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たくさんある基地の中でなぜ普天間返還なのか?

今回のノートは気軽な感じで。

沖縄に数ある米軍基地の中でも普天間は人口密集地にあって、まさに「害悪な基地」の象徴のような基地でした。沖縄住民の被害を集約して具体化したものが普天間基地だったのです。

普天間だけを沖縄からなくせと言ってるわけではなくて「ぶっちゃけ、めちゃヤバくて危険な普天間から早急になくさんかい!はよ!」と主張しているわけで。

ところが、この沖縄県民の願いを悪用して「え?なくすのヤダ!だったら移設って話にしてまた新しく基地作っちゃおっと💛」と辺野古に反永久的な200年は持つだろうくらいの頑丈な基地をアメリカが作ろうとしており自民党がこれに加担しているという構図です。自民の国民への言い訳は「沖縄の犠牲の上に日本の安全が成り立つので沖縄県民の被害は皆スルーでいいよ」という意味不明で理解不能なもの。基地が集中している以上は有事になったら中国やロシアから核がバンバン飛んできて一瞬で沖縄も日本も終了になるので実際は安全の反対の危険極まりない事を引き受けているのです。

鳩山ぽっぽ政権の時に、この辺野古への移設を本土の別の場所にすれば良いのではないか?という提案がなされましたが移設先予定の地元の住民の強い反対にあった上に米軍の「同じ沖縄でないと訓練がやりにくい」という意見もありおじゃんになりました。台湾に近いという点や他の基地との連携を図りやすいという点でもアメリカは沖縄にしかオスプレイ訓練専用の新しい基地を作りたくはない様子です。

結局、日米安保条約をなんとかするしか選択肢はないようにも思えるのですが、最近の中国やロシアの極端な独裁化や中東の動きなんかを見ていると日本に置く基地にますます重きを置かねばならないアメリカの焦りは当分鎮めようがないようにも思えます。つまり今すぐなんとかなる問題でもないのです。でも、いつになるかわからない未来まで沖縄の方に我慢してもらうというわけにはいきませんよね。

だとしたら先ずは日米安保よりも日米地位協定(地元住民よりも米軍人の権利が一番!住民のくせに生意気だぞ!的な取り決め)の方から先になんとかするべきなのかもしれません。軍隊を派遣しているアメリカが第一次裁判権をもっている国は日本の他にもたくさんあります。その国と連携して手を組めば米兵犯罪をなくすことくらいは可能に思えます。国連総会などに世界各国での米兵の犯罪や基地ごり押しに対する横暴を取り上げてほしいところです。しかしそれをするにはやはり政権交代が必要で。。。

平成26年度の内閣府調査で「日米安全保障条約は日本の平和と安全に役立っていると思うか聞いたところ「役立っている」とする者の割合が82.9%(「役立っている」38.5%+「どちらかといえば役立っている」44.4%)「役立っていない」とする者の割合が11.5%(「どちらかといえば役立っていない」8.9%+「役立っていない」2.7%)という結果でした。これを見ると本土の人が安保を支持しているというのは事実だと思いますが、私はこの支持はくつがえすことが可能だと思っています。米軍基地が日本人の安全だというのは誤解。ほんの少しだけ防衛に役だっているだけで実際はアメリカの都合の良い盾になっているだけです。例えると、1億円かけて外国人のSPを100人雇ったのに実際に働くのはそのうちの1人だけで、しかも実際に殺されそうな局面になっても助けてくれないどころか全員すごい速さで逃げていくというコントみたいなものです。いや、それどころかその殺人犯は雇ったSPそのものだったというオチ。

三匹の子ブタの話ではレンガの家を建てたブタさんが最後にオオカミから逃げきれて助かったわけですが、私たちはブタでもオオカミでもなく人間なので争いが起こる前に話し合うことができます。そしていろんな方法を模索することもできます。日本は周辺大国のパワーバランスを利用して争いを避けていくしか生きてゆく道がないので、今のテキヤのおもちゃみたいな政権に国の運営を任せるとあっと言う間に滅びてしまう。アメリカの隙を突いて日中友好を成立させるくらいの狡猾さのある総理大臣でないと国として機能しなくなるのです。

この基地の問題は沖縄内だけの話にとどまらず、「日本の防衛力」と「アメリカからの完全なる独立」「共産主義国への対応と交流」に直結するのでデニー氏が勝利した事は日本の未来にとっては明るい兆しが見えてきたという事なのですが、そこからの広がりが無い。もっとあちこちで議論が巻き起こっても良いくらいの話題なのですが、議論の芽が摘み取られてしまう複雑な事情も最近目のあたりにして少しナーバスになってます。

一部沖縄の人にとって本土の人間は全員が加害者のように見えるかもしれませんが、内閣府の調査で注目したい項目があります。

同盟国であるアメリカ以外の国とも防衛協力・交流を進展させることは日本の平和と安全に役立っていると思うか聞いたところ「役立っている」とする者の割合が82.3%(「役立っている」42.1%+「どちらかといえば役立っている」40.2%)、「役立っていない」とする者の割合が9.7%(「どちらかといえば役立っていない」7.5%+「役立っていない」2.2%)となっている。

特に、どの国や地域と防衛協力・交流を進展させることが日本の平和と安全にとり役に立つと思うか聞いたところ、「東南アジア諸国連合」を挙げた者の割合が49.0%と最も高く、以下、「韓国」(40.8%)、「中国」(40.3%)、「ヨーロッパ諸国(ロシアを除く、イギリス・フランスなどの主要国)」(36.9%)などの順となっている。

この部分に私は重要なヒントが隠されているような気がしてなりません。言いたいことの半分も書けてませんが、長くなりそうなので今回はこのへんで切り上げます。


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