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【夏休み6日目】ドイツに住んでいても日本語で読書していい

最近Kindleにがっつりポイントチャージして日本語で電子書籍を読むようになった。

これができるようになったのが在住4年目にしてようやくのことで、これまではドイツに住んでいるのだから、ドイツ語で本くらいスラスラ読めるようになるべきだと思い込んでいた。

現在私のドイツ語能力はB2〜C1くらいであるが、
文学的すぎない文章、興味がある本か相当気合を入れるかでないとドイツ語の本は読めない。
正しくは”読める”のだが楽しくはない。今まで買っては10ページで投げ出したドイツ語の本が家で山をつくっている。

読書は他の娯楽に比べてハードルが高い。
映像と違って文章のみで世界に没入しなければならないので、なんとなく読んでいては後から理解できなくなる。
内容を楽しむために趣味で読書するなら母国語が一番いい。

それを長い間受け入れられなかった。
外国に住んでネイティブ並みかそれ以上に言葉を操る人をメディアで目にすることがあるが、彼らは”別格”だ。彼らは並並ならぬ興味と努力を持ってしてあの境地にいる。
ただ漫然と過ごすだけでは、現地に住んだとて語学はある程度しか上達しない。

つまり私は自分が語学の達人ではないことを受け入れるのに4年かかったということだ。
ドイツに住んでいても家の中では日本語で喋っていいし、日本語で読書していいし友達がドイツ人ばかりでなくてもいい。そういうところにやっと諦めがついてきた。

大学時代には語学、海外での生活、情報学の知識といろんなものを得てきたが、これからは少しずつ手放して厳選していくフェーズなのかなと思った。

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