スポーツを見るかどうか≠レベルの高さでは無い論

こんなツイートが投下されていて、いちサッカーファンとしてふと考えた話。


「身体能力が低いから面白くないと思われても仕方がないよね」なんて声もあるみたいだけど、実はスポーツを見てもらえる、稼げるかはレベルによるものでは無い気がしている。これは前々から思っていたことだけど。


・スポーツを見るかどうかはレベルやスピードよりも、思い入れの強さとか自分事のように捉えるものかが大きいと思う。
・だって甲子園とプロ野球なら後者の方がレベルが遥かに高いけど、世の中では甲子園の方が好きって声は大きいし。
・サッカーの話だと、高校サッカー選手権よりも高円宮杯の方が全体的なレベルは高いはずだけど、決勝でも観客動員の差は・・・
・そもそもサッカーの人気自体がどうなの?確かに日本代表を見る人はどのスポーツと比べても多い。けどJリーグをはじめとした国内リーグへの注目度は?
・自分のリアルでの話。昇格してからヴェルディの話題に何度かなったけど、ヴェルディってJ2だったんですか?って複数回言われたんですよ。これが世の中の認識の現実かと痛感したし、男子でこれならましてや女子は尚更・・・
・こんな風に男子ですらそんなに触れてない人がいるんだから伸び代は当然あるし、プロサッカーの人気を高めるしか方法が無いんだと思う。
・weリーグのチームの半分以上はJリーグチームの兄妹なんだから、Jクラブのサポーターが増えるほど女子への熱量も増えるという理屈です。
・自分も例に漏れず、ヴェルディを長く応援してるだけにベレーザへの思い入れもそれなりに強い。
・よく海外の例に出される、欧州で女子サッカーが満員って話だけど、あれもスポットで集客した試合らしいし、そもそも男子チームのサポーターが多いから、女子の試合もプロモーションした時に集まりやすいってのが大きいんじゃないか。(バルサ女子ならバルサのサポーター、シティ女子ならシティのサポーターに宣伝すればそれだけで埋まるという話)
・思い入れが強ければ、パススピード遅いなみたいな気持ちよりも、行けー!守れー!おい審判!って気持ちの方が圧倒的に強くなると思うんですよ。
・この手の議論で女子サッカーを見に行く人を増やすみたいな話よく出るけど、世間のタッチポイントも男子の方が資金力的にも知名度的にも多いから、そっち経由じゃないと厳しいと思う。
・ちなみに単独で集客するには、スター選手目当て、地域の象徴・代表的娯楽だから行く、美女目当ての3点くらいしか無い気がする。
・美女目当てみたいな動機は怒られそうだけど、別にアレなことするわけじゃないならいいんじゃない?だってフィギュアとか男子バレーのイケメン推しだってあるんだし。
・地域の誇り・代表的娯楽であれば行く理由になる。どのプロスポーツも目指してる所でもあるし。ベレーザはせっかく西が丘に据えて活動もしてるから、赤羽の娯楽の一つになってほしいな。試合見てその後飲んでみたいなパターンになれればいいですよね。
・ただこの国で最も集客と思い入れ作りで重要なのはナショナルチームの結果。まずはなでしこが掴んだパリ五輪での躍進が必要になってくるかな。

以上です。大きな理念や目標も大事だけど、まずは目の前のサッカーを熱く応援していきましょう。