【このすば】めぐみんの爆裂魔法詠唱について考察する時間
ちゃお…
みなさん爆裂してますか?ぼくは今日も今日とて爆裂しています。
「この素晴らしい世界に祝福を!」に登場する紅魔族のアークウィザード、名はめぐみん。
彼女の使う爆裂魔法は長射程、超広域、圧倒的破壊力を持っているのですが、デメリットとして一発撃つと魔力が空になってぶっ倒れてしまいます。言わばマダンテ。
これだけ聞くと、めぐみんつえーってなるんですけど、彼女はこの魔法しか使いません。
と言うより、これしか使えなかった気がします。
全能力を爆裂魔法にぶっぱしてるわけなんだ。
たしかに、爆裂魔法は気持ちいし、ロマンがありますよね〜。
でも!それだけじゃないんだわ!
作中の爆裂魔法には、なんと!このロマン砲仕様に加えて、無料でめぐみんの詠唱がついてきます!お買い得ですよぉ〜!!
この詠唱、かっこいいですよね。
詠唱マニアのぼくからしても高得点です。
(なんだこいつ)
レジとか並んでる時、ぼそっと言っちゃうくらいには覚えちゃってる。
そんで前にいたおばあちゃんがこっち振り返って来たのでびっくりしました……
もうお分かりだと思いますが、今回はこの詠唱の意味について考察していきたいと思います。
「意味なんかねぇよwww詠唱?かっこよけりゃいいだろwww」って思う人がいたらゴメン!
ちょっと甘すぎ……かも……
昔読んだラノベで言ってました。
詠唱(PAROLE)は無くても良いが、能力の目的や、方向性を定めることでその能力を強化することができる。言わば、能力発動のルーティーン。
五郎丸のよくわからんあのポーズを無駄っていう人はなかなかいないと思います。そういうコト。
つまり詠唱っていうのは魔法の発動に大事なものなんですよ。なんでも無詠唱にすればいいってもんじゃありません。
だからね、詠唱を理解することがさらなる爆裂魔法、ひいてはめぐみんの理解につながると考えるわけです。
じゃあ始めます。
※ここから詠唱の解説でぼくのオリジナル用語が出てくるので、そのときはなんとなく理解してください。
"黒より黒く闇より暗き漆黒に"
もう真っ黒ってことですね。
ドラグスレイブ、リナ・インバースの
黄昏よりも昏きもの、血の流れより紅きもの
と同じような始まり方です。てかこの後の流れ的にも類似点が少しあるので意識していると思います。ここはまだ準備運動ですね。
"我が深紅の混淆を望みたもう"
混淆というのは入り混じること。
前節からのつながりで黒の中に紅が交じるってかんじ。めぐみんは紅魔族で瞳の色が紅いのでそのことかなと。
"覚醒のとき来たれり"
覚醒のときが来たってことです。(小泉風)
これはこの後につながる接続の一節です。
一見必要なく見えますが、これがあるかないかで全体で見た詠唱の繋がりの美しさが段違いです。
"無謬の境界に落ちし理"
無謬とは誤りがないこと。事実であるという意味よりも、理論として間違っていないという意味のほうが近い。
無謬の境界とは誤りのない状態と誤りの境界。
理という絶対のルールが無謬、すなわち誤っていない状態からこぼれ落ちていって破綻しそうになっているって意味かな〜。
"無行の歪みとなりて現出せよ"
無行とは正しさのない行いのこと。理論の破綻した正しくない状態、それを歪みとして現しだそうとしている状態。ここで前に説明した理を外れた理を世に示そうとしているわけです。
"踊れ 踊れ 踊れ"
「覚醒のとき来たれり」と同じ接続の一節です。
理を外れた力が暴れている様子を踊りと称しているのかなと思います。もしくは、その力におののき逃げ惑う相手の様子とかを踊りと言っている可能性もあります。
"我が力の奔流に望むは崩壊なり"
これちょっとぼくの中で諸説があって、大百科には「奔流」って書いてあったんですが、「本流」の可能性あるな…と。本で読んだことがないので、どこかで記述があったら申し訳ないのでどちらも考察します。
奔流の場合は激しい流れという意味なので、めぐみんのとんでもない量の魔力の流れで崩壊させるという意味。
本流の場合は、一本の大きな主な流れという意味なので、めぐみん自身の力を全て崩壊につぎ込むという意味になると思います。
本流のほうが全力感あって"良"じゃない?
"並ぶ者無き崩壊なり"
これも意味としては「物」のほうが近い気がする〜。崩壊において自分に並ぶ者がいないって言うより、自分の爆裂魔法の崩壊に並ぶ物がないって方がしっくり来る。物っていうのは実物だけじゃなくて、無形も表すことができる万能語です。
でも物って単体だとカッコ悪いんですよね…
万物とか有物とかだとかっこいいけど「もの」って読むときの物はちょっとカッコ悪さがある。だから者にしちゃったんじゃないかなと思います。
"万象等しく灰塵に帰し"
これに関しては流石に灰塵は間違いでしょ!
絶対灰燼です。「灰燼に帰す」という言葉がちゃんと存在してます。跡形もなく燃え尽きることです。灰塵に帰すは多分ないです。「灰塵と成る」とかはあるけどね。
自分で詠唱を考えるときに昔めちゃめちゃ「灰塵」と「灰燼」の違いを辞書とかで調べた経験が今活きてます。
"深淵より来たれ"
万象がなくなった今、深淵より来る理が最強になるとも、万象を滅ぼすため深淵より外れた理が来るとも取れます。後者のほうがいいよね。
すみません、言ってませんでしたが今回はガチの感覚の話です。
そんでこの深淵っていうのが黒より黒く…に繋がってるのが良。
廻転形式の詠唱は潤滑に読み進められるのでこちらとしてもありがたいです。
はい、終了!
この後はラストの固めのための詠唱なので割愛させていただきます。
要約すると、
「真情外れし理よ、闇より来たりて万象を滅ぼせ!」ってことです。
我ながらかっこいいです…詠唱の中身を読み解いて分かるかっこよさをみなさんにも感じていただけたらな…と思います。
めぐみんの詠唱はこれ一種類じゃなくて
数パターンあるので、
もしこの記事を読んで詠唱に興味を持ったら、今度は自分で詠唱を解体してみてください。
お疲れ様でした!
最後に……実はぼく、めぐみんよりゆんゆんの方が好きです!ごめんなさい!
「この素晴らしい世界に爆焔を!」
みんなも読もう!
ほなまたウィザード
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