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ゆるキャラはどこへ消えた?

先日、Yahooニュースで「ゆるキャラはどこへ消えた?」という読売新聞が書いた記事を見ました。

ざっくり要点をまとめますと

全国の自治体がPRのために躍起になって生み出してきた「ゆるキャラ」たち。これまでのように活躍する姿が見られなくなってきた
ブームを牽引してきた「ゆるキャラグランプリ」へのエントリー数が減少に転じ、その人気にも陰りがみえる
「ゆるキャラ」はもはや“先駆的な事業”ではなくなったと、判断され、「地方PR動画」などの新しい事業に取って代わられている。
一時期は「地方活性化の救世主」ともてはやされたのに、多くのキャラたちがスポットライトを浴びぬまま消えようとしている

とのこと。

実情としては効果の見えにくいゆるキャラ事業よりも、「再生回数」という明確な数字で示すことができるPR動画の方が、国からの交付金を得やすいというお役所事情が大きく影響しているようです。


そもそも本当に必要だったのか?

確かに、ブームに乗じて猫も杓子もキャラクター!キャラクター!な時期がありましたね。もちろんそれだけ需要があったおかげで、ぼくのような末端イラストレーターにも関連したお仕事はいくつかやってきました。

が、やはりその量産の代償なのか、ブームの勢いにまかせて生まれたキャラクターのほとんどがかなり無計画に作られてしまった感は否めません。少なからずこの恩恵にあずかったぼくが言うのもおかしな話なのですが、本当にそんなに必要だったのか?と思います。

もちろん望まれて生み出されたキャラクターたちですが、ただつくることだけを目的にしてしまった事例をいくつも見てきました。

生み出だすだけで効果があるなんて、そんなうまい話はありません。そこを勘違いしたまま放置し、自分たちがちゃんと愛着を持って「育てる」ことをしてこなかった自治体がどれだけあるでしょうか。お役所の事情もあるのでしょうが、それではあまりにも浮かばれない…。

同時に、自分にもあらためて問うことにしました。たとえクライアントからの依頼であっても、それを今つくることが良いのかどうか。制作者として責任をもって永く付き合っていく覚悟はあるか。そこをきちんと見極めてお仕事を請けなければと心に刻みました。

目先のことだけを見ることなく、恐れずに「それ、本当に必要ですか?」と言える自分になりたいです。



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