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イラストレーターは夢を売る商売か

先日ツイートしたこの内容についていただいたご意見の中で、「クリエイターには創作者としての顔を見せてほしい、夢を売っている商売なんだから、こうした発想は公にすることじゃない気がする」という意の声をいたただきました。

「うっ…」と思うとともに「なるほど、そういう考えもあるかも」とも思いました。

イラストレーターが例えばアイドルのようにファンに支えられる職業だという見方をすれば、確かに、と。作家性や作品が与えるイメージによっては、制作の裏側や“中の人”感が伝わってしまうのはあまり良くない場合があるかもしれません。

ただ、もしここで言われる夢を売る、つまり夢を見せる対象が同業者、イラストレーターを志す方々だという事であれば、また言葉の受け取り方がかわってきそうです。

上のツイート含め、いつも発信している内容には自分なりの考えがありますので、今回はその説明をさせてください。


ぼく自身、社会に出る前まではイラストレーターになるなんて夢みたいなことだと決めつけてハナから諦めていた時期がありました。

絵で食べていける人はごく一部の人だけ、自分には到底無理だろうと。ろくに調べることも挑戦することもなく。

当時はまわりにイラストで生計を立てている知り合いもいなかったため、絵を仕事にするという事を身近に、まったく具体的にイメージできていなかったのです。

もしそんな時に、現役のプロからお話が聞けていたなら。どうやって仕事を得たのか、駆け出しの頃の苦労話や失敗談。お金の事、仕事術。

夢物語だと思っていたことが現実的に見えるようになり、自分にもできるかもしれないと可能性を感じたかもしれません。


ぼくが今、noteやtwitterで自分のことや仕事に対する考え方などを話したりするのは、そんなかつての自分と同じような人に向けているところがあります。(使命感というほど大したものではありません、半分は自戒のつもりで)

こんな話が聞きたかったんだよな…!ということを思い出しながら。頼まれたわけでもなく、勝手に発信しているだけではありますが。

キラキラした華やかな活躍話に夢を与えてもらう、もちろんそれも素敵なこと。でもそれだけじゃない、吸いも甘いも入り混じったリアルな声を聞くからこそ、そこから現実的に目指せる夢もあると思っています。

そういう意味では時に制作の側面や裏側も見てもらう必要があるかと思います。ぼくも、たくさんのイラストレーターの先輩たちからそうした事を教えてもらい、学んできたから今があります。

もし夢を漠然ととした憧れだけの夢のままにしていたら、こうしてイラストレーターを職業にはしていなかったかもしれません。


ぼくのまわりの皆さんはとても優しいので、どうか気にせずに!や、これまで通りに発信してくださいね!と声援をいただきました。(ご心配どうもありがとうございます😊)

大丈夫です。気にするようなことはまったくありませんし、むしろあらためて自分の考えを整理できる良い機会を貰えてありがたかったと思っています。いろんな人の考え方に触れられるのはtwitterの醍醐味ですから、それが楽しくてやっています。

なのでこれまでと変わらず、自分の考えは発信していきたいです。お金の話(チャリーン)なんかももちろん。


その後、皆さまからたくさんご意見をいただきました。すべて拝読させてもらっています。どうもありがとうございます😊

↓こちらのリプ欄にたくさんお寄せいただいてます。


その中からひとつ。

いやもうカッコイイなぁそれ!夢を与えるってこういうことやん。ええこと言うわ中川くん。 よっしゃ、ぼくが言うたことにしとこ。



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