家に着いて、ひとりであることを知る。
暖房のリモコンを押すとき。
コートを適当に椅子にかけるとき。
冷たい風を受けてボサボサになった髪の毛をそのままにしているとき。
疲れた、疲れた。
壁のしみを見つけて、私はいつか死ぬことを思い出した。

まるで詰まった排水溝である。
明日なんて来なければよい、と思っては寝落ちる生活にくたびれた。
いつだって明日は怖いものだ。
私は明日死んだって後悔しない。
なぜなら今とっても疲れているからだ。

どれだけ歳を取っても、人は誰かの子どもである。
ということを考えると、人間は居た堪れない生き物だし、社会は居た堪れない空間だと思う。
どうしてこうなってしまったのだろうか。
思い出してごらんよ、もう少し素直になれば良いのに。
他人にそう思っては、いつもそれは自分に跳ね返ってくる。
一体どうしてしまったのだろう。

みんなが幸せになればよい。
私が嫌いな人すらも。
最後かもしれないから。
愛されたかった。
違う。私が受け取ることが出来なかっただけだ。
あなたが守ってくれたこの体で
情けない、悲しい
弱いから
申し訳がない

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