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2023東京ヴェルディ選手雑感②

昇格祝いに美味しいビールを飲むぞーな皆様こんばんは。(多摩市長風に)
前回に続いて今回はMF編を。
GK、DF編はこちら

MF

梶川諒太

開幕から左SHで出続け、中盤を縦横無尽に献身的に駆け巡るプレーとキック技術でチームの躍進に貢献。直接フリーキックも久々に決め、このまま主軸として活躍するものと思っていたが、4月の清水戦での相手との競り合いでシーズン絶望の全治8ヶ月の重傷を負った。
カジと共にJ1へ!でチームは一致団結。梶川というリンクマンがいなくなったことで一時チームは停滞もしたが、やがて乗り越えていった。
そして梶川は驚異的な回復で10月末の磐田戦で復帰。その後は試合に出れなかったけど、きっとチームには大きな刺激になったと思う。
J1でプレーする姿を早く見たい。

森田晃樹

J1に上げたキャプテンになった!オフに移籍オファーもあったが残留し、今季は23歳にしてキャプテンに指名された。開幕時はフィーリングが合っていなかったが徐々に調子を上げ、チームの心臓として中盤に君臨した。技巧派集団のヴェルディの中でも頭抜けた足下の技術とここ1~2年で強くなった体幹によるボールキープは圧巻だった。時間稼ぎ時のボールキープでの足技連発は毎回見てて楽しい。中盤からのゲームメイクが中心だったこともあり得点がなかなか決められなかったが、終盤戦になるにつれて前線へ顔を出すプレーも増え、プレーオフ千葉戦では見事にヘディングシュートも決めた。そしてプレーオフ決勝清水戦ではPK献上という不運もあったけど、味方に助けられて昇格を掴み取った。
カテゴリが上がる来季は終盤に見せた前へ行くパワーと一層のシュート力が必要になってくると思うので期待したい。

昇格が決まり大泣きする森田にはマジでグッときた。誕生日に「20歳なのでそれなりに頑張ります」とコメントして監督にキレられたり、今季開幕前のイベントでコメント振られてあっヤベッみたいな表情になったり、常にマイペースだった森田があんな風になるなんて。
本当におめでとう。そしてこれからもよろしく。

齋藤功佑

ミスター横浜FC的な存在がまさかの加入。森田移籍に備えて獲得したら森田も残留したので、中盤は昨季より大きくレベルアップした。森田がイマイチな頃は中盤の牽引役として活躍。GW頃は負傷離脱したが、6月の復帰以降も大半の試合をレギュラーとして出続け、キャリア最多の32試合出場となった。テクニックがある上に前に仕掛けられる機動力もある攻撃面での万能さで、IH→トップ下→左SHとフォーメーションが変わっていく中どこでも活躍した。積極的に周りに声かけたりとチームを引っ張る姿勢も目立っていた。正直ヴェルディユースからもこういうタイプの選手が上がってきてほしい。
ちなみに千葉戦でのアシストとなったクロス、前は苦手なプレーだったらしい。努力したんだなあ。

長谷川竜也

夏の補強ラストで横浜FCからレンタルで加入。加入当初は怪我明けで本領発揮とはいかず、終盤戦はコンディション不良でほとんど離脱していたが、千葉戦で1ゴール1アシスト、プレーオフ清水戦でもサイドチェンジで雰囲気変えるなど、わずかな時間でも決定的なプレーを披露し、プレーレベルの高さを実感した。あと練習時にかなり色々要求するようで(下記リンク)、川崎や横浜FCで成功してきた勝者のメンタリティを持ち込んだっぽい。
梶川と似ていると前々から言われており、顔だけ見るとそう?と思ってたけど、いわき戦で初めてプレー見たら、テクニックがあり中盤を幅広く動き回る姿が本当にそっくりだった。

レンタル元の横浜FCは入れ替わりで降格。出場機会が少なかったから移籍を決断したわけで、このまま来年の完全移籍をだね・・・

小池純輝

完全に監督の構想外だった。リーグ戦1試合途中出場と天皇杯のみ。ここまで使われないとは。ここ数年ピッチ内外で大活躍でヴェルディを引っ張ってくれたけど、当然試合に出たいだろうからこのまま居続けることはなさそう。

北島祐二

福岡からのレンタルで加入。機動力とキック精度も持ち合わせ、シーズンで2回もラストプレーのフリーキックで得点をアシストした。高い位置でこねずにパス出せるのも好印象だったけど、9月ごろからぱったりと出場機会を失いシーズン終了。負傷もしていたようだけど、一体どうしてしまったのか。福岡は一桁順位となったけど来年はどうなる?

甲田英將

名古屋から育成型レンタルでやってきた20歳のドリブラー。左右両サイドで使われたが不完全燃焼で終わった感が。ドリブルのキレもあり両足使えるのがストロングポイントだったが、ドリブルを発動する位置が低い傾向があり効果的とは言い難かった。また高い位置では相手を抜ききれないことも多く、もっと経験が必要なんだろうと感じた。8月の清水戦で全治3ヶ月の怪我を負ってしまいシーズンアウト。城福監督が早くから目を付けていて熱望しての獲得だったけど、育成型は下のカテゴリにのみ適用されるから来年どうなるんだろう。

綱島悠斗

大学を経て帰還したユース出身のルーキー。デカくて足下も上手いというロマン溢れるスペック持ちで、早々にスタメン争いに加わりボランチやIHを中心に起用されていたが、稲見の台頭以降はクローザー的な途中出場が増えていった。足はあまり速くないのでその点で稲見に軍配が上がった印象。
夏以降は前目で起用されることも増え、ロングボールの繋ぎ役として奮闘。町田戦ではヘディングでのスラしが結構効いてた。そして最終戦大宮戦では相手からボール奪って繋いで最後ゴール前まで上がって自らゴールを決めるというプレーまで披露した。結局プレーオフでも同じ起用法に。なんかロティーナ時代のリヨンジを思い出した。
なおイエロー7枚はチーム最多。手足長い分アフターで行きがちになってしまうんだろうか。

稲見哲行

ヴェルディ一のフィジカルモンスターとして中盤に君臨した。始動直後に怪我で離脱するも、5月の栃木戦で加藤弘堅の負傷により出場するとゴールを決め、そのままスタメン定着。圧倒的なフィジカルの強さと機動力に加え、ボール奪取後のパスや動きが昨年より格段に向上して攻撃にも多く絡むように。そして要所要所で強烈なミドルシュートをぶち込み、守備的ボランチなのにシーズン4点も決めてた。しかも逆足の左足で。ゲームメイクの出来る森田とボール奪取に長けた稲見のダブルボランチは無敵だった。
ちょいちょい後半途中からSBでも起用されることもあったがこちらは正直イマイチで、広大なスペースを守らせる役割が一番合っているんだろう。
上のカテゴリでどれだけ出来るのかが純粋に楽しみ。

楠大樹

途中出場3試合と天皇杯で終わった。開幕前の練習試合でのドリブル見て期待したのだけれど、プレー判断に課題がある模様。これだけ出られないと来季はレンタルもありそう。

西谷亮

ユース昇格2年目だが途中出場4試合で終わった。天皇杯など見る限りでは中盤でのゲームメイクは卒なくこなせていたけど、森田や稲見が君臨する中盤に割って入るのは厳しかったか。何か殻を破るきっかけが欲しい時期。育成型レンタル移籍が普通にありそう。

新井悠太

東洋大の3年生にして早くも再来年の加入内定が発表された快速ドリブラー。特別指定登録されると夏の長崎戦で早速デビュー。全局面ドリブルで仕掛ける潔いプレーを見せ、最終的にはその積極性でデビュー戦ゴールまで決めた。さらに次の町田戦ではドリブル無双で町田の守備を1人で破壊していった。この2試合でチームの希望の星となり、その後もゲームチェンジャーとして大学と被らない時はずっとベンチに入り続け、半期で3ゴールも決めた。
ただ流石に目立ちすぎて、プレーオフの清水戦など終盤戦はコース消されまくったりとめっちゃ対策されていた。インターン生が最も警戒されるってすごい世界。
信じられないことに高校と大学2年まではボランチで今年サイドに転向した模様。それであのドリブルですか。
途中退部での加入は考えていないようなので、来年も大学リーグと並行してのチーム参加となる。J1を経験出来るのは大きい。

中原輝

彼を一言で表すなら神である。
バスケスバイロンを移籍で失った直後にセレッソからレンタルで加入。セレッソでは試合は継続的に出てるけどずっと控えという状況で、試合勘あるけど試合に飢えてる選手を見つけて連れてきた強化部は素晴らしい。
武器は少しでもスペースが空けば決められる左足からのミドルシュート。前半戦だけならプレーオフ争い相当のチームが昇格出来たのは、個で破壊できる中原がいたから。
加入初戦の仙台戦でいきなり1ゴール2アシストの最高のスタートを切り、チームに完全にフィットした秋以降は無敵の状態に。大分戦以降は毎試合ゴールにアシストに起点にと得点に直結するプレーを連発した。終わってみれば16試合5ゴール4アシスト。勢いそのままプレーオフでも千葉戦の1ゴール、そして清水戦で裏抜けしてPK奪取した染野へのロングパスと大活躍だった。
大分戦のゴールの起点となったサイドでの粘り(上の稲見のゴール動画のやつ)を見るにフィジカルも強いし、磐田戦のカウンターのようにスピードもある。
(ちなみに大宮戦は現地で見てたが、後半の得点はカットインを始めた時点でもうゴールを確信していた。)
是が非でも来年もいてほしいのだが、セレッソが呼び戻すという報道が既に出ており、果たしてどうなるか。

FWと監督編はこの次。

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