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パクり作品を発見!その時は

作品の盗作、盗用、いわゆるパクり問題。

すべてのクリエイターにとって他人事ではないですよね。実際ぼく自身にもありましたし、まわりの人にもたびたび起こっています。そうした事態に直面した時、ぼくたちはどのように対処するのが良いのでしょうか。

知り合いの絵がパクられた商品を見つけた

以前、知り合いの作家さんの絵がほぼまるまるトレースされる形でパクられたれた商品を偶然みつけました。あまりにそっくりなので本人の可能性もあるかもと思ったのですが、よく見るとタッチの細部などに明らかな違いが。

ぼくはその時、余計なお世話だとは思いつつもその商品の製造元である会社に連絡をし、問題について指摘をしました。

すると悪びれもせず

「いやぁ、確かにほんとによく似てます、こんなことってあるんですね。。。以後気をつけないといけませんね…」

と、そのままスルーされそうになったので、待て待てと、まずは作家さんに直接連絡し確認と説明をするべきですと伝えました。

パクりの自覚がないという事もある

状況としては外注先のデザイナーから上がってきたものをなんのチェックもせずにそのまま使ってしまったので、パクりの自覚がまったくなかったとの事。実際はどこまで把握していたのか不明ですが、担当者レベルでは本当に知らなかったという印象でした。

その後、作家とその会社は話し合いの場を持ち無事に和解。最終的にはあらたに契約を結び、パクリではなくちゃんと本人の絵を使った商品を作っていく事になりました。

外注先のデザイナーさんがどうなったかまではわかりませんが、円満に収まった例です。

声を上げようかどうか迷った

ちなみにその会社はぼくのクライアントでもあったので、こうして直接指摘することができたのですが、正直はじめは声を上げようかどうか迷いました。

ただモヤモヤした気持ちのまま今後お付き合いはできないと思い、干されるのを覚悟で奮い立ったわけです。

その事と直接関係はないとは思いますが、その会社との関係はそれっきりに…^^。でも、あの時行動したことはまったく後悔してはいませんよ。知ってしまった以上、うやむやにはできません。

後日談ですがその会社は倒産してしまいました。こうしたパクりに対する管理体制が甘かったのも、その前兆だったのかなと思ってしまいます。

あ!パクり作品を発見!その時は

この事実を誰かに知ってほしい!と、思わずツイッターなどで発信してしまいそうになりますが、でもちょっと待って。

万が一勘違いという可能性もありますし、騒ぎが大きくなると全然関係ない人まで巻き込んでしまい当事者間でちゃんと話ができなくなってしまいます。

上の件でももしぼくが勝手にひとりで大騒ぎして拡散され、炎上でもしていたら円満な形での解決は難しかったかもしれません。

まずは当事者に連絡をし、落ち着いて状況を確認、必要に応じて専門家に間に入ってもらいながら話し合いを進めるのが最善かと思います。その上で、対応を検討していきましょう。


大前提としてもちろんのことですが
パクり、アカン、絶対。


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