ラフのクオリティとクライアントの期待値

さて今回のテーマは「イラストレーション制作におけるラフのクオリティとその提出時期、クライアントの期待値との関係ついて」。研究論文のような書き出しですが、格好つけてみたのは最初だけで、ここからは何の根拠もない感覚的な話です。どうぞ話半分でご覧ください。


ラフのクオリティ

イラスト制作のお仕事では、まずはじめにラフを作成し提出してから仕上げ作業に進みます。ラフのクオリティは人ぞれぞれで、ほとんど仕上がりに近いレベルで描く人もいれば、必要最低限の内容をサラサラっと描く人もいます。僕はと言うと後者の方に近いです。

提出期限ギリギリまで粘ってでもクオリティの高いラフをあげるか、そこそこの状態でもかまわないから早々にあげるか、もちろんどちらが良いも悪いもありません。案件ごとに状況の違いもあるので一概には言えませんが、個人的には早いに越したことはないと思っています。場合によってはクオリティはさておき、とにかくスピード優先で良い。と考える事も。


提出のタイミング

次のグラフをご覧ください。ラフの提出時期とクライアントの期待値との関係ついてをグラフにしたものです。あくまで僕の頭の中の感覚グラフなので、信頼できる統計などひとつもありません。あしからず。

提出期限が迫るほど、「時間がかかっているのだからさぞ良いものが上がってくるんだろうな」と、人の期待値は無意識のうちに高まっていきます。なので提出するラフがせっかくクオリティの高いものであっても期限ギリギリのタイミングではある意味当然、と思われてしまうかもしれません。それは大変もったいない事…。逆に言うと期待値が高まる前に、そこそこの状態でもいいので素早く提出できたなら、それはちょっと効果的なのかもしれませんね。

ほとんど走り描きのような、ふわっとした構図だけとか、ざっくりした構想のメモ程度でも、依頼のあったその日のうちに、または翌日にでも「こんな感じで考え始めてます!どうですか!?」とご様子伺いのつもりで状況報告すると驚かれます。(実際たまにやってます。)相手の体制が整う前の先制攻撃、ボクシングでいうところのジャブ、というと格好いいですが、居酒屋でいうところの突き出し(お通し)、の方が親しみやすいでしょうか。いかに相手に"待っている"と思わせないか。予想を超える早さの対応は一種の感動体験です。成功すれば「仕事の早い人」の印象を勝ち取る事もできるでしょう。


リスク対策としても

また、これはリスク対策としても有効です、早い段階でチェックしてもらう事で方向性のズレが起こるのも防ぐ事ができ、もしずれていたとしても軌道修正できる時間がまだ残ります。期限ギリギリまで粘って作り上げたクオリティの高いラフが

なんて事になった日にはもう…。もちろんクオリティの高いものを早く提出できればそれが一番なのかもしれませんが、こうしたリスクを考えるとやはり描き込む前に早めのチェックが必要です。特に初めてのクライアントだと、お互い意思疎通がうまくいかない事もあるのでより慎重に、細かく確認をしたほうがいいかもしれません。


同じ描いて出すならいちばん効果的なタイミングで。というお話でした。居酒屋の突き出し同様、賛否両論あるかと思いますこの話題。皆さんはどんなふうにコントロールしてますか?

僕はこの記事を書くのに夢中になりすぎて、締切をひとつ飛ばしてしまいそうです。


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