外資系ITレイオフメモ -1

言われてみればせっかくの機会なので、書ける範囲で書いておこうかな、と思う。まぁ、まだ出口は見つかっていないのだが、多少時間に余裕もできたし、勉強しまくるにも限界あるしね。

ということで、記憶辿りながら・・・というと、最初に書くのは、あそこからかな。

赤紙前の喧騒

そもそも、Twitterのレイオフ(マスク氏による剛腕改革)が話題になってから、「まぁ、言われてみれば自分も外資系にいるし、なんかあってもおかしくないよな」とは思っていたのですが・・・。今回は、赤紙もらうまでのお話を書きましょうかね。

[2023年1月21日:(記憶が確かなら)]
この日も、Twitterとか、LinkedInとかで、各社のレイオフのニュースを読む。どこだったかな。Twitter以外にも2個くらいの会社で、メールが届いて、社員が戦々恐々・・的な話が出ている。

「うーん。。」とか思いながら、少し目が冴えたのでトイレに。
虫の知らせなのか、単なる好奇心なのか。。。

「見逃してるだけで、自社(G社)も来てたりしてな。。。」とか思ってメールを確認する。あれ?トップからメールが出てるような。。。

「ん??」「んんん??」

この文章をその時に書いておけば良かったのだが、今となってはそのメールの詳細を見ることもできない(後述します。多分)のだが、要は「本社のある U.S. でレイオフが実施された。インパクトを受ける人がいました。とても難しいデシジョンだったけど」云々。ありゃ。これ、U.S.だと
全く同じ文面が、当時スクショとかで公開されていた(僕が読んだ時にはもう出回ってた気がする)

「あら。我が社にも来たのか。。。」

これが当初の感想

2022年中に流れていた「レイオフ実施するかも」「パフォーマンスが下位の6%を」的な話を思い出しつつ、
当時、明らかに過負荷なレベルで有償で稼働していたし、お客様からの評判も上場ではあり、少なくとも平均以上の貢献はできている、とは思っていたので、ニュースとかは見つつも、まだそんな感じでした。

その後の、幹部からのメールとかも合わせて読むと、日本は、3月ごろに日本の法律に沿う形で実施する、ということらしく、なんか、そんなはっきりしない状態で仕事に身が入るかな。。。とかは思いましたか。

[2023年1月23日]
Facebook を見ていて、U.S.で働いている知人が影響を受けたことを知る。
自社にとって、一つの要とも言えるようなアクティビティに勤しんでおり、社歴も長い人だったので、「え?マヂか??」とその時に思う。

本人とも少しチャットで話したが、パフォーマンスで切られる覚えはなく、基準がわからない、ということ。ただ、本人は(少なくともチャットでは)前向きに、のんびり次を探す、と言っていたのは心強かったものの、なんとなく身近に来たな。。。という感じ。

この辺りで、少し「影響を受けた人誰なんだろう?」というのは気になって確認する。
ちなみに、日本法人のトップからもメッセージが出ていて、自部門はあまり影響受けないのかな。。と楽観的になれるようなメッセージは出ていた(顧客向けに稼働している部門、という書き方だったので、特に部門名が決めうちされていたわけじゃないけど)ものの、知人から聞いた話で、そこそこざわつきはした。

[1月から2月]

そうこうしているうちに、元日本のチームの先輩で、カナダに移った同部門のメンバーも、影響を受けたことを聞く。アメリカの場合と異なり、限定的に社内リソースにアクセスはできる、ということらしく、日本の同僚が対話をしたところ、それでも手持ちのお客様に対応を継続実施できるレベルには社内リソースにはアクセスできないらしい、ということでした(LDAPがいきなり消えるわけじゃないけど、アクセスはかなり制限されている、ということの様子)

この辺りで、ざわつき、転職を考えなくもなかった(どこかで機会があれば、なぜこの時点で転職を考えたかの理由は書きたいが)のだが、ともかく忙しくて転職活動をしている場合ではなさそうだ。

有償で稼働するための時間だけで週に50時間越え、が数週。40時間越えは3ヶ月を超える見込みであり、その後のプロジェクトに誰をどうアサインするか、という相談がほぼ毎週、マネージャーとの 1:1でトピックに上がる状態。

部門の目標としては7割から8割(週に28-32時間)有償稼働して、顧客満足度も一定量を超えて。。。というところだったので、1.5-2人分弱稼働している状態。僕以外にもそんな稼働状況の人間は何人か居て、メンバーの増強を急いで目論んでいたような状況でした。

それでも、アサインの議論の席では以下のような発言も飛び交う
「こんなん相談してても、そもそも赤紙(レイオフの通知)来たら、どうにもならないっすよね。」
「3月中、アサインされている案件あるのに赤紙食らったら、どうやって対応すればいいんですかね?」
「カナダのXXX(上に書いた、影響を喰らった先輩)が喰らったってことは、うちの部門も安全とは言えないですよね。」
「でも、カナダと日本ではチーム事情も稼働状況も違うし、食らうとしたら中間管理職が危ないような気もしてて(マネージャー談)」
「もしもの時のために、事前に個人のアドレスを交換しておくのがいいんじゃないかな」
「3月にお客様から現地に来てくれ(出張)と言われたんですけど、手配しても大丈夫っすかね?」
「レイオフのパッケージが充実しているなら、この状態で残るよりもらって次探した方がいいかもしれないよね」

とはいえ、忙しい中で、有償稼働のことだけやってても時間が足りない世界だったので、3月が歩み寄ってくるのをドキドキ待ちつつ、一応コロナ明けの久々の出張の手配とかをしつつ、仕事に明け暮れていました。
転籍直後と比べると、対応する案件も多岐に渡ってきていたので、新しいことを色々調べながら・・・
人生史上3番目くらいには忙しかったかな。。。

忙しいながらも、他の国(中国とかインドとか)のレイオフの話は続報として上がってきて、その度に「どの部門の人が多いのかな?」的なことを確認して、寝不足になるようなこともありましたね。

仕事はつまらなかったものの、なんか集中できない嫌な2ヶ月でした。

そして、3月2日を迎えるわけですが、その話はまた次に書きたいと思います。
覚えているうちに書いときましょうね。
あまり細かいことは書けないと思いますが、感じたこととかは書いていきたいと思います。

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