秋秀(アキヒデ)

小説の紹介。太れる料理について。

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最近の記事

麦本三歩の好きなもの

. 【謎も事件もファンタジーもない。そういう毎日の中どう生きたってきっとそんなに変わりはしないんだろうと三歩は思っている。でも出来ればどうか自分も、嫌いなもののことじゃなく、好きなものの話をしていたいと三歩は願う。】 . . . #麦本三歩の好きなもの #住野よる . 図書館勤務の20代女子麦本三歩。 愛しの布団から離れるのも怖い先輩から怒られるのも天然って言われるのも嫌だけど、お昼ご飯と怖い先輩の綺麗な箸の持ち方、帰りに買って帰るコンビニのデザートのことを考えるとなんだか

    • 平成くん、さようなら

      . 【僕が消えたらどこにも残らないような話を、今日はしておきたかったんだ。】 . . . #平成くんさようなら #古市憲寿 . 「僕はもう、終わった人間だと思うんだ」 恋人の愛が平成(ひとなり)くんに安楽死をしたいと告げられたのはセックストイを選んでいる最中だった。 安楽死が合法化された日本で、平成を象徴する人物として、様々なメディアに取り上げられる合理的でクールな平成くんがある日突然安楽死をしたいと言い出す。 愛はそれを受け入れられないまま平成の終わりへと向かうのであった

      • 終末のフール

        . 【あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか】 . . #終末のフール #伊坂幸太郎 . . 余命八年。 それは自分の寿命ではなく地球の寿命である。 八年後に小惑星が衝突し地球は滅亡する。そう予告され食糧を求め、不安に襲われ治安は荒れた。 それから五年が経ちパニックはおさまり、小康状態となっていた。 残り三年…。限られた時間の中で人々はどう生きるか。家族の再生、新しい生命への困惑、過去の復讐。 終末を前にして幸福とは、今日を生きる意味とは、死をもって生

        • フーガはユーガ

          . 【僕の弟は、僕よりも結構、元気です】 . . . #フーガはユーガ #伊坂幸太郎 . . 物語は兄の優我がファミレスで男に生い立ちを説明するところから始まる。 優我と風我は双子で、父親は気まぐれに暴力を振るい、母親は無関心。そんな最悪の家庭環境だからこそ双子は2人で支え合い生きてきた。 2時間毎に生まれた双子は誕生日になると2時間毎に奇跡が起きる。 その奇跡こそが唯一の楽しみであり唯一の武器だった。 轢き逃げ犯、誘拐犯、歪んだ性癖ショーの主催者、そして父親。 双子は対峙

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