外資系ITレイオフメモ -5

そろそろ、転職報告的な内容に変わりつつありますので、転職先が決まったらアップデートしてこのメモも終了なのかな・・・と思いつつ。過去4回はこちら。

今日は、三月の総括として、旧職場へのお別れ(合意上は、5/31まで籍はあり、給料をもらいながら転職活動できるという素敵な状況)と、人生史上一番念入りな転職活動の状況を記載していこうかと思います。

[3/16朝:さらば会社アカウント]

3/2 に赤紙が届いて、2週間以内にサインするとパッケージが手厚くなっちゃうよ、という仕組みになっていたわけですが、サインすると 3/16の朝時点で現職のアカウントでのメールやGoogle Driveへのアクセスが失われるらしい、ということは理解していました。
(説明を受けた際には、サインしなくても失われるようなことを言っていた気がするのですが、それはどうやらミスコミュニケーションだったようです。どのみちサインはするつもりだったので、単なる情報ですが)

当然。3/15の夜はメールをチェック(何人かが、俗に言う「さよならメール」を入れてましたね。僕は入れませんでしたが)して、3/16の朝は早起きして「リロード」… あれ??

あれ???

まだアクセス出来るけど??朝になっても数通のさよならメールが出ていました。おかしいな。。。と思っていましたが、何かのタイミングで再起動だか、ブラウザの再立ち上げをしたら、無事に真ん中に赤字のびっくりマーク( ❗️)… 実際は丸の中に!だけど… が出てきました。

さらば コーポレートアカウント。
ここからは、テンポラリに払い出された、退職向けのアカウントを使って会社とやりとり、ということのようだ。
とりあえず、指示のあったアカウントを用意(まずは会社のPCに)する。

ああ。。。あのファイルもあのファイルも、コーポレートアカウントのドライブにおいたままだったな。まぁ、仕方ないが、面接とかで実績を数値化するのが厳しいなぁ。。。。とか思いながら、そっ閉じ(ブラウザのウィンドウを)して、記憶を頼りに実績を書き始める。

それもこれも一応、「準備」のためには必要かと。

[面接三昧と準備]

というわけで、無事引きつぎも終わり(まぁ、後任決まっていないデリバリーは資料をまとめただけですが)、もうドライブにもアクセスできなくなった 3/16からは「カジュアル面談」とかの域を超えて(並行で興味のあるところのカジュアル面談は続けたものの)応募した企業様との面接の準備に入っていったわけです。

「前向け、前を。」というのと、モチベーションとしてなんとなくあったのは「娘の入学式の 4/6 の前までに目処がつく(少なくとも行ってみたい企業の中で内定を取る)というものでした。さて。。。結果は。。。

[3/15-3/20:備えあれ]

取り組みの下地自体は、赤紙以降実施はしていたものの、いよいよ引き継ぎ作業もできなくなった中で、準備には時間をかけることができました。
過去、転職・就職活動において、複数応募したのは2回だけ。

  1. 「自営業から、会社員になるのを決めた時」(ほぼ素人で、趣味でLinux触って、知人の個人経営な会社でサーバー触ってた程度の人が就職活動した。3社)

  2. 現職への転職時 (Red Hat から、現職に移る際にもう一個・・・なので2社限定)

それ以外は、知人から「うちの会社でこんなポジション募集してるけど、どう?」と、タイミングよく声をかえてもらい、一社限定で応募して転職してきている。

対して、今回は、Red Hat時代の上司で、今は人材系のエージェントとして働いている知人のアドバイスを受けて、興味のあるところには挑戦(ただし節度を持って)という挑戦形態である。しかも、例えば全コケした場合は、自営業に戻るか、さらに次の挑戦を続けるか、という余裕はなくはない(金銭的には)ものの、ずっと落ち続ければ無職、の、背水の陣(というほどでもないか)である。

当然、備えは十分に必要だったが、現職の業務をがっつりこなしながら・・・ではなかったのは大いに助かったと思う(まぁ、故に比較的多めに興味のあるところに挑戦できた、という側面もあるので、結果そこそこの作業量だったのだが)

ここで、下駄として有用だったのは以下の2点だった。

  1. 前回転職時(現職ともう一社への挑戦)の際ににまとめていた、過去に実施していたプロジェクトでの経験をSTAR形式にまとめたものを、ブラッシュアップする作業ー>直近、つまり現職で実施したものを追加し、前職も比較的最近取り組んだものだけに絞って記載しなおす資料の作成

  2. 前職での上司がたたきとして提供してくれたものをベースとした、想定問答
    --> 英語面接もありうると思ったので、汎用的なものは英語版も作成

で、ある程度会社ごとにこれをベースに自分なりに強みとなる点を整理した。

また、過去に実施した実績なども、聞かれた際に出せるように表形式にまとめるとともに、直近の知識を整理した(これは、半ば復習的なもの)。

そして日程調整。思えば、エージェントの人を経由して調整した中で(前述のRed Hat時代の上司の方と BizReach 経由の一人を除くと)いい感じに進んだものは多くなく、日程再調整で先送りになるものも多かったことを考えると、もう少し窓口を絞り込んだ方が良かったような気もする。
さておき、ある程度「行きたい!」と思うところの選考が足並みを揃えられるように調整しないと、早く進んだところだけしか結果を聞けないようなことになってしまう。

とはいえ、入学式までに目処は立っていてほしい(これは単なる願望で、特に切迫事由はないのだが、早く目処が経てば、5月末までの期間をさまざまな猶予期間にもできるので)。
ここを細かく書くと姑息な感じに聞こえるかもしれないが、それくらい今回応募したところは「レイオフを自分の成長の機会にするためには」と思えるところにしていて、多少の優先順位づけはあったものの、横並びではあったため、成り行き任せにしなかった、という言い訳をしておく。

人事とのスクリーニング面接があるところは早めに対話して、採用のフローと大まかな時間軸を確認して、日程を調整する。

一社を除くと、(比較的家のことと、面接に専念できたこともあり)概ねうまく制御できたように思う。
(一社だけ、書類選考がえらく時間がかかり、そもそも面接に進めるのかどうかさえ危ぶまれる中で、他社の一次面接が続々と決まっていくような感じ)。

3/20の週はともかくどこかしらの面接向けのプレースホルダーとして埋まっているような状態で、その中に3/20までにセットできなかった、カジュアル面談的なものや、知人との対話を詰め込んでいった。
その後、着々と日程がフィックスしたり、入れていた面接が先方の事情で伸びたりしたケースもあったので、ひっきりなしではなかったものの(先々、ひっきりなしに面接をする1日はやってくるのだがそれは別途)

3/20 は、21日以降に入ってくる面接に向けた準備を各社毎に見直して、やっておくべきことがないか(その会社のビジネスの状況であったり、面接で逆に質問したい内容がないかの確認)に明け暮れることになった。

ちなみに、割と最初に書類選考を出した企業様からは提出書類への確認の連絡だけが届き、この後一週間後にまた確認、その一週間後にようやく面接、となってタイムアウト(間に合わなそうなので辞退)するのだが、それはまたどこかで書く・・・かも。

[3/21 -3/23]

一応、社名は伏せながら記載していきますが、進み方が追えなくなるのもあれなので、仮の頭文字をつけて。

3/21 (S社)
この日は。。。まぁ日本国民的には休みではあったのだが、一件だけ人事の方の面接が入った(海外の方だったので、カレンダーが空いていたので、入れさせてもらった)。書類選考は通っていたので、ある意味これが最初の「正式な面接」だったと記憶している。
ほぼ面接に近いような、カジュアル面談もその前にあったのですが、履歴メモからすると、この日が最初の面接だった・・・はず。
この日は、奥様も出社中で、家でひたすら準備と息抜きとお勉強をしていました。

3/22 (A社)
この日は面接は1件。これは人事の人がかなり早期の段階でカジュアル面談を持ちかけてきて、そのまま応募した、という感じだったので、割と本格的な面接に入ってきた感じ。面接官は二名。俗に言うハイヤリングマネージャー的な方。緊張は正直したのですが、自分の強みはちゃんとアピールできたと思う。ちなみに、結果から考えると、この会社が一番進みも早かった。

そのほかに、カジュアル面談1件と、知人との対話(こういう会社あるんだけど、興味ありますか?的な)のみで、まだまだ緩やかな滑り出し。
あとは、この週に収まらなかった面接の日程調整をして過ごしていた。

3/23 (A-2社、O社、U社とR社)
面接3つと、カジュアル面談(なのか、Hiring Manager
面談だったのか)が一つ。ありました。
うち一つ(A-2社)は、英語面接で、テクニカルな討議をメンバーと一緒に実施する、というもの。
細かいニュアンスとかを考えると、英語力の衰えを感じたし、もっとうまく説明できたかな・・・と思った(結果これも一応この段階で落ちることは無かったのでオーライとしよう)
この日に開始したもので、最終まで残ったもの(落ちずに、フリーズせずに、辞退せずに)は2社か?

で、夕方、3/22に受けた面接(A社)の結果がポジティブで、次に進むことを知らせる連絡が入り、日程調整。うんうん。快調快調。

3/24 (予定キャンセルのため準備)
面接官に予定が入った、というのが重なってこの日は面接なしに。この日延期となった企業は結局日程的に他と調整できなくなったことなどから、延期した日程前に辞退することになった。

なんか、この時点で書類選考で一個落ちた記憶があるのだが、何日に知らせを受け取ったかが明らかではない。まぁ、「ここは少し求めるコア経験値違いそうだよね」というふうには思っていた(雑多な経験たくさんあります。XXXも、という経歴じゃなく、XXXを中心にやってきました。。。の方が刺さりやすそうな)企業だったので、致し方ない。元上司のエージェントも「興味があれば話を聞く機会ができるかもしれないので」という位置付けだったので。

とはいえ、応募したところからお見送りされると寂しいのは寂しい。一社、日程調整中に対話した中から他の応募企業とは異なる背景を求められる企業に書類を出してみることにした(これが、ビズリーチ経由で唯一書類出した企業M社)。はたして?

この時点では、それなりに平和に「どこの企業様が、どのような評価をしてくれるだろうか」と思いながら過ごしていました。
ちなみに、過去の転職活動において面接では落ちたことが無かった(まぁ確信がある程度ある先に転職していたこともあるけど)のだが、今回は必ずしも「ここは相思相愛だろう」と言い切れない企業にも応募していたので、手厚い退職パッケージをもらって、給料もらいながらとはいえ、そこそこドキドキして過ごしていましたよ。(あまり文面から伝わってこないかもしれませんが)。

ということで、今日のノートの締めはやはり
「備えあれ」
「果報は寝て待て」です。

ちなみに、これを書いた時点ではオファーの芽は育ちつつあるのですが、ネタバレになるのでこの辺で。

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