見出し画像

【意志を残すだけで良い】

世の中の不条理を
一つも知ることなく
どこかの離島で優雅に
暮らして生きていけるなら

それはそれで実は
幸せなのかもしれない。

しかし。現実は
ケーキみたいに甘くないようで。

ありとあらゆる方法で
ありとあらゆる角度から
誰かが問題を知らせてくるんです。

ずっと警鐘を鳴らしているんです。

そして
ボクもその人たちのおかげで
問題を知ってしまった1人です。

その時に、
自身の今までの生き方に
向き合わざるを得なくなった。


俺。このままでええんかよ。と。


自分の人生を振り返ると
決して簡単な道ではなかった。

自分で乗り越えたんだから!
あんたらもそうしろよ!って
気持ちがあったのは事実。


だけど。
もっと過酷な道を歩んできた人もいる。

可哀想だなんて思わない。

だけど。

ボクがその現状にいたなら
人生に希望を見出せていたのかと思うと

悪に手を染めていたかもしれないし
今の自分で居られないのだけはわかる。

たまに。

そんな境遇を乗り越えた自伝とか
メディアがすんごいように取り上げるから
誰しも乗り越えられると思っちゃうけど。

その過酷な道を
乗り越えた人なんて
ほんの一握りだって思う。

全員が
サクセスストーリーと
言われる人生を歩めるわけがない。

乗り越えることができずに
取り残された人なんてごまんといる。

その時に。

次世代がまた同じ道を歩むのか?

いや、もっともっと。
大変な未来が待ってるぞ?

どうすんだよ。俺。

これをどうにかできるのは
今を生きるボクたちだけなんじゃねえか。

そんなことを考え始めると。

無視して生きていく自分には
なりたくなかった。

今。この瞬間に。

自分の生き方を変えないと
自分を否定してしまう。

この先の未来のどこかのタイミングで
絶対に後悔すると思った。

だから。

ボクはいろんなことを手放して
この活動をすることに決めた。


どこにも正解なんてないから
どう人生の時間を使うかなんて
個人の自由だし、

大義名分を
振りかざす気もない。

世のために生きる
良い人になる気もない。

生まれては消え去る
生命の循環の中で
自分の番が必ずやってくる。

死を迎えるときに
何もいらないから、
胸糞悪い気分で死にたくない。

今。生きられるからには、
精一杯生きて。

誰かを傷つけて
罪悪感と共に死んでいくか

誰かと幸せを感じて
幸福感と共に死んでいくか

それだと後者で在りたいと思う。

ボクのエゴなんて捨ててしまって
今、社会にとって必要なことをする。

取り残された誰かの声を拾っていきたい。

その思いを解決するための
ひとつで、ただありたい。


ボクの場合は
海外での経験が
ボクを突き動かしている。


盲腸で亡くなった
シャヘッドくん

15歳で結婚することになった
オルタナちゃん

栄養失調で脳に障害が出た
ミームちゃん

地球の裏側にある目を背けたくなる現実。

彼らは生きたかった。
もっと自由に生きたかった。
死にたいなんて思ってなかった。

あの子たちの声を。
ボクが代弁するなら、

なんでこんな不条理な世界に
生まれてしまって、

いとも簡単に自分の人生が
狂ってしまうんだよ!!!

何で誰も手を差し伸べてくれないんだよ。

彼らの手元に
お金という名の紙切れが
無かったというだけで。

誕生日ケーキに
灯されたロウソクに
息を吹きかけるように
簡単に命の灯火が消えていく。

この現状を目の前に
色んな疑問が出始めて
無力な自分が悔しくて

不条理な社会への怒り。

無力な自分への怒り。

あらゆる、怒りが立ち込めてきた。

今思うと、
怒りの行き先がわからなくて
それをぶつけるように
ボクはアパレルの発信を始めました。

この問題を作り出しているのは
この国に住むボクたちでもあると。

ボクたちの”選択”次第で
残される未来は大きく変わると
信じて発信してきました。

やるのはシンプルなことばかりで
・今あるものを大切に着よう
・古着を着てみよう
・1着でも買う量を減らしてみよう

というもの。

ボクが想像する以上に
沢山の方が耳を傾けてくださり
課題の解決に1歩ずつ進んでいる
実感がありました。



だけど。ある日。
気付いたことがあった。

ボクの心は疲れ切っていました。

胸糞悪い生き方をしたくない。
自分本位で始めた活動だ。

なのに。いつしか。

“ボクを理解してくれ。
こんなに頑張っているのに!

と思ってしまっていた。

自分なりに頑張ってるけど
結局、結果が出るまでは
自分なんて誰も認めてくれないと
思い込んでしまっていた。

だから、結果が出るまで
やり続けるしかなかった。

だけど。時はすでに遅し。
歪んだ精神状態のボクは、

気付かないうちに
目的を忘れていた。


活動を認めてもらうために
行動している自分がいた。

彼らを利用して
ボクという存在を
認めてもらおうとしていた。


本当に、最低だよ。



活動の目的が
社会課題の解決から
活動している自分を認めてほしい。
に変わっていたんです。


ボクが思うことは

自分を認めさせるために
仕事はあるんじゃないよってこと。

本当に活動を始めた時に
思っていたことって
何だったっけ?

ここを忘れてしまっていた。

目的がブレっブレじゃねえか。

自分だけが
幸せなら良いという
個人的な幸せから
ボクは抜け出せたと
思っていたけど、

だけど、
その先にあった壁である、

"承認、執着、依存"

自分を認めてもらうことによって
自分が幸せになろうとしていた。

結局、自分勝手な人間だ。

だからこそ、
課題の解決をするために

不必要な感情を
一切、捨てる必要があった。


いろんな感情を捨て始めて

この活動の価値は
どこにあるのかと考えた。


そうした時に。

ボクが今やろうとしていることは
この社会で本当に必要なことなのか?
だけが残った。

自分の成長なんかに
自分の幸福感なんかに
オナニーのためだけに
生きてる暇なんて無い。

子どもたちが笑える社会がいいのか?
子どもたちが笑えない社会がいいのか?


YES or NO の
単純すぎる答えを
曖昧にしてしまっていた。


愚直に。真っ直ぐに。
嘘をつかずに。

今。世界中で取り残された声を拾い
それに向き合うこと。

ただそれを、行うのみ。

それだけだったんだ。

もし。

その先に出会う誰かの
笑顔に触れられたなら
ありがたく受け止めることや

そこで出会う仲間たちとの
食卓の場を楽しめること。

当たり前すぎることなのかもだけど
そんな日々が嬉しい。

それがこの活動をする者の
最高の贅沢だって思う。


“どんな自分で在りたいか”

結局、何をするかではなく
どんな自分で在りたいか?

困っている人を助ける自分を
ヒーローのように奉り

そんな自分は
とんでもなくいい奴だって
思い込む暇があって。

問題が解決したときには
また、新たな問題を探して
解決しようとしている自分に酔いしれる。

そんな在り方はダサすぎる。

そんなのゲームや
映画の世界だけにしてくれと。

俺が生きているのは
そんな気持ちの悪い世界か?

この世界は
2次元で済まされるほど
簡単な世界じゃないぞ?

もっともっと複雑で
答えも無い曖昧な世界だぞ?

愛とか、金とか
二文字で片付けられない世界だぞ?

何でもかんでもわかりやすくなった
虚しい社会を残そうとしているなら。

今すぐ、ボクはこの活動を
やめた方がいいと思う。

ボクは本当は、どう在りたいのか?

嫌というほど
向き合う必要がある。

ボクが今、思うこと。

それは、

子どもたちが笑える社会を作るために
必要な一つのパーツで在りたい


そこで機能することだけを考える。

そう思わせていだたいたのは
全国にも同じ志を持つ人たちが
たくさんいることに気が付いたから。

ボクはスーパーマンじゃないから
全部を1人ですることはできない。

だけど、
同じ志を持つ人となら
自分では想像もできない未来が
作れるんじゃないかと思う。

その時に
必要なパーツで在ることは
できるんじゃないかと思う。

だから。もっともっと。
みんなの声を聞かせてほしい。

ぶつけてほしい。

今の自分にできることをする。


そうやって生きていく。



そうして生きた結果。
誰かの心に”意思”が残ればいい。

ボクという存在は
残らなくてもいい。

歴史に残らなくてもいい。
教科書に乗らなくてもいい。
ノーベル賞もいらない。

ボクたちが
今、こうして生きられてるのは
先代が作り上げた賜物があるから。

先代が次世代を思った
意志をボクは感じるから

今、こうして
命を燃やそうと思える。

同じように。

次世代の子どもたちが
ボクたちが作り上げた環境を
見た時に。

どれほどの大人が本気だったのか?

そんな、目には見えない意志や
エネルギーを感じてくれたらいい。

そんな意志を残せる人で在りたい。

それがつなぐということだと。
ボクは思う。

モットーは、
生まれた時は泣くことしかできない
死ぬ時くらいは笑顔でいられる。

笑顔でいくぞ。

にょ。

ネパールの孤児院建設費用に全額費やします。