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Weekly FinTech News 2020/08/30

直近一週間の金融・技術・FinTechに関わる国内外のニュースを幾つかピックアップし紹介致します。

網羅的なものではなく、あくまで私が気になったものをピックアップしていますので、ご容赦ください。誤字・脱字も多めかと思いますが、ご容赦を。

1. Investment tech won’t solve systemic wealth gaps, but it’s a good start

TechCrunchの「Robinhood、Stach、Acron等の手数料0の株取引ツールは、構造的な問題によって生まれる貧富の差のすべてを解決はできないが、その差を縮めうるという」という記事。

Robinhoodで初めて株取引した方々が、その他のオルタナティブ資産(不動産、エネルギー等)を保有することも考え始めているという流れで、「まさしく!」というポイントがありました。

It’s all about access, quality of offerings, education and user experience.

Financial Inclusionを考えるうえで、忘れてはならないmust to haveの視点と思います。

2. FinTech Insider: 455. News: Funding, funding and more funding - Robinhood, Form3, Habito & BCR Pool E

FinTech系ポッドキャストのFinTech Insiderのエピソード#455。先のTechCrunch記事で取り上げられているRobinhoodについて冒頭で言及されています。

直近のVCからの資金調達でvaluationが一兆円を超えたRobinhoodですが、その評価が妥当なのかといったところが議論されています。

また、6:15あたりから投資についての教育の重要性も語られており、6月のロビンフッドユーザーの自殺の件についても言及されています。同ポッド・キャストのエピソード#449での指摘ですが、やはり、

With great user experience comes great responsibility.

ですね。

3. edx MITのコンピュータサイエンス入門講義 開講

MOOCsの一つedxで定期開講されている、MITのComputer Scienceクラスが8月27日に開講されました。"Introduction to Computer Science and Programming Using Python (6.00.1x)"というクラスです。

受講のみなら無料でして、定められた金額を支払うと修了証明書が発行されLinkedInに埋め込んだりできます。無料であっても有料と全く同じ講義の受講・課題に取り組むことができ、Pythonのコーディングの課題も多くお勧めです。

Computer Science、Pythonをある程度把握されている方にとっては英語の勉強の題材としても活用可能です。 

4. B2B FinTechスタートアップの砂漠

「金融版Slack」とも言えるSymphonyの方が書かれたB2Bフィンテックに関する記事です。私もB2Bフィンテック業界で働いていた経験があるのですが、本当に砂漠です。。。記事内で言及されている、この分野の特徴・課題に激しく同意します。。。

あと、B2Bでソフトウェアで提供するにあたり、今はSaaSでの提供が一つのひな形というか、あるべき姿なわけですが、B2Bフィンテックですと対象社数も数百レベルですし、「SaaSと言えば!」のThe Modelの適用が難しいんですよねぇ。私見ですが。

5. Ant Group IPOへ

アント・グループが上場申請したとのこと。概要は上記日経の記事に記載されていますが、下記note記事にてアント・グループの概要も説明されており。非常に参考になります。

上記記事によると、投資信託プラットホームによって促進された資産管理規模が63兆円とのこと。1社で7末時点の日本全体の株式投信(除くETF)の純資産総額(63.6兆)と同じ額が扱われているんですね。すごい。

700頁弱に渡る目論見書原文はこちらでご覧いただけます。

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