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【恋せよ?!♡】

芸能人など、多くの人を惹きつけて止まない魅力的な人を形容する表現で、「あの人はオーラがあるよね。」と言う。逆に、目立たない、地味な人には「あの人、オーラを感じられないよね。」なんて言ったりする。

いやいや、見えなくても、オーラは全員にありますよ。

こう見えても(どう見えて?)私、以前、と言っても二十年以上も前のことだが…オーラ診断していたことがある。残念ながら、肉眼で見る能力は無いのだが、ある特殊なカメラを使って撮影すると、オーラがきれいに写し出されるので、その「オーラ写真」を見て、写っている人の「今」の状態を診断していた。

オーラは生命エネルギーなので、生きていれば誰にでもある。オーラを写し出す特殊なカメラは、2つの電極と繋がっていて、写真を撮る時にはその電極の上に左右の両掌をそれぞれ置いて撮影する。私たちの身体の中には、微細な電磁波が流れているので、カメラは電磁波を測定して、その波長を色に転換して、ポラロイドに焼き付けるものだった。

十人十色、本当に様々なオーラの色やカタチが映し出される。そして、オーラは刻々と変化しているので、撮る度にオーラが変化することもある。

その特殊なカメラはアメリカ製だったと思うが、例えば、医療機関で治療前と治療後の患者さんのオーラを写して、その変化を可視化するような活用法あって販売されていた。当時かなり高額なカメラだったと思う。その日本の代理店が、展示会などに出展する時にお呼びがかかり、ブースに集まったたくさんの人たちの「オーラ写真」を診断する機会があった。写真を見ながら、「今、こんな状況じゃないですか?」とお伝えすると、「へぇ〜、何でわかるんですか?すごいですね。」と驚かれたし、自分で何度が撮ってもらったオーラ写真を見ると、その時々の状態が写っているのが分かる。
「オーラは、そのままが写るので、嘘はつけないんですよね。」とお伝えすると、「わぁ、なんか怖いなぁ。」とも言われたり。

写し出されたオーラは、色の明るさや濃さ、オーラの大きさや勢いや、色の混じり具合などから、本当にいろいろ現れて、指紋のように同じものは一つとしてない。件数をこなしていると、オーラが語りかけてくるようになり、いろいろと教えてくれるから面白い!

たくさん診断している中で、ある初老の物静かな男性が、ブースで撮影したばかりのポラロイドのオーラ写真を片手に「どうですか?」とやって来て写真を手渡された。見てみると…一面真紫色のオーラに包まれている写真だった。全面紫色というのは本当に珍しく、紫色のオーラの特徴は、精神的なリーダーの役割を担う傾向を表している。同じリーダーでも、赤色のオーラの人は超現実主義者で、自分が先頭に立ってバリバリと道を切り開いていくタイプであるのに比べて、紫色は「目に見えない世界」を大切にする宗教家によく見られる色だったりする。それにしても、紫一色とは何者なのだろうか。目の前の温厚な紫色の男性が何をしている人なのかとても氣になった。そして、不思議なことに、写真の解説をしながら、なぜか泣きそうになる私がいる。温厚なその男性はニコニコと柔らかな笑顔を浮かべながら私の話を聞いている。「あの…全部紫色のオーラの人はとても珍しいです。差し支えなかったら、普段どんなことをされているのか教えていただけますか?」と思い切って聞いてみた。
「私ですか?私は密教の在家信者ですよ。」と穏やかな声で教えてくださった。「すみません。なぜか自然と涙が出てきてしまって…。」と自分の状況をそのまま伝えると、うんうんと優しく頷いて、「ありがとう。」と言ってその場を去って行かれた。その当時、自分が何で泣いてしまったのか訳が分からなかったが、今にして思えば、私の内側で「癒し」が起こっていたのだと思う。それにしても不思議な体験で、よく覚えている。

もう一つ印象に残っているのは、母親と高校生位の娘さんと親子二人連れだ。それぞれ写真を撮って、2枚のオーラ写真を見せてもらった。お二人とも、明るい色のきれいなオーラが写っていたが、特にお母さんのオーラの一部にとても鮮やかなマゼンタ色のピンクが出ていた。こんな綺麗なピンク色も珍しく、ピンクのオーラが出ている人は恋愛をしている特徴がある。娘さんの前だし、こんなこと言ったら恥ずかしいかしらと思いつつ、思い切って「お母さん、恋愛されていますか?とても鮮やかなピンク色のオーラが出ていらっしゃるので。」とお伝えしてみると、親子で顔を見合わせて、「えぇ〜、恋愛ですか??」と少し驚いて、笑いながら顔を横に振る。「それはないと思います。」とお母さん。「では、最近何かドキドキ、ワクワクするようなことがありましたか?」と聞いてみると、あぁ、それならといった感じで「午前中に娘と二人で、ある方の講演会に行ってきたんですが、そのお話がとても素晴らしくて感動したんです!」とおっしゃる。「なるほど〜。」と三人で一緒に答え合わせが出来た。この時、私は、恋愛している氣持ちと、感動している状態が同じ心映えであることを学んだ。これも新しい発見で、印象に残っている。

で、何が言いたいかと言えば…
前回書いた「遺伝子のスウィッチ・オン!」の話しになるが、日々感動することが、私たちの眠っている遺伝子を目覚めさせる要因であるならば、恋愛することも同じであると言えるのではないだろうか。だから…
「恋せよをとめ、をとこたち!」
その悩ましい恋が、君たちの新しい可能性を目覚めさせるのだよ。

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