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ちびっこうべ ワークショップ②

8月19日(土)、「ちびっこうべ」のワークショップ。
今回からシェフ・建築家・デザイナー、それぞれの職業チームに分かれて、お店づくりがスタートします。

この記事はぼくが参加する子どものためのワークショッププログラム
ちびっこうべ」の連載記事です。
http://kiito.jp/chibikkobe/

自分が子どもの頃にあったらどんなによかったか!という、この素晴らしいプログラムのことをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い、そのワークショップのスタートからゴールまでを書いています。


ぼくが受け持つのはデザイナーチーム。お店のロゴマークを考えたり、看板や装飾、広告に至るまでをこどもたちと一緒に考えます。

今日の課題は

お店のロゴマークをつくろう(前編)

です。


デザインって何?

こどもたちは皆「デザイン」という言葉を聞いたことはあるけど、それがどういうものなのかを具体的に理解している子ばかりではありません。

まずはデザインって何?ということを伝えることからはじめます。わかりやすくするためスライドをつくりました。


ここでは誰かのために目的を持ってものをつくることがデザインだと定義することで、自分の好きなようにつくる「お絵描き」とはちょっと違うんだということを学んでもらいます。


つぎに、たくさんのデザインに触れてもらいました。街なかにある飲食店や商品のロゴマークを皆で観察します。はじめに完成されたもの見せてしまうことでイメージが偏ってしまうこともありますが、デザインのセオリーを感じてもらうため、できるだけたくさんの数、幅広い表現を見てもらいます。


お店の名前、メニューからイメージをふくらませる

たくさんのデザインを見てインスピレーションを受けたら、いよいよ手を動かします。

我々のチームがつくるメニューは「チキンカツ」と「フライドポテト」、お店の名前は「とりじゃが8939」です。前回理想のお店について全員で話し合ったことを思い出しながら表現を考えます。

ニワトリをメインにする案、8989という数字に手を加える案、笑顔をたくさん詰め込んだ案、文字に変化をつけてみるとどうだろう?もっとシンプルにできないかな?など、一緒に考えながらすすめます。

もともと絵を描くのがすきなこどもたちが集まっていたのと、それに加え理解のはやさ、集中力の高さもあって、こちらの予想を上回る数の案が続々と生まれます。


そうして集まったアイデアをこどもたち同士で見せ合います。自分とは違う表現方法や考え方にふれることで、新たな気づきやひらめきが生まれたようで、さらに筆がのってきました。

今回はチームみんなでひとつのものを作るので、人の考えたアイデアの中で「いい!」と思うものはどんどん真似しましょうと促しています。いいところは共有して伸ばす、普段の学校や塾でのお勉強とは違う、このワークショップの醍醐味でもあります。


どれだけたくさんのアイデアを出せるか

最後はそれぞれ考えたアイデアの中からこれはと思うものに色をつけて仕上げていきます。はやくもコツをつかんだのか、みんなちゃんとデザインしていました!すばらしい〜。

こうして個々に完成させたところで終了。1週間後に予定しているロゴマークづくりの後編であつまったアイデアをひとつにし完成させます。


今回は自分の中からどれだけたくさんのアイデアを出せるかという点に重点をおいて、とにかくたくさん描いてもらう作戦にしました。

自分の中にあるイメージの引き出し方、表現の工夫の方法、手を動かしてみてはじめて気づくことも多かったでしょう。ワークショップを受ける前と後では多少なりともアイデアの出し方に成長がみられたように思います。


さて、今でも十分素敵なこのデザインたちを、どのようにまとめようか…。

ここからは大人(ぼく)の腕の見せどころかもしれません。プレッシャーを感じつつも、試してみたいこと、考えはいろいろあります。

それについてはまた次回。



ご覧いただきありがとうございます。
ちびっこうべについての記事は下記リンク先にまとめています。


< 前回の記事 ちびっこうべ ワークショップ①

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