あ〜、せっかく観た「宇宙大戦争」のこと書くのに、2週間もかかっちまった。
　いや、シフトの神様の悪戯で、宇宙大戦争観てから今日までの間、毎日が職場と自宅の往復みたいになっちまったもんですからね。
　撮った画像を整理する時間ぐらい下さいって話ですよ。もうFUCK連勤！　

　さてそれはさておき、念願叶って初の生観戦、宇宙大戦争ですよ。
　またしても妻が、抽選で2列目（！）を引き当てる強運を発揮してくれました。多謝。

　とはいえ2列目とはいえ、リングからはけっこう距離が離れていて。
　宇宙大戦争といえば、リング内外の戦いを全把握するのは到底不可能なハチャメチャぶりでおなじみだけど、このコロナ禍の中、選手が客席に雪崩れ込んでシッチャカメッチャカやるのは当然無理なわけで。そんな時代でも、宇宙大戦争のブランド（？）を保つ戦いを提供するために選ばれた手段が、イスを減らして場外戦のスペースを十分に確保するという納得の対応。
　そして場外スペースに次々運ばれる、大戦争を彩るオブジェの数々。スカイツリーにトランプタワー（笑）に、おなじみ生物兵器「なごり雪」……。これは高まらずにはいられない。

　今年の宇宙大戦争の狂言回し役らしい「全裸ジョーカー」なる怪人。見ての通り、顔がジョーカーで首から下が全裸監督で……気づいたら地下芸人臭プンプンの謎の漫談で客席を凍りつかせてから、唐突にピストルを取り出しましたね（笑）。あぁ、ピストルは『ジョーカー』のデニーロと向かい合ってるあたりのオマージュなんだろうな、たぶん。

　さて、そんなこんなで全選手入場。
　宇宙大戦争のレギュラー戦士・ミゼットレスラーのプリティ太田は、最初はとんかつDJでアゲアゲになり、その次はトラックスーツ渡されてブルース・リーもどき、その次はオバQに……という転生を、この日までに繰り返していたらしい（笑）。
　よく見るとオバQの衣装の下にトラックスーツ着てるし、クルマにターンテーブル乗ってるし、今までの伏線はこれで一応回収されている……のだろう、きっと。

　アブドーラ・マシュメロ（マシュマロ）に扮するアブドーラ・小林。妻はアブ小さん初体験。ご覧の通り、期待に違わぬ愛らしさ。

　試合は、んー、まぁ、リンクをご参照いただくということで（笑）。

　いつもは南側の通路で、観客参加型で繰り広げられる名物・綱引きは、今年はリング上で限定バージョン。

　全裸監督がハメ撮り用（？）にリング上に敷いた布団で、Q太郎がなごり雪にアナル童貞（？）を奪われる図。ひっどい（苦笑）。

　そして大戦争は佳境へ。無言で黙々と“マスターの奇跡”の舞台のセッティングに入るサスケ……。
　静かなる純度100％の狂気が、ビンビンに伝わってくる……。

　嗚呼マスター……、奇跡を3度もおかわりするのみならず、鉄骨パワーボムまで受けるスーサイド上等っぷり。コロナ禍で疲れたファンに勇気を与えるためなのかどうかは知る由もないけれど、なんと気高い志をお持ちの方なのか……！

　総理は80過ぎたキングメーカーの顔色窺うばかりで、国民の安全なぞ歯牙にもかけない姿勢を隠そうともしないし、TLに溢れる怒りに触れると腹立たしさで病みそうになってしまうけど、「コロナは必ず収束します！」とマスターが大予言してたので、今はそれをとにかく信じることにしたよ！

　僕が一番好きなプロレスというと、格闘技としての強さに裏打ちされたストロングスタイルなのは一貫してるんだけど、宇宙大戦争の夜はトランスしすぎてなかなか寝つけなくなった。プロレスは格闘技でありカーニバルでありシャーマンの交信でもあるので、宇宙大戦争は相当に贅沢なプロレスということで、これでいいのだ。

　過剰な余韻で今も脳みそバクバク。コロナ禍の規制下でもこの熱狂と狂乱。来年こそは、全解禁のフルバージョンの宇宙大戦争が観たいぞ！

　画像の最後は、この夜の一張羅の勝負服、黒石寺蘇民祭パーカー。みちのくの聖戦ならば、岩手の聖戦の勝負服で臨むしかないでしょ！