経験を積みたい」という想いをストレートに面接官に伝えた。しかし、多くの企業はその想いを受け入れてくれなかった。それらの企業のビジネスの大半はスポーツ以外の領域であるため難色を示されるのは当然のことかもしれない。しかし、楽天は違った。「スポーツビジネスに関われる可能性も高く、将来的にスポーツと掛け合わせられる最先端のサービスを扱う会社で働きたい」という想いは面接官の心に届いた。学生時代に積み上げた努力が言葉や態度に現れ、本気の想いが伝わったに違いない。目標を実現する行動力、周囲を巻き込み味方につける人間性、様々な魅力を持つ彼が近い将来ビジネスで日本のスポーツ界をより良いものにしてくれると筆者は思う。

少数派を貫き、頂点に立つ

中島さんは東京都社会人サッカーリーグ2部に所属するチームで今もなお本気のサッカーを続けている。本気でスポーツに取り組む社会人は稀だが、「いつまでも少数派で居続ければ50歳になる頃にはトップに立てるかもしれない。」半分冗談で半分本気と笑いながら語ったこの言葉は筆者には100%本気に聞こえた。プレーヤーとビジネスマンの二刀流で輝く彼に今後も注目したい。

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