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DXもいいけど自動作業ツールもいいですよ、という話

世の中的にはDX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉が流行っていますが、自社のお客さん(間に1社挟むケースも含め)は比較的小規模なところが多いです。

で、そういった会社でもDXという言葉は届いていはいるんですが、じゃあ具体的に何をしようか、とはなかなかならないんですよね。実際に回っている業務をガラッと変えた先にある素敵な未来が描けない。

そういった会社さんだと、まだまだ日常の業務でムダを省ける余地がけっこうあります。最近のケースでは、Excelのシートのデータをまとめて集計するツールを作ったら、1か月の作業時間が数十時間減ってとても助かりました!みたいな感じです。しかもミスもなくなってさらに助かった、と。

ちなみにこれはツールを使う人が何人かいるので、その合計の数字です。大きな企業ほど同じような作業をする人数やその対象が多いので、改善の効果が大きな数字で分かりやすく出るんですよね。でも、小さな企業でも、毎日・毎週・毎月の単位で繰り返している作業を洗い出すと、意外と削減できるところは見つかります。

ただ、削減できそうな作業を見つけるというのも、普段の業務に追加して行うことなので、なかなか自分たちだけではできないことがあります。そういった時には、探すところから一緒にやることもあります。

他にも、CSVファイルをまとめて他の形式にCSVファイルにしたい、みたいな要望もあります。これは、AというシステムからBというシステムにデータを渡すために手作業でやっているのを自動化したい、といった感じのもの。こういったケースでは「Aからのダウンロードからデータ変換、Bへのアップロード」の全体をRPAでやってしまうという方法もあるんですが、いきなりそこまでやると金額的な問題や業務の洗い出し、ケースの洗い出しなどで時間がかかるので嫌だ、となることもあります。

ただ、CSVファイルの変換だけなら、普段やっていることとほぼ変わらずに時間だけ短縮できる(といいつつミスも減る)ので、導入した後の自分の業務が見えやすい。なので、まずはこういった自動化で便利さを実感してもらい、その後に自動化の範囲を広げていくということをお勧めすることがあります。

こんなの昔からあるじゃん、まだやってんの?みたいに思うIT屋さんはいっぱいいると思うんですが、まだあるんです、というか、たぶんこれからもずっとあると思います。

スモールスタートをすると、どうしても最初はExcelやGoogleスプレッドシートが便利だし、でも関係者が増えてきたりお客さんが増えてきたりすると、今まで最適だったやり方が不便になってくる。これは事業が成長する途中で多くの場合に通る道のようなものだと思っています。

そしおて、やはり普段の仕事を変えるというのは、実際にその仕事を行なっている人の協力無しには難しいので、一緒に楽になるようにしていきましょう、というスタンスを大事にしています。

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