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個人的プリキュア完走【ハピチャ編】

プリキュア完走マラソン④

※個人の感想です
※割とすぐに忘れるタイプなので若干うろ覚え

【事前情報】
・「シリーズ1の不人気」の不名誉
(言い方悪くて申し訳ないんだけど、あんまりに言われ過ぎて逆に気になってきたから見るかぁ~と思ったのが私です)
・ド修羅場昼ドラ
・恋愛禁止令
・全てのキャラが嫌いになる
・青いヤツがクズ
・青いヤツがクズなのは神だからしょうがない
・男子のキャラだけ好きになる
・ラスボスと青いヤツが恋人で、こいつらが原因で、主人公は青いヤツを好きになって、姫は誠司を好きになって、誠司は主人公が好きになって、主人公は誠司を選び、姫は誠司のこと好きだけど恋に恋してただけだった。
・「ブルめぐ」は「ジョジはな」にはならないっ!
・メンバーの色合いがハートキャッチ
・なんかいっぱいプリキュアが存在している世界観
・誠司が闇落ちするのは知ってるんだけど、その闇堕ちした姿がファントムだと思ってた
・ファントムってポケモンのシルバーと似てるよな ……あと赤い人なんかめっちゃいない?????
・目からビーム

リアタイしようとして、絵柄が可愛くないから見なかったシリーズです。
(フレッシュやスイートも「絵が好きじゃない」で蹴ったから…)
(そもそも絵が好きだなって初見で思ったのまほプリ&デパプリだけかもしれん)
(でもやっぱ瞳が中央に寄り過ぎているように感じる……)

四人のうち、ポニテが三人もいる珍しい編成な気がしないでもない。


【一言で】

「失恋を通じたヒーロー像へのアンチテーゼ」という名の怪作

【大雑把な感想】

予想以上に恋愛ものではありませんでした!!!
これ「修羅場」って言ってる人は流石に恋愛もの見て無さ過ぎだと思います。恋愛ものつーか修羅場もの。
そもそもこれ「修羅場」「三角関係」っていうよりも、どっちかというと「失恋もの」ですよね。

相手が誰のことを好きなのか明白に分かった状態で好きになっているので、さして修羅場感は個人的には無い……。
恋を絶対に諦めない!……ではなく、恋を諦めていく方にスポット当たってる感じがします。
(どう考えてもスイプリ小説版のが修羅場してる。読んでてめちゃくちゃひやひやした)

恋愛面に関しては流石にプリティーシリーズのレインボーライブorジュエルペットサンシャインのがぶっ飛んでますよ。

レインボーライブは主人公のなるはフラれるし、んで相手は同じチームのいとと付き合いだすし、サンシャインも主人公花音がフラれたうえ、彼はルームメイトルビーのことが本当は好きだったんですよ、しかもこっちは一回付き合ったうえでフラれるんですよ!??!!?まあ花音様は血の繋がった妹だったからね、しょうがないね……(でもルビーが花音様と御影君が付き合ってる時に、御影君と二人っきりで花火見てるのちょっと……)
サンシャインに至っては、ガーネットの一話限りの猫と猫と猫でお送りするド修羅場エピもありますしね……(一体何の話なんだ)

修羅場じゃないにしても、メインキャラ全員がカップルになるレディジュエルペットのが恋愛要素に関しても凄まじいと思います。
近年稀なのでは?!って程男女カプごり押しというかそれが物語の主軸な話です。百合要素ありそう!と思ったらミリも無くて逆にビビった。まあこれはこれで……^^
(レディジュエルペットのシリーズ構成の人、プリキュアでよく書いてる人だったんですね←高橋ナツコ)
(めっちゃ百合好きな人なんだと勝手に思ってたよ…)

まあプリリズも結局は恋愛要素を意図的に出さない、女の子同士の関係性だけを描いたプリパラになった(しょうごがゆいの「兄」なのは恋愛にしたくなかったかららしい)ので、恋愛要素特にど修羅場系は万人に受けないのかもしんないですね。
私は勿論めちゃめちゃ好きなんですけどね……。
当時は夜のドラマもど修羅場系多かった気がするんで時代もある……のかもしんない……。
「ラスト・フレンズ」……「泣かないと決めた日」……
「美しい隣人」……「名前をなくした女神」……

(私が見ていたドラマのチョイスが悪いのか……???)


しいて言えば誠司が可哀想です(笑)
誠司の目の前でめぐみを抱き部屋に連れ込むブルー(言い方)、誠司の目の前でめぐみと笑い合うブルー(しかもブルーはめぐみがほしかった言葉をめぐみに与えている)……

興奮止まりませんでしたッッッ!
やっぱBSSは男二人おらんとな!!!
い~ひっひっひっ!!!!

むしろそういうシーンばかりが続く話だと思ってたのに……。
そういう意味では肩透かしでしたが、「愛とは何か」と様々な愛を語ってる点は良かったです。

ハピチャに関してみんなブルーカスブルーカスって言うけど、さしてブルー悪くない……悪くなくない???
むしろちゃんとラスボスフェイク女のこと愛してたのか、と分かって安心感あります。
ブルーは「めぐみの恋の相手」というより「誠司の脳を破壊するためだけの存在」って感じはしなくもなくもない。
(それはそれとして、ファンゆう&ナマひめすこすこ)
(実はブルめぐ好き。失恋の結末でも好き!!!カプっていうか、一方通行萌え)

丁度少女歌劇レビュースタァ見終えた後だったんで黄色の飯キャラに警戒心が芽生えており、キュアハニー……もしかしてコイツもメンバーを皆殺ししたり親友にハラキリを強要したり「霞を喰え」などとのたまい出すんかな???と思ったんですが、別にんなことは無かったです。
でもどう見てもあのハニーキャンディ、なんか「入って」ますよね???

「ハニーの歌って変だよね?!」と言われてショック受けてる身バレ前ゆうゆう可愛い。
え、ってか、ゆうゆう可愛いんだけど?????
オタクはこういう女にハマってしまうようですねぇ……。

10周年記念だからか過去作踏襲がちょくちょくあるんですけど、「ふたりはプリキュア!」をお前とするんかい!とちょっとビビった。

この時代の敵が人間を捕獲(?)し怪物を召喚する悪役然とした雰囲気が好き。
あと闇堕ちラブリーってラブリー本人or心の闇的存在じゃなくてファントムの女体化だったのが地味にびっくり。

作品に全然関係ないけど、OP始まる前のシーン、全プリキュア声付きで出てきて嬉しい^^

めぐみが相手を抱き締める描写が多いのってもしかして初代EDの「戦うより抱き合いたい」がモチーフだったりするんでしょうか??

【良い所】

①愉快な敵
②変身バンク
③技が豊富
④「歌って浄化する」というありそうでなかった浄化方法
⑤キュアハニー
⑥一話一話も縦軸も完成度が高い
⑦昔のSF作品っぽいラスボスの動機
⑧風景が妙に綺麗
⑨鏡の設定
⑩ミラージュ&ラスボス戦
⑪ひめとめぐみの関係性

①愉快な敵


ハァ~~~~~~~~~~~~……
どうして誰もハピチャにフォロー入れる時
「敵キャラはおもしれーから」
ともっと言ってくれなかったんですかぁ~~~~~~????
ブルーの話しかしなかったじゃんお前ら……。

見た目はそこまで年に見えないんですけど(なんなら若者っぽい?)、三人とも声に貫禄があり過ぎて、結果、年齢不詳みたいな印象を受けるメンバーです。
ナマケルダ、トラウムくらいの年なんかなと脳内だと感じるんですけど、まじまじと顔面見たら思ったより若そうで、脳がバグります。

〇ナマケルダ
はぐっとリアタイ→今ハピチャ見るの順番のせいで「ドクタートラウム???」と思ったけど、順番的にはこっちのが先よね。
(大本を辿るとサラマンダー男爵なのか???
んなキャラハートキャッチにいたっけ?!と思ったけど映画版のオリキャラなのね)

野球回でナマケルダがタイムを「認めますぞ」と言ってて「認めるんかいッ?!」となりました。
敵チームの方が有利だったし、悪役なのにちゃんとタイム取ってくれるんだ……しかもずっと「なまけよう」と言ったくせしてサイアークには「本気を出すのですぞ!」と鼓舞するの草。
コイツ結構プリキュアと戦うのエンジョイしとるよな(笑)
「立派に浄化されるのですぞ!」とサイアーク見放す所好き♡

なんか虫っぽい&貴族っぽいビジュなのは、ベルゼブブ(ハエの王様)イメージ……?

42話
「私は人という生き物が大っ嫌いなのですぞ」
「あぁ~めんどくさい……人間というのはめんどくさいですぞぉ~」
「一人でなまけている方が一番楽に決まっているのではありませんかぁ~?」

の気持ちがとてもよく分かるんだ……。

あと、メカクレ、イイネ!
黄緑髪なのも、イイネ!


〇ホッシーワ
まずビジュ。可愛いやん?!?!?
ぶっちゃけメインメンバーより好み……
「絵が……」とか言ってたヤツら、どうして
「ホッシーワは可愛いだろ!!」
ともっとデカイ声で言ってくれなかった???


元々メカクレ好きなんですけど「帽子メカクレ」という新たな境地に届きました。ありがとうございます…ありがとうございます…。

女幹部ならバリバリにビキニでもいいだろ、を実行した女。
1回どころではなく、何回かビキニになっていたような気がします。

42話
「痛みも苦しみも、誰も一緒に味わってなんかくれないもの。
だったら喜びだって独り占めしたらいいじゃない!」

の台詞はハッとさせられるものがあって好きです。

〇オレスキー
ショタアンデルセンや観劇キリンみたいな声してる人!
威勢よく「元気のある若い芽を摘むぞー!」と叫ぶ元気ナルシスト面白すぎる。
年々、若いのに頑張ってる人間見ると
「足の小指ぶつける趣味あるヤツだったりしねぇかなぁ……」
と悪意と殺意に目覚めてきたから、めっっっちゃ気持ちわかるよ……。
まあ若くなくても頑張ってる人間、みんな嫌いだな。
「どうせ青バッチ付けて、意識高い情報提供側になってるんだろ」ってレッテル張りして嫌いになりたいよ~~~。

他二人幹部といると心地いいってのは分かるかも。
でもコイツすごいっすよね、大体の人間意識低い集団に居たらいくら自分に志があっても意識低くなるじゃん?自意識はっきりしてないと大変だァ~。
まあそこまで意識低いわけでも無い気はする残り二人。クソマイペースなだけな気はする。

敵キャラがプリキュアと誕生日が一緒って地味に新しいですね。

フォーチュンに顔面おもくそ殴られても余裕の笑顔な所、強者感がすごい。

②変身バンク


アイカツかプリリズになりたかったんか……?と思わされるバンク。
アイカツを見て、プリリズがプリパラになったことを踏まえると、アイカツの影響かもしんない。

③技が豊富


戦闘描写がいい、ってより技が豊富で見てて飽きない、て感じ。(戦闘描写がいいのはやっぱ姫プリかな)
スイートも技数多く感じたんですけど、ハピチャが最多かもしれんくらい、めっちゃ多彩な攻撃。
あろはろえ~好き。

地味にダンス技が多いことに理由があってビビりました。

どうでもいいんですけど「目からビーム」は思ったほどインパクトある技でもなんでもなかったです。

④「歌って浄化する」というありそうでなかった浄化方法


キュアハニーが歌って浄化の時点で「新しー!」と思ったんですが、全体技も歌って浄化でしたね。
割と好きです。
ただ、必殺技のバンクの時間が長いので、もっとさっさと歌ってほしかったです。

⑤キュアハニー


い、一体誰ゆうゆうなんだ……?
OP見てれば正体余裕で分かります。まあ歌の内容の時点でだね……。
一人スイートプリキュア♪。
(今気づいたんですけど、音楽とお菓子を掛けてるんか……)
クローバー推しだし一人フレッシュプリキュアでもあるのかもしれない……。
「ヴィクトリー!」とも言いだすのでトロプリの語源でもあるのかもしれない……?

浄化の音が「平和を愛するもの」が出していい音じゃないの最高です。
「命よ!天に帰れ!」って普通に「死ね」って言ってるのと同義じゃない??(笑)

ミラージュ戦でさらっと頬にキスを贈ってましたけど、え、他意とかないんですけど、私にもしてもらえます???????

冷静に考えなくても、ゆうゆうの好きだった相手って誠司なんだろうな、と思って、なんか悲しくなりました。
他修羅場はニヤニヤしてましたが、そこだけやっぱり切なくなってしまう。(まあ憶測にすぎないのですが)
(ファントムに「犬と似てる」って言ってるけど、誠司とも似てるんじゃないですか??髪型似てる気がしますし……)

⑥一話一話も縦軸も完成度が高い


素直にそう思うんですが、ただ、ちょくちょくあの設定どこにいったっけ……あれって結局なんだったっけ……みたいなことが無くもない気がします(特にラストの6話)
あんまちゃんと覚えてないんでアレですが。

⑦昔のSF作品っぽいラスボスの動機


個人的に好き。

⑧風景が妙に綺麗


背景の構造物がとても凝って描いてある、とかではなく、自然物がなんかめっちゃ綺麗です。「なんか綺麗だな?」と5回くらい思いました。
S☆Sリスペクトかもしんない?(ってか、話の構成は同じ人なんだな)

⑨鏡の設定


個人的に好き。
なんか鏡って神秘的でいいよね。

⑩ミラージュ&ラスボス戦


バトルシーンすごいからここだけでも見ればいいかもしんない。
ラスボス戦の、惑星レッドから太陽が覗いてるシーン美麗過ぎて好き。
ついでにそこの音ハメが好き。

⑪ひめとめぐみの関係性


個人的に好き。
ひめといおなの関係性も好きですけど、ひめにとってめぐみは、ひめの人生が変わるきっかけになったある意味「運命の相手」だった所が好きです。
OP映像のキュアプリンセスを勇気づけているキュアラブリーの図が好きです。

【気になる点】

①化粧
②3Dモデルで歯が見える所
③ハートキャッチっぽさがある所
④コスチュームが黒なのが色合いとして重い
⑤ブルーってなんで弱いの?
⑥ミラージュって人外なの……???
⑦真のラスボスの急に出てきた感がすごい
⑧ひめの親との再会あっさりしてんな!
⑨終盤の展開は誠司に興味がないと特別面白くない
⑩めぐみの語る「愛」が良くわからない
⑪めぐむのメサイアコンプレックスが克服されたのか分からない
⑫めぐみを好きになるタイミングがあんま無い
⑬結局三幹部はなんだったのか
⑭レッドの話もっと見たかった
⑮ファンゆうをもっと見せろ

①化粧


絵柄はまあ、20話くらい見ると慣れるんだよ。
化粧も慣れてきたかも……と思ったらイノセントフォームでまた化粧が出てくるんだよ。

トロプリに活かされた、とポジティブに捉えようか……。

プリリズRLでも化粧がケバイので、絵柄というより、当時は二次元キャラの化粧描写が全体的にいまいちだったのかもしれない。
(セクシーお姉さんの記号的側面が強すぎた???)

②3Dモデルで歯が見える所


個人的にあんま好きじゃないです……。
一番3Dモデルのレベルが高い、って話題になりますが、個人的にそこが好きじゃなくて、自分的に大してプラス要素になりませんでした。

③ハートキャッチっぽさがある所


別に似てないです。
何も似てないですがそこはかとなく思い出してしまいます。(ビジュアルや声の方向性が似てるって感じ)
もっとズラした方が良かったんじゃあ……??と思わなくもないです。

④コスチュームが黒なのが色合いとして重い


チーム感あるのでお揃い感はいいんですけど、黒のベストはちょっと重く感じます。
黒はやっぱり敵キャラのイメージなんですよね。
女児向けアニメで、男キャラか敵キャラ以外でコスチュームのカラーが黒なのあんま見たことありませんし……。

最終フォームの服の色が真白なので、そのギャップを表現するために通常時は黒なのかもしれませんが。

⑤ブルーってなんで弱いの?


単純に疑問なんですけど「地球の神様」なのになんでこんなに物理に弱いんですかコイツ。
ナツココとか鳥とかメカクレ子ライオンとか鳥とかハリーとかがあんま戦闘能力無いのは分かるんですけど(メカクレはそこそこ戦えてた気がするな?)「神様」なのに、しかも地球そのものレベルの神様なのに、あんま戦えないのは何故なのか。
プリキュア製造にエネルギー使い切ってるにしてももうちょっと戦えてイイ……良くない……???

⑥ミラージュって人外なの……???


箱に封印されたから人外になったのか……???

どうでもいいけど、隙あらばいちゃつく弟夫婦と一緒に暮らすのキツそう(偏見)「リア充爆発しろ!」と言ってまたレッドが闇堕ちするかもしれん……。

⑦真のラスボスの急に出てきた感がすごい


結末自体は好きなんですけど急に赤い星が云々言われても「ふーん」と思わなくもないです。
「赤い星が見えるようになった」
「なんだか不吉の予兆みたい…」
とか何かしらのレッドの存在の前振りが3クールまでで欲しかったです。

でも、レッド戦ってのはある意味、「プリキュア」としてではなく「めぐみ」自身が自分はどうありたいのかを見つける、勇者が世界を救った後日談みたいなものなので、いろいろ急な感じがするのはしょうがないのかもしれない。

⑧ひめの親との再会あっさりしてんな!


44話~49話はめぐみの話だと割り切るしかないですね。
でも声付きで見たかった、かな……。
あまりにあっさりしすぎていて「あれ?ひめって親と再会できたっけ??」と最終話見てて思いました。

⑨終盤の展開は誠司に興味がないと特別面白くない


マジでごめん。
誠司にあんま興味なくてだな……。
「女に都合の良いだけの男だぜ!」
と思ってずっと見てたから、ある意味闇堕ちするのは必然かもしんない。
(敵じゃない男キャラでなら、大輔、ナッツ、ポップ、ハリー好きです)

ダメんずが好き、ってわけじゃないんですけど(借金しまくる系キャラとかは二次元でも苦手です)、あまりに誠司って「完璧」すぎるじゃないですか。
勉強できるし運動できるし、恐らく顔面偏差値も高く、良く気が利いて……。
個人的に他キャラと比べても完璧すぎて人間味を感じれなくて、45話までの過程で特別愛着が湧かず……。
いやまあだから46話以降の展開になるんだと思うんですけども。

というか、誠司からのめぐみへの気持ちって、周りの人間はみんな「誠司はめぐみが好き」と言っており、恐らくここで言ってる「好き」とは恋愛感情を意味していると思うんですが、誠司本人はめぐみへの気持ちを「俺はめぐみが好きだ」とも「めぐみと付き合いたい」とも何も言ってないんですよね。周りが言ってるだけです。(なんかあまりに周りに言われ過ぎてて、後の誠司が少々気の毒に思えるのが私です……よくつるんでる女子達全員に「めぐみが好きなんでしょ?」って言われるのちょっとキツくない??あってても間違ってても、大分キツくない???)

しかし誠司は告白を断る時に「好きな奴がいる」と言って断ります。
ということは誠司にはめぐみのことが恋愛感情的に好きであるという自覚があるはずです。

ですから誠司のめぐみへの想いが「恋愛感情」であるのも間違いではありませんが、それ一つではなく「友愛」「親愛」「家族愛」が混じり合った複雑なものなんでしょうね。

私の好きな漫画の推しカプ(百鬼夜行抄ってヤツの主人公といとこヒロイン)は、ヒロイン側がまさかの彼氏できるんですけど、それでもよく主人公とつるんでいて、主人公の手下の鳥たちも母親も「彼女と結婚するんでしょう?」みたいなノリだったものの、結局彼女は彼氏を選ぶし、そして主人公もまた、それでいい、という結論を出すんですよね。
お互いが別の人を選んだとしても、相手が苦しんでいれば一番に助けに行くって信じられるから、という結末を迎えます(しかしそれ以降いとこの出番が減ったんよな……)
大体主人公とヒロインはくっつくもんなんだ、と思っていた当時の私にはかなりショッキングな恋の結末でしたが、誠司とめぐみもそんな感じかもしんない。

だから、誠司とめぐみが神様からもらったボールをお互いに交換し合わなかったのは「恋人」という関係に落ち着くという結論以外の愛のカタチの可能性も示唆しているためだから、かもしれません。

誠司闇堕ちはめぐみの恋路の結末というよりかは、誠司の掘り下げって感じでしたね。

ところで、私は誠めぐよりレドめぐのが好きです(綺麗な目)

⑩めぐみの語る「愛」が良くわからない


話の構造上、44~49話で主に彼女にとっての「愛」の答えが描かれている訳ですが、一発で理解できた人いるんですかね……。

めぐみがメサイアコンプレックス気味なのは分かるんですが、結局そこから立ち直れたのかさえいまいち分かりにくかったです。
(そもそもこの「メサイアコンプレックス持ち」という時点で話が難しい)

47話の闇堕ち誠司と対峙したことで、メサイアコンプレックスを克服するんやろなぁ~、まあそっからなんやかんやでラスボスと対峙するんやろなぁ~と思ってたんですけど、この回の時点で、めぐみが言ってることの意味が私には全然分かりませんでした……。

「誠司の憎しみも受け入れる」→分かる(恋愛的に誠司選ぶんかな)
「『愛』ってのは色々あるよね」→言ってることの意味は分かるけど、今言う???
「ブルーに失恋した時も辛かったが、誠司がいなくなったときめちゃ辛かったぜ」→ほぉ、やっぱ恋愛的に誠司を選ぶんやろなぁ~
「兄弟みたいに一緒にいるのが当たり前だったから気が付かなかったよ」→……ちょっと雲行きが怪しいぞ!
「私にいっぱい愛をくれてありがとう」→やっぱ恋愛的に誠司を選ぶんやろなぁ~
「私、自分の願いを見つけたよ」→なぁーにー!(未成年の主張のテンション)
「この街でみんなと、誠司と生きること」→ほぉ!
「誠司「俺の夢もお前と同じだ」」→……うん?

そして晴れる誠司の憎しみ……。

……なんと言えばいいんですか、見てるこっちは、誠司とめぐみは自分達の恋愛の話をしているんやな=人生を掛けた恋愛面での告白をしているんだな、と考えながら見ているんだと思うんですよ。

ですが、会話的にそう解釈すると若干変な言い回しをしているような気がします。

それに最終的に誠司とめぐみは神様からもらったドラ〇ンボールを「大切な人ができたらその人に渡すよ」と言っており、まさかのボール交換をしません。
つまり最終話の段階で、誠司とめぐみはお互いに「大切な人」(=恋人)になってはいません。

ということは、47話での会話を恋愛的な告白だと解釈すると、「おk!」と言っておきながら結局付き合わないことになり、めぐみが大分ヤバいヤツになってしまいます。(誠司はただのキープ!?)
しかし、実際問題、めぐみの言葉を受けて、誠司は憎しみが晴れています。だからめぐみの言葉は誠司にとって、一番欲しかったものなわけです。

「一体どこら辺が心に響いたん?!」となりますが、何かが響いたハズです。

普通に考えて「ブルーに失恋した時も辛かったが、誠司がいなくなったときめちゃ辛かったぜ」が一番誠司的にツボったんでしょう。

これの究極的に分かりにくい所は「私は誠司に『恋』してるんだぜ☆」とはめぐみは一言たりとも言っていない所です。
「愛っていろいろあるよな……」と急に言い出すあたり、むしろめぐみは誠司の恋愛面での告白を断っているように感じます。

「恋愛とかはさておき、誠司、お前のことを愛してはいるんだぜ!」とめぐみは言ってるのかな、と思いました。

で、誠司は誠司で「それならそれでいいぜ!」と思う訳ですよね。だから憎しみが晴れ、浄化されます。

誠司はめぐみに「自分を恋愛的に好きになってほしい、付き合いたい」という気持ちよりも、めぐみにとって「自分が絶対的な地位にあること」を確認できただけでハピネスがチャージされた、と考えられます。

で、最終回ラストでマジカルボールを交換する相手……「大切な人」とは「恋愛的に好きになる人、恋人、結婚相手」的な存在を示しているのだと思われますが、今の段階ではまだ、めぐみと誠司はそういう関係になるつもりはお互いにないがために、ボール交換をしなかったのでしょう。


ですので、47話で誠司はめぐみに選ばれた、のではなく、凄まじく遠回しにフラれ、失恋したのだと考えられます。

レッドが「優しさは報われず」と言ってる所で誠司とゆうゆうが映るので、やっぱ誠司はフラれたの確定なんだと思います(ついでにゆうゆうが誠司に対し報われなかったことも意味してるのかなぁーと)

⑪めぐみのメサイアコンプレックスが克服されたのか分からない


めぐみの母親が彼女のメサイアコンプレックスの要因だったと考えられますが、母親は別に今で十分幸せで、病気なんて治らなくてもイイと発言します。
これにめぐみは衝撃を受けます。自分の一番の願い「お母さんの病気を治すこと」が、まさかの本人によって否定されたからです。

そしてめぐみは願いを、目標を失います。
(ついでに人生初の失恋も重なりとても凹む)

ロケット回などでも、彼女の行動はあんまり肯定的な表現はされていません。
自分だけのイノセントな想いを見つける回を他メンバーと比べると「めぐみの行動は本当に正しいのだろうか?」と少々不安にさせられるような表現がなされているように感じます。

つまるところ、めぐみのメサイアコンプレックスはただの「自己満足」でしかなく、44話までの彼女は聖人面してるだけのお節介なヤツでしかない訳です。

だからメサイアコンプレックスをめぐみは完全に捨て去るんかなぁーと思ってたんですよ。
闇堕ち誠司とのやり取りを見るに、彼女は「お母さんの病気を治すこと」以外の目標を、自分の望みを語ります。(急に何の話!?と思ったけど、誠司が「なんでも俺に話せよな!」と言ったから話してるんだと思われる)

これをきっかけに誰かれ構わずに人を助けることはしないようになるのかなーと思ったんですが、49話で「それでも(万人を)助けたい!」と語りだします。

ううぇ!?

うぇ……?


どう頑張って解釈しても

「今までは相手の気持ちを踏まえずに助けていた……、でもこれからも、そうするぜ!何故ならッ!私がッ!助けたいからだあああああ!!!!!」

と言ってるようにしか思えないんですけど、いいんですかこれ。

こんな結論、あり!?

めぐみの語る「愛」とそれに基づく「人助け」って行為にいまいち繋がりを感じないのも「めぐみの言ってること一から十までさっぱりわからん!!!」に繋がっている気がします。
「万物を愛してるから誰に対しても優しさをもって接する」くらいなら分かるんですけど、めぐみのやってることってマジでただお節介なんですよね。なおかつ自分自身の身も心も消費している節があります。第三者(誠司)から見てちと不安になるレベルなので、大分ヤバそうです。

どう考えてもひめの語る「勇気」とそして取る行動の方が繋がりも一貫性もあるんですよね……。

ってかゆうゆうの方が「愛に基づいて人助け」してない???だって世界に派遣されて他プリキュア助けてるんだよ??(ゆうゆうは自分を弁えすぎているから話として発展性が無いと言われたらそこまでだが)

「愛」を語るキャラクターって、完璧超人系のキャラクターじゃないと説得力が無いんだな、と思わされます。(あ、相田マナ……)
自分のメンタルがしっかりしていないと他人に愛なんてふりまけない訳ですね。

しかし48話でレッドを突き放していることから、めぐみは別に誰彼構わずに愛をふりまけていないんですよね。

ううぇ……よくわかんないんですけど、その「無差別に愛をふりまく」が間違っていて、「自分の愛に基づいて行動を取る」ことは良い、っていう結論をめぐみは出した、ってことなんですかね???

「一緒に死のうぜ!(意訳)」という太宰治メンタルなレッドの語る愛は、「無差別に愛をふりまく」者になら許容されますが、「自分の愛に基づいて行動を取る」場合、拒絶する選択肢も生まれます。

つまりなんでもかんでも許容することが「愛」では無い訳ですね。

総合的に踏まえると、めぐみの主張は
「愛には様々な形があり、みんな一人一人愛を持っているので、個々人はその「愛」に基づいた行動を取りましょう。そして私はやっぱり人助けがしたいんで、人助けをこれからもしますよ^^」ってことなんでしょうか???

めぐみが48話でレッドを最初は突き放したものの、49話では抱き締めていることから、前者のレッドの主張はめぐみの愛に基づいた所、受け付けなかったが、後者でのレッドに対しては許容できたから抱き締めた、ということでしょうか???

愛ってのは随分エゴイスティックな味ですね。

ドキドキでの「愛とジコチューは表裏一体である」を前提にしたオチだと踏まえたらそこそこ納得できるかもしれませんが、ハピチャの一番の問題は誰もめぐみの愛の形を「ジコチュー過ぎんだろ!!!」とツッコめない所なのかもしれません。

まあレッドがハピネスチャージされたからええやろ(投げやり)

⑫めぐみを好きになるタイミングがあんま無い


さっきまでと大体内容は被るんですが、まあつまり、終盤ラスト6話は全てめぐみのエピソードなわけです。
43話まででめぐみのエピソードが無い訳じゃないんですが、比重としては軽めです。

ということはです。
めぐみ以外のキャラを好きになる機会の方が多いのです。

「全てのキャラを嫌いになる」みたいな感想を見ましたが、不仲な表現が多かったからなのかな?とは思います。
ただ、作中「不仲」とされた関係性は基本的に「良好」なものに移ろいます。
ひめといおり、ひめとゆうゆうは段々と仲良くなっていきます。
これはいわゆる「エモい」展開です。ずっと見ていれば、彼女達を好きになれます。

一方、めぐみは最初から誰とでも関係性がイイです。物語の最初と43話までの展開であまり変化がありません。むしろ彼女は43話までを経て、初めての「恋」を失います。ネガティブな変化だけを遂げているのです。

「物語とは最初と最後で何かしらの変化があること」と散々言われていますが、つまり
「めぐみと出逢って勇気をもらっていろんなものを得ていくひめ」

「ブルーと出逢って恋を知って、それを失うめぐみ」
を両軸にしているのがこの「ハピネスチャージプリキュア」という物語なんですね。

物語の構成としてはきれいに成立していますし、納得もできます。
ただ、この後者の物語を見て
「失恋分かるわーめぐみ推せる!好き!」
ってなる人ってそんなにいるんでしょうか。

また、めぐみのキャラデザがシンプル過ぎるのも追い打ちをかけている気がします。
ストーリーだのなんだのが気に入らなくても、見た目が好きなだけでそこそこ加点って入るもんだと思います。「最後まで見ようかな」と思えるし、そのキャラの恋も応援したくなると思います。

しかしめぐみのビジュアルってそんな一発見て好きになる感じはあまりしません。悪い訳じゃないんですけど、なんというか地味です。
ひめはやっぱり見た目可愛いんですよね。太眉もちょっとしたアクセントになってますし。
ゆうゆうはむしろ地味過ぎるくらい地味ですが、変身したらキュアハニーになるギャップがイイです。
いおなは、こういうキリッとした雰囲気が好きな人は好きでしょう。

その点、めぐみはただのポニーテールですし、ラブリーになっても変化が乏しいです。異常なほどピンク色orポニーテール愛好者でなければ、ビジュアルだけでめぐみを好きになるのはちょっと難しいかなと思います。
(自分はピンク色異常愛好者なのでまあまあ好きです。フォーエバーラブリー状態が一番可愛いと思う)

めぐみというキャラクターの掘り下げがあまりに遅すぎるのと、更にめぐみが出す結論が難解すぎるのと、マジでただの赤髪orピンクポニーテール過ぎるめぐみの外見だけでめぐみを好きになるのが難しいことで、「めぐみが自分なりの愛を見つける」という、多分一番大事なんだろう主題部分にさほど心惹かれません。

ブルーに恋に落ちるんだったらもっとさっさと恋に落ちた方が良かったのかもしれません。開始20話ぐらい何もないんだよ???
いつ修羅場始まるんだ!?いつ始まるんだ!?いつ!って待っちゃったよ。

個人的には、恋に落ちてからブルーがミラージュを愛していると気づいた方がめぐみへの愛着が湧いたかもしれません。
だってブルーがミラージュ好きなことを知ったうえでブルー好きになってもそりゃそうなるやろ……、とちょっと思っちゃうし……。
相手に好きな人いる上で好きになる、はもうひめがやってますしね……。

終盤の展開に興味を持つためには、めぐみが好きで、誠司が好きで、めぐみの恋の末路と愛の行方を知りたい人ではないと中々難しいような気がします。

⑬結局三幹部はなんだったのか


ミラージュはまあブルーを絶望させるため、ってのは分かるんだけど、こいつらは結局なんだったんだ!!!
キャラクターとしては好きだったんですけど、なんで闇堕ちしたのか明確な理由が分からないまま終わりましたね。
(ナマケルダは「恋愛で失敗して」と言ってますが)

3クール目くらいから何やら意味深なことを言いまくっていたのに、原因は結局何だったのか分からなくて若干もやもやします……。
まあコイツラは大して話に関係ないと言われればその通りなのですが……。

あとこの人達普通に人間なんですね。
そこら辺の中学生女子がプリキュアになるんだったら、そこら辺の人が敵幹部になってもいいだろ!!!!!ってことか……。

幹部やめてからもマスコミにプライベート暴かれるの可哀想だな……としみじみ。
幹部でも兼業なんかな……。

⑭レッドの話もっと見たかった


この設定マジで好きなんで、こっち中心の話見たかったかも。
自分で書け(マジかよ)

絶望ENDのレッド過去編が求められますね。

⑮ファンゆうをもっと見せろ


見せろ。

【総評】

ハピチャは「ひめの物語」として見たら、シンプルに過去作通りの「少女の成長物語」なんですが、「めぐみの物語」として見るとまあまあ尖った物語になります。

1話から42話のナマケルダVSキュアプリンセス戦の結末は
「……ここまで、長かった……長かった……でも……良かった……」
となるので無難にオススメです。(ナマひめキテる……トゥンク)
これを「主人公」としてやってたら作品の評価はもっと高かっただろうな、と思わなくも無いくらいには完成度高いです。42話の終わり方が本当にイイ終わり方なんや……。

いおなのひめへの態度とかは個人的には気になりませんでした。
ひめは結構うざ系なので、ああいうタイプ内心苦手な人は苦手だと思うので「その気持ち分かるぜ!!!」みたいに思えますし、一話開始時点で理由なく嫌ってる訳でもないですしね。絡んだことも無いのにあそこまで嫌ってるんならなんか理由あるんだろうな、ぐらいには考えます。
あと紫のクールなお姉さん系のキャラは女児には受けるんだ。
私にはわかる(実際のところは知りませんが)
急に現れたモブの野郎を見て
「は?お前にいおなの何が分かるってんだ。私の方がずっと彼女を知っている。急に出てきて「俺はお前のことわかってるから」面してんじゃねーよ!!!」と思うくらいには割と好きでした。


なんとなくハピチャはスイートプリキュアと系統が近い作品だと感じました。
スイプリは全体を通して抽象的な話をしていますが、ハピチャは2、3クールくらいまではいつも通り?なプリキュアの話だったのに突如4クール後半で抽象的な話が始まります。

スイプリは終始抽象的なのですが、友情や悲しみと言った普遍的なものが中心なのでまだ分かりやすいんですが(そうか?)、ハピチャで語られるのは「愛」であり、ここで言っている「愛」は、恋愛友愛親愛家族愛神から人への愛……と複雑に入り乱れており、大変分かりにくいです。
スイプリは出だしから間口が狭く、一方ハピチャは中盤まではそうでもないんですが、4クール後半だけ間口がかーなり狭くなります。


めぐみがブルーを好きになったのはブルーが思わせぶりな態度をとるから、ではなく、単純にめぐみがそういう年頃だったから、なんだと思います。
なんか年上のお兄さんがカッコよく見える年頃なんですよ中高生ってのはッ!!!
そこそこ顔のイイ若い(20代)教師はバレンタインチョコ貰いまくりでしょう???
でも大半の真っ当なお兄さんってのは中高生ではなく、普通に同年代で彼女を作り、結婚するわけですよ!!!

ここでガチで中高生に手を出すと事案が発生するわけですね。

だからこのめぐみの失恋は女子なら必ず通る道なのワケです!!!!!

伝説の戦士「プリキュア」として世界を救っても、彼女の失恋はある種確実なものだったのです。
失恋というのはアンハッピーなことなので、彼女はイノセントな気持ちで世界を救った=良いことをした、というに、彼女自身はアンハッピーな結末になってしまいました。

プリキュアとして、世界を、地球上に生きとし生けるみんなを救いたいから、実際に救ったというのに、めぐみだけは幸せになれません。
彼女はみんなを救えれば自分も幸せなんだ、と思っていたのに、人生で初めての失恋を通じて、そんなことは無かったのだと、ここにきて気付くのです。

これはフレッシュ以降のプリキュアの「私達は『プリキュア』だからみんなを助けるんだ!」という在り方へのアンチテーゼなのでしょうね。
言われてみれば初代は別に世界を救いたくて救ったわけではありません。
なんか変な奴らが日常を脅かすので返り討ちにしているだけです。
確かにフレッシュ以降は、日常を大事に思っているのは思っているんですが、「私達はプリキュアなんだから敵を倒さないといけない!」みたいな、自分達が人を助ける側のヒーローである意識が強いように感じます。時には日常よりもヒーロー活動を優先させるほどです。(中学生がヒーロー活動をしないと平和な日常を手にできないプリキュアの世界が悪いのかもしれんが)

では、めぐみの「幸せ」とは何だったのか。
その答えは、誠司が闇堕ちすることでようやく見えてくるのです。
誠司は味方ではありましたが、プリキュアの仲間ではなく「日常」の象徴だったのでしょう。その日常が真のラスボスによって脅かされます。

世界が滅びる、ってのも平たく見ると日常が脅かされている訳ですが、マクロ視点過ぎてピンときません。
ミクロな視点ではありますが、誠司が目の前からいなくなることは、めぐみにとって「日常の崩壊」を意味し、それは絶対に阻止しなければならないことでした。

だからキュアラブリーは誠司を取り戻すために奮闘するのです。


……と、文字に起こすと大変エモいんですが、あんま誠司への思い入れが私には無かったんで「ふぅーん、そう」くらいの気持ちにしかなれませんでした……。

「ヒーローのその後」にポイントを当てた展開自体は挑戦的で興味深いですが、私自身はフレッシュからドキドキまで続く「ヒロイックさ」が好きなタイプなので「そんなこと言われてもなァー(´・ω・`)」と思わんくはないです。

ハピチャ自体がその哲学を持っているのは構わないんですが、ハピチャがそう提示したおかげで以降、ヒロイックな作風が減ったのなら、なんだかな、と若干恨めしくあります。恋愛要素に関しても、ハピチャ以降の作品はそもそも男キャラが出て来ない、みたいなの増えた気がしますし……。
(トロプリは一切出てこない、まほプリ・スタプリ(※見てない)はあんま出てこない、キラアラもあんまり、ヒープリ(※見てない)も無い、ハグとデパくらいじゃないですか??ひろプリは「恋愛」かと言われると……)


総じてハピネスチャージプリキュアを見た感想としては「普通」です!
誠司orめぐみのことを好きになれたら「最高!」となれたかもしれませんが、私はめぐみは普通くらい、誠司に至ってはてんで思い入れが無かったのでミラージュ戦以降が微妙でした。
結末もなんか急だなと感じなくも無いですし。
それに、物語のフィナーレ部分である4クール後半は完全にめぐみの話であり、好きだったゆうゆうや敵幹部、なんならひめでさえ影が薄い所(フォーチュンも入れろ)はやはり残念でした。
テントウムシみてぇな妖精共とか結局今どこにいるのか分からないくらい出てきません。42話が彼女彼らの最後の出番と言って過言ではないでしょう。
ラストワンクールでめぐみの話をするために、3クール目までに詰め込む必要があったから3クールまでは「完成度が高い」と感じたのかもしれません。

(ここまで考えこみながら見てたんならもうそれは「好き」なのでは???と我ながら思わなくもなくもないよ。まあおすすめ度的にはってことで)


いやもう、本当に、43話まではマジで面白かったです。
まあ良くも悪くも無難な出来と言われたらそうかもしれませんが、完成度の高い王道でした。毎回楽しく見れました。

しかし、44~49話、まで見た途端
「あれ、これ、面白い、か……?
……いや、つまんなくもないけど、……面白いか???」

となります。

なので、全話見終えると、面白かった部分を忘れ、凄まじく微妙な気持ちだけが脳にこべりつきます。
……いや、というか、急に全く別の話が始まった感覚さえあるので、思考が若干追い付かないんですよね……。
こんな気分、人生で初めて味わったまでありますよ。
「理解はできるが、納得はできない」を地で行く作品、プリキュア抜きにしてもこれくらいじゃないですか?しかも「適当に着地した」とかじゃないのが「分かる」のが怖いです。計画的犯行(多分)なんですよねこれね。ライターのストーリー作成能力の高さは本物過ぎるなと震えます。
っていうか、SS・5・GOGO・ハピチャ×50話もやってること自体が恐怖!すごすぎない???凄いッ!すごいけど、なんなんだこのオチは!
どういう気持ちになればいいんだ!!!!!!

このラスト6話分をやるためだけの43話分だったのでしょう。
当時、プリキュアのピンクだけがラスボスを単騎でボコる流れがあったので、それを想定した話の盛り込み方をしているのかもしれません。

しかし、43話までのノリが好きだったのに、ある意味全く別な話が始まるので、「今まで見てきた意味、とは……?」感がすごいんですよ……。
凄まじく悪い展開な訳でも、まったく理解できない展開な訳でも無いのは無いけど、こんな結末が見たかったわけじゃない気がする……感がどうしてもぬぐえなくて……。なんだぁーこの気持ちはァー。
でも意味不明過ぎて何回もラストを見返してしまったから私の負けかもしれませんぬ(´・ω・`)

「人生で一度も味わったことのない感情を覚えさせられる」という点に関しては、子供向けアニメの枠を飛び越えたとんでもない「怪作」だったのかもしれません。

ラスト6話内にも好きな部分は一応あるのはありまして

48話ラブリーとレッド戦にて
「私、あなたを助けたい!」
「愛で俺を救うというのか……?ならば……」
(抱き締めェェエエ)(事案?!)
「キュアラブリー……俺を愛せ。
お前の愛で俺を救ってみろ。
共にいることが「愛」ならば、俺と共に滅びてくれ」
ドンッ!突き飛ばしッ!


……の流れ、好きです。
やっぱり「悪」×「正義のヒロイン」ってイイ……。


哀しき悪×正義のヒロイン好きすぎて死ぬ人はハピチャ見てもいいと思います。

49話最終戦のフォーエバーラブリーの笑顔で漆黒の炎をさばき切るシーン面白過ぎるんでそこだけでも見てください。


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