複葉機模型1/144 アルバトロスD5 完成+
2024年4月完成。
※制作記はこちら。
第一話 消えた操縦桿の話
第二話 VとNの話
第三話 重ね塗りの話
アルバトロスD5。
下翼が上翼の半分以下の「一葉半」機。
上翼の先端のくいっと尖ってる部分が、鳥の翼のようでかっこいい。
実在の航空機を再現した模型というより、オマージュアートとかファンアートのようなつもりで制作した。
色合いを微妙に変えながら塗り重ねていくのは、絵を描くようで楽しかった。
だけでなく、あとから部分的に修正がしやすいのも助かる。
絵の具やニスのムラも、接着剤の跡も、全部「そういう風合い」に見えて便利だ。
この塗り方は今後も試していきたい。
組み立て終わったあと、本で図面を見ていて間違いに気づいた。
支柱には前後の区別があったらしい。
主翼間のV字の柱は、前側が長いのが正解。前後逆だ……。
2つとも逆、つまり一応左右対称にはなっているのがせめてもの救い。
それと、エンジンのパーツ。この状態だと操縦席から前が見えない!
エンジン後部が胴体に埋まるように接着するのが正解だったのでは? ぴったり嵌めるためにがんばって削ったのに、実は削らなくても良かったのでは??
N形の柱の長さが足りず角度を付けられなかったのも、エンジンとV柱を間違えたせいだったのだろうか? そういう問題でもないような…モヤる。
プロペラが回るように改造してみたいとか、一瞬考えてみたけど断念した。まずは設計通りに正しく組み立てられるようになるのが先かなと。
模型製作のテクニックに加えて、機体の構造に関する知識も要求される。
説明書を過信するべからず………。
とはいえ、「正確に作る」だけが全てではない。
柱さえ立てれば複葉機!
ちょっとくらいおかしな所があっても。
複葉機らしさと複葉機への愛を表現できればそれでいい。
知識がなければ正しく作れない?
逆に言えば、作る事で学べるのでは??
遊ぶ前に、もうひと手間。
以前、飛行中のような写真を撮ろうとしたときに、操縦席の空席が気になった。
パイロット役の人間が欲しい。
金属とガラスで、錬成した。
左上はワイヤーで試作中。
1/144の座席にぴったり収まり、
乗降させやすく、
撮影時に機体を多少傾けてもずれない形状を、
できるだけ簡単に作れるよう考えた。
コックピットの奥に隠れて見えなくなるので手足は省略。
輪を操縦桿にひっかけて固定できるようにした。
背後のSE5aも、操縦桿を手直ししておいた。
乗せてみた。
空席が見えるよりはいいのでは?
当時の飛行士の装備は各国だいたい似たようなデザイン似たようなダークカラーかと思われる。ので、このヒトたちは英独兼用(?)です。
機体を傾けても人間は安定している。計算通りだ。
下面がライトブルーなのは、下から見たときに空と同化して見えるようにってことなんだろうなー。
そういえば背景ボードも同じ色の絵の具を使って塗ったんだった。よくなじんでいる。
※背景を描いた話はこちら。
最後に、箱絵の構図をマネしてみた。
背後のボケたSEにも人影が見える。
やはりいるのといないのとでは違うな。
次はなに作ろうかなー。
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