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「なんかいい感じ」という感覚 ーー コト体験とコミュニティが持つ価値

「なんかいい感じ」「なんとなく好き」という感覚について考えてみました。

私がなんとなくいいと感じるものを羅列しますと、
・本(もしくは蔦屋書店など本に囲まれている空間)
・おしゃれなカフェで飲むコーヒー
・コミュニティ
・カレー
・クラフトビール
・ゲストハウス
・東南アジア

何故それが心地いいのか、心地いいとはどのような感覚なのかを考察してみました。暇つぶしです。

「なんかいい感じ」は、必ずしも言語化できないフィーリング的な要素が強そうです。

社会では基本的に論理的に言語化することを求められますよね。たしかに「何故本に囲まれた空間が心地よいか」は表面的には言語化できそうです。

例えば、「私は知的好奇心が強く、その好奇心を満たしてくれる本に囲まれた空間に癒される」と言えば、まあたしかにそうなのですが、そのような論理的な説明よりも、五感で感じるフィーリングで「なんとなくいい感じ」と言った方がしっくり来ます。

「おしゃれなカフェで飲むコーヒーが好き」も、コーヒーそのものの好みもさることながら、「おしゃれな空間でコーヒーを飲んでいる自分が好き」みたいな節が正直あります。

そう考えると、一見それそのものに価値にがありそうで、実はそれに紐付いた「まるっとした体験」に私は価値を感じているのではないかと思い始めました。

単純明快に何かこれが刺さるというより、もっと複雑で総合的な要素が絡み合い「なんかいい」を生み出しているようです。


このほかにも、人と人との繋がりに対する「なんかいい感じ」もあります。

それがコミュニティです。

コミュニティについてはまた詳しく書きたいなと思っているのですが、コミュニティの良さやメリットは計り知れないと肌感覚ながら感じています。特にこれまでは学校や会社という枠組みが大きな意味をもち、〇〇会社のとか〇〇大学出身というステータスがパワーを持ってきました。しかしその枠組みは今崩れつつあり、自分が自分らしく生き生きと楽しめる「#」(ハッシュタグ)を持ち、自分自身で自分が「何者か」を定義する時代になると考えています。

そのような時代に力を持つのがコミュニティです。ここでいうコミュニティでは、何か共通のハッシュタグをもった人が集まり、自分の価値を提供し合う、そんな人と人との繋がりが心地よいと感じるのです。

なぜ心地よいのか。このコミュニティには外部的で強制的なな要素、例えば〇〇会社という括られ方ではなく、各々のハッシュタグという内発的な要素で集まっているから心地よいのだと考えています。

単なる仲良しグループと異なるのは、共通のハッシュタグをもった集団でも、それぞれの人が複数のハッシュタグを持っていることが多く、その多様性がうまく化学反応を起こすことが出来る点です。

私が冒頭に挙げた「なんかいいと感じるもの」は私のハッシュタグでもあります。


自分が自分の好きなことで自分を定義できる時代、ますます複合的で一言では説明しきれない「なんかいい感じ」というプロダクト、場、空間、体験、コミュニティが意味を持っていくんだろうなと考えるとワクワクしてきます。

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