見出し画像

自己開示すると実はいいことずくめ ーー わかっているけど難しい

Voicyという音声メディアを聴いているのですが、フォローしている澤円さんのチャンネルがとても印象的だったのでシェアします。(Voicyおすすめなのでこの機会にダウンロードして聞いてみて!)

タイトルは「自己開示すると人も心を開いてくれる法則」です。

自己開示をするとは。

普段からSNSで発信したり、人前で話す機会が多かったり、アウトプットを意識している人は、比較的自分は自己開示していると思うかもしれません。

しかしここで大事な自己開示は「自分は知っているけれど他人は知らないこと」をどれだけさらけ出しているかということです。

ジョハリの窓を聞いたことがある人も多いでしょう。

人には多かれ少なかれ左下の領域の「自分は知っているが他人は知らないこと」があると言われています。これは必ずしもその人が隠しているからというわけではありません。自分の自己認知と他人のあなたへのイメージにはギャップがあるということです。

では他人が知らないことまで含めて自己開示をするとはどういうことなのか。澤さんは、

自分の中心にあるもの、心の奥底にあるものをほじくり出して言語化すること。

だと言っています。これ就職活動で自己分析を経験した人にはある程度ピンとくるのではないでしょうか?

〇〇大学である、〇〇会社で〇〇の仕事をしている、〇〇に留学に行った、などの情報はあくまでその人の付随情報(=パラメータ)に過ぎません。本当に自己開示をするとはその人がどういう価値観でどのように考えているか、また自分の好きなこと・嫌いなこと・得意なこと・苦手なことをさらけ出すということです。

ただこれが言うは易し行うは難し。まず自分の内を言語化することが難しい。さらにそれを人にさらけ出すことも難しい。

自分の内を言語化すること(自己分析)は、それだけで本がたくさん出ているほどよく取り上げられるテーマであり、きちんとしたやり方で取り組むことができます。一方で、自分の全てを他者にさらけ出すこと、自分の弱みも含めて開示することは少し抵抗がある場合が多いです。どうしても自分の良いキラキラした面やうまくいった結果を発信してしまいがちなものです。

しかし、自己開示する効果の絶大さを考えると、実はさっさとさらけ出してしまった方がいいことずくめであることに気づかされます。


自己開示するといいこと(メリット)

自己開示をすることで、自分の周りにどのような作用が起こるかを考えてみると

<自己開示をする>
→ 周りの人からの共感をもらえる
→ フィードバックやサポートを受けやすくなる
→できることが増えていく
→周りの人をさらに巻き込みやすくなる

というサイクルが起こるんですね。(澤さんの言葉を所々引用しながら自分なりにまとめ直させていただきました。)

まず、自分の価値観や心のうちを素直に発信していると、周りからの共感が得られます。自分が成し遂げたことのキラキラとした発信もかっこいいですが、「私は今こういう想いでこんなことに取り組んでいて苦戦している」という発信の方が、実は共感を集められたりします。

ある程度まで進んでからでないと他者に発信したくない、ともすれば何かバカにされてしまうのではないか、と思う人もいるかもしれません。しかしできないことはできないと初めから言い切ってしまう方が、他者のサポートを受けやすく、それが自分の成長につながる近道にもなると思うと、実はメリットしかないのです。それをバカにするような人はぜひ放っておきましょう。笑

以前に読んだ「WORK SHIFT」のこの一節がまさに響きました。

"ポッセのメンバーを引き付けるためには、まず自分が発信することが必要。
その際自分が何を成し遂げたかではなく、どういう難題にぶつかっているかを語ることが重要。自分が何に関心がありどういう課題を抱えているかを語って初めて他の人たちはどうすればあなたと共同行動を取れるのかがわかる。"
※ポッセとは「声をかければすぐに力を貸してくれる信頼できる同志」と定義されています。

また、自己開示は自分の周りからの期待値調整とも言えます。人は他者をみるときに、どうしてもその人のステータスや日頃のSNSの発信などによるるフィルターを通して見てしまいがちです。これはバイアスとも言われますが、このバイアスにより過度な期待を持たれてしまうこともあります。自己開示をしてありのままの自分を見せることで、他者からの期待値を過度に上げすぎることを防ぎぐこともできます。澤さんは、期待に応えるために努力することは前提としながらも、周りが期待しているから頑張らなきゃというプレッシャーに押しつぶされるのは健全ではないと語っています。


積極的に自己開示をすることが、自分が楽しくのびのびと生きていくために、ひいては自分の成長への近道になるのですね。自己開示は自分にとっても課題だなと常々感じていたので、備忘録も兼ねてシェアしてみました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?