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スマブラ世界大会GenesisXに参加してきた話-前編-


スマブラの世界大会に出たい!!!!!!


 私は出場を決意した。


頑張るのん





-1日目(2/14(水))

旅出

 前日までの荷造りでパンパンに膨れ上がったバックパックを部屋に残し出社。テキトーに仕事を終わらせて即時帰宅した私は、リビングの観葉植物にこれでもかと水を与え、重たいキャリーケースを引き摺り勢いよく部屋を飛び出した。

しょこら宅前泊

 新幹線で関東圏に移動した私は、渡米前日に宿提供を依頼していた今回の旅の同行人しょこらの自宅へ向かった。

☆プレイヤー紹介
しょこらJP/chocolatJP(@chocolat_ssbm)
共に大会に出場することになる旅の同行人の一人。スマブラDXをプレイする傍ら、RoA(スマブラのパチモン)アジア代表として本国の期待を一心に背負うプレイヤー。往復路を同行し、現地ホテルでは相部屋を利用することになる。

 しょこら宅ではお互い荷物の確認をしたり、雑にトレモをしたりして夜を過ごした後就寝した。


0日目(2/15(木))

出国

 関東しょこら宅で朝を迎えた私たち。
 朝食を摂った後シャワーを浴び、最後の荷物チェックを行い万全の体勢を整え元気良く家を出た。
 既にアメリカ入りをしていたへろーさんの空港の荷物検査で肉類の入ったカップラーメンを没収されたという凄惨なツイートを見逃さなかった私たちは、急遽スーパーでヴィーガン仕様のカップ麺を入手しキャリーケースにぶち込んだ。
 電車で成田空港に移動。経験の薄い国際線搭乗検査にガチャガチャに緊張しながらも難なく突破、私たちはZipairの機体へ乗り込んだ。

ウィーーーン


ズンズンガンガン


ガチャッ

 ひとまずは第一関門突破。二人横並びに座席に着き、シートベルトを閉めながらおしゃべりをしていると、旅の始まりを告げる離陸アナウンスが機内に流れ始める。
 
 轟くような爆音と武者震いと見紛う振動の中、機体は地を離れ私たちは空へ浮かんだ。


 この記事は、2024年2月16-18日にアメリカ西海岸で開催されたGenesisXに参加した一日本人スマブラプレイヤーの旅の記録である。

Genesis X Official Trailer


 

機内

アーイ

 飛行機の中は控えめに言って超暇だった。 
 私は機内食を食べ終わったタイミングでバッグからIPadとイヤホンを取り出し、映画鑑賞を始めた。初めての渡米ということで、ベッタベタのハリウッド映画を観てバイブス上げようと思いジュラシックパークを選んだ。ついでに英語に耳も慣れないかなと淡い期待も抱いていたが、そもそも用意していたデータが良く見たら吹き替え版だったので全く意味無かった。
 余談だが、この時観たジュラシックパークのテーマBGMが非常に印象深く耳に残った。一連の出来事や思い出に特定の音楽作品が記憶としてリンクする現象は良くあるが、今回の旅に結びついた作品が本曲であったことは大きな収穫だったと思う。


 鑑賞後はダラダラとX(旧Twitter)を眺めたり寝たフリをしながら雑に時間を過ごした。
 そして暇を弄ぶこと8時間が経った頃、機内に着陸準備を知らせるアナウンスが流れた。窓の外に目を向けるとそこには 

うおおおおお

 
 広大な大地に叩き付けられるように着陸をした機体から、コントローラーを鞄に忍ばせた二人の男が降り立った。


0日目(2/15(木))(2回目)

チェックイン

 手加減0の英語の応酬で洗礼を浴びせられた私は既に帰りたくなっていたが、日本語とのダブルメインの検査員さんに助けられながら何とか荷物検査を突破した。
 無事空港を出るとそこは映画やCMでさんざ見た光景のまんま。人生初、遂にアメリカの地をこの足で踏みしめることになった。

そのへんの写真

 
 事前に準備していたUberアプリを使ってタクシーを呼び付け、私たちは会場ガチ傍のホテルへ向かった。
 今回現地での移動は徒歩圏内の区間を除き全てUberタクシーを利用した。目的地や金銭のやりとりがアプリ上で完結するため、とりわけ語学力に自信の無い方にはこれを強くオススメしたい。
 ホテルのエントランスでは前日にチェックインを済ませていた同部屋のHITORIさんが出迎えてくれた。彼の案内によりスムーズにチェックインを済ませることができた私たちは、無事カードキーを受け取り一緒に部屋へと移動した。

☆プレイヤー紹介
ヒトリ(HITORI)(@hitori_ssbm)
同じくGenesiXに参加をするスマブラDXマルス使い。前々日のローカル大会に出場するために一日早く現地入りしていた。(結局その大会にはDX部門が無かったので早く来た意味が全く無かった) 

○今回のホテルについて
 多くの日本SP勢が参加した今回の大会では有識者がホテルの手配をまとめて行ってくださり、非常に助けになった。わっちさんなるさん始めご対応いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 部屋で荷物を降ろした私たちはしばらくダラダラした後、予定通りシリコンバレー観光へと繰り出した。

観光

 ともあれお腹ペコペコだった私たちは、ひとまず食事を摂るために飲食店へと移動した。

ギュイーーーン


ごめんくださ~い


うめ

 
 Bajis Cafeというお店を訪れた私たちは、メニューの見方と注文ルールに戸惑いながら謎の食べ物を注文した。
 写真からは読み取り辛いかもしれないがドリンク含め相当ボリューミーな代物で、腹ペコの成人男性を満腹に仕上げるには十分な物量だった。

 腹ごしらえを済ませた3人はその後、事前に予定していた観光ルート:コンピューター博物館→Google本社→apple本社 の順に足を運んだ。
 ここでの話を深堀りしていくと本筋を大きく脱してしまうため、撮った写真を雑に上げ連ねるに留めるとする。

シリコンバリー
初代Mac
ssbm(sheik)/ssbu(joker)
OK Google
ガチ謎
神羅カンパニー

 
 時差ボケの影響もあってか終盤はヘトヘトになっており、ほぼほぼ記憶が無い。
 そんなこんなで観光を満喫した私たちは17時頃にホテルへ帰着し、相部屋を取った最後のDXプレイヤーふぁるぱんと合流した。

☆プレイヤー紹介
ふぁるぱん
同じく相部屋となったDX勢。2023年度スマブラDX日本ランク4位という、同部屋メンバーの中では一番の実力者。

 荷物を整えた4人は、夜に開かれるPreGenesis大会【Guild House】へと向かった。

PreGenesis

 海外では大型大会の前日に腕慣らし的な立ち位置で中小規模の大会がしばしば開催されている。この大会もGenesisXに向け腕を磨いてきた数多くのプレイヤーが参加していた。私たちはホテルのエントランスでボーっとしてたわっち、Gackt氏、てぃー氏と一緒にGuild House会場へと足を運んだ。
 会場に到着した一行はエントリー確認を済ませ、各々フリー対戦を始めたりタバコ吸ったりボーっとしたりしながら会場のアナウンスを待った。

何だこいつら

 会場は凄い人だかりで、アナウンスのマイクもろくに聞こえず、収集が全く付かない無法地帯と化していた。事前に提示されていたトーナメント開始時間を1時間回っても一向に大会が始まる気配が無く、わっちと二人で終わってるねこれとか言いながらダラダラとレッドブルを飲んでいた。

 その後しばらくして知らんうちにstart.gg上で大会の進行が始まっていることを知り、大急ぎで指定の対戦台まで移動した。
 初戦の相手はDXでは珍しいサムス使い。記念すべきアメリカ初対戦、気張っていくぞと自身を奮い立たせる。コントローラー端子をゲームキューブに差し込み、1分間の操作確認を済ませた後試合は始まった。
 数秒のお見合い差し合いを通じてどうやらそれほどレベルの高い動きでは無い相手だと悟りひとまず安堵。こちらも緊張からか終始動きは堅かったものの、一本目は難なく勝利。
 続く二本目になると相手が使用キャラをヨッシーに変更してきた。弱キャラ(審議)乙!と心の中ではひとまず落ち着きながら冷静に試合を進めていく。
 しかし、異変は対戦中に起こった。どう考えても(ガチどう考えても)普段ではありえないような操作ミスを連発。ミスというか理論上そんな技出ねえだろみたいな技が私のシークから矢継ぎ早に飛び出し、その試合は敗北。続く三本目も終始意図せぬ挙動を繰り返し、試合の体を為さぬまま敗北を喫した。
 後ろで見ていたふぁるぱんも流石におかしいだろと思ったのか、「き、緊張してたみたいだね!」などと何のフォローにもならない声をかけてきた。ひとまず対戦相手には紳士的に挨拶をした後、ふぁるぱんを連れて喫煙所に向かい、コントローラー完全にバグってる説を声高らかに提唱しまくった。
 悪い予感に見舞われまくりながらも、ボチボチ次の試合が始まるとのことで対戦台に移動。対戦相手に挨拶し、いつも通り操作確認を始める。そこで、初めてコントローラーの異変の正体に気が付いた。
 何と、私のGCコンはAボタンが押し込まれた位置から全く戻らない状態になっていた。常時Aボタン押しっぱなしの全自動攻撃発動コントローラーと化していたのだ。先ほどの試合でワケわからんスマッシュや空中攻撃が出ていたのはこれが原因だった。予備コントローラーを持っていなかった私はすぐさま後ろにいるふぁるぱんにコントローラーを借り、試合に臨んだ。
 精神的にかなり動揺した状態だったが、何とかシークミラーを制し敗者側を勝ち進んだ。
 続く敗者側二回戦も同様にふぁるぱんにコントローラーを借りて試合に臨むも1-2で敗退。PreGenesisはここで終了、私にとっての初海外トーナメントは波乱に満ちた幕開けとなった。

ふぁるぱん神

 身内の日本人が皆敗退したタイミングで一同は会場を離脱し、わっちオススメのブリトー屋さんへ足を運び空腹を満たした。

喰いかけのブリトー

 やはり写真越しには伝わりにくいが、相も変わらずボリューム満点。2/3ほど平らげた時点でもういいだろこれ感が凄かった。全員残りを持ち帰り、翌日の朝食へ回す運びとなった。

 ホテルに戻った一同は、各々翌日のトーナメントチェックや会場入りの準備をしながら床に就き始めた。しかし、私には先ほどのぶっ壊れたコントローラーを修理するという特大ミッションが残っていた。私は遠征先でコントローラーが壊れるなんていう都合良い(悪い)事態は起こり得ないと高を括っていたためメンテナンス用具を一切持ってきていなかったのだが、同部屋のふぁるぱんが奇跡的にY字ドライバー代用ボタン代用パーツ類その他諸々の全てを持ってきていたので奇跡的に修理することができた神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神

ぶっ壊れてたGCコン内部パーツ

 今回の遠征最大の窮地を救っていただいたふぁるぱん氏に、この場を借りて深い感謝の意を示されたい。

 こうしてドタバタの0日目は幕を閉じた。
 明日からいよいよGenesisXが始まる。


GenesisX day1

開幕

おはー

 これはただの朝ではない。GenesisX day1始まりの朝である。

 前日一日中歩き回っただけありクッソぐっすり眠れた私たちは、各々昨日のブリトーの残骸を朝食として処理し会場へ向かう準備を整えた。

そのへんに居たdabuz
4人のトーナメントスケジュール

 私たち4人の大会スケジュールについて
 day1ではまず朝一からふぁるぱんヒトリの即興ダブルスの時間となっていた。彼らは二人でダブルスの練習をしていたわけでも何なら普段ダブルスを嗜んでるわけでもないので、完全に記念参加であることが容易に見て取れた。当然私としょこらも応援しに行く気0で朝は部屋で寝てた。
 
 二人を会場に向かわせた後しばらくして、しょこらと二人で会場へと出向いた。

会場の建物

 前衛的な装飾が目を引く外装のこの施設で、いよいよ待ちに待ったスマブラ海外大会が幕を開ける。私としょこらは意を決してその扉を叩いた。

並びすぎ
並びすぎ並びすぎ

 そこで待ち受けていたのは、会場受付の前に作られた長長長長長蛇の列だった。
 後から知った話なのだが、昨今本地域での治安悪化という情勢を受け、今年から会場の出入り時には入念な荷物検査が実施されるようになったとのこと。
 出鼻を挫かれた私たちはとりあえず列に並び、一生進まねー列の中ただただ突っ立ってるだけの日本人になってた。

もう普通に寝てる奴とかいる

 並んでる間あまりにも暇すぎてひっそりYoutubeliveをやったりしていた。せっかくだからアーカイブ貼っとくので暇があれば見てみてください。

そんな面白くもないので見たい人だけで良いです 

 
 そうして待つこと1時間以上、ようやく出入り口まで進むことができた私たちは荷物検査を秒殺し、遂に会場のゲートをくぐった。

会場散策

きたーきたきたきたきたきた
きたーきたきたきたきたきた
きたーきたきたきたきたきた

 会場は当然だがこれまで訪れたどんな大会会場よりも広く、参加者たちの熱気で溢れていた。自分の試合予定時間まではまだ数時間ほど余裕があったので、出番が来るまでは主に会場を見て回ったりフリー対戦をしながら時間を過ごしていた。会場内で撮影した写真を何枚か上げようと思う。

試合中のプレイヤーとそれに群がる野次馬
豪華な物販コーナー
色とりどりのコントローラーが並ぶ販売ブース
サブ種目の格ゲーグッズコーナー
もはやスマブラですらないゲーム筐体
音ゲー筐体とその前で寝る外人
懸垂をする人

 
 色々無法地帯過ぎて大丈夫かこれという気持ちも半分くらいあったが、ひとまず考えないことにして私は散策を楽しんだ。国内ましてや地方では到底体験できない夢のような空間であった。実力が無いからと行き渋るには余りにも勿体ないと思わされる光景ばかりだったので、私のようにスマブラが弱い皆さんにも是非一度足を運ぶことを本当に強くオススメしたい。

 そうこうしているうちに、自分の対戦ブロックの開始時間が訪れた。
 遂に私のスマブラDXが始まる。

大乱闘スマッシュブラザーズDX

 入場列のまとまりの無さや前日のPre大会のグダグダさから、てっきり本大会の予選も時間にルーズなプール進行が続くものと思っていたが、意外にも予定時刻ピッタリから選手呼び出しのアナウンスと対戦台手配が行われた。
 Start.gg上に表示される対戦ブロックと相手プレイヤーの名前を確認し、プール担当の案内員さんに従って対戦台に着席。遂に本大会の試合が始まった。
○勝者側1回戦 
 初戦の相手の名はTurtlePancakes. 使用キャラはシーク。
 シード準拠ならば勝てる相手のようだが、一切油断せずに全力で勝ちを取りに行く気概で試合に臨んだ。
 結果は2-0で勝利!
 多少動きがぎこちない自覚はあったものの、前日にふぁるぱんにメンテナンスしてもらったコントローラーの調子はすこぶる良く、冷静にゲーム運びを制することができた。

○勝者側2回戦 
 続く2回戦の相手はlula. 使用キャラはファルコ。
 事前のリサーチでは私はここで何も出来ずに敗退し、敗者側へと駒を進めるという展開が予見されていた。

  事前に相手のツイート見に行ったら貼ってあったコンボ動画

 対戦前から絶望ビリー顔になっていた私だったが、決して勝てない相手ではないだろうと根拠の無い自信を捻り出し、自分を鼓舞させ試合に臨んだ。
 試合が始まると予想通り海外遊撃らしく操作精度とコンボ火力には目を見張る物があったものの、ガードの崩し易さや立ち回りの差し合いは届かない水準ではないという感想を持った。
 それでも相手の高い火力の応酬に気圧され続けた結果、試合は0-2で敗北。敗者側へ進出という下馬評通りの結果に終わってしまった。うえーん

 とは言えこれくらいのシードの相手でもこんなものかと負けたクセに何故か偉そうに俯瞰していた私は、すぐさま気持ちを切り替えて敗者側での試合をスタートさせた。

○敗者側1回戦 
 敗者側へ落ちた先に待っていた相手はJak. 使用キャラはマルス。
 とにかく落ち着いてプレイすることを優先にし、常時リードを保ったまま試合は2-0で勝利。

○敗者側2回戦 
 次の相手はbepsy. 使用キャラはアイスクライマー。死死死死死死死死
 SP勢にも分かりやすいよう伝えると、ざっくりカズヤのようなものだと考えていただければ良い。シーク使いの天敵の一人であるキャラを見事に引いてしまい本当に最悪な気分だった。
 オマケに今回の対戦相手は後ろに大量の身内ギャラリーを引き連れており、試合中にアイクラが技一つ一つを当てるたびに後ろで歓声が上げるというマジでクソな環境で対戦をする羽目になった。 
 完全アウェーな状況で私の繊細な心は崩壊寸前だったが、どうにか平静を維持させながらいつも通り一生針を巻いて逃げ続けるという終わってる試合展開を続けた。心なしか後ろのギャラリーも途中からヒエッヒエになってるのが感じ取られ、私の心にも少しずつ余裕が生まれ始めた。
 そうして二試合で計15分くらいの試合を続け、何とか2-0で勝利を収めることができた。

満身創痍

7分35秒かけた試合リザルトを記念撮影する私へブーブーとブーイングを飛ばすギャラリーの声を聞き、私の顔に笑顔が戻った。

○敗者側3回戦 
 次の相手はhexjo. 使用キャラはフォックス。
 周知のようにスマブラDXを象徴する最強キャラであるが、同時に最も対戦経験が多く苦手意識の薄いキャラでもあったため、臆することなく試合に臨んだ。
 1本目は順当に負け。こりゃダメですわ笑と思わず帰り支度を整えそうになるものの、何とか気持ちを強く持ち2本目は底力馬鹿力を見せ1本を取り返す。まだやれるのか?
 3本目。途中で操作ミスでゼルダチェンジをしてしまうという余りにも痛いミスが発生。でもまあ流石に大目に見てくれるやろと謎の性善説にすがったが当然そんなことは無く、ここぞとばかりにメッタクソに火力を取られそのまま丸丸1ストックを献上することとなった。
 結果は1-2で敗北。敗者側3回戦で敗退となった私は、事前シード準拠の513thという順位でGenesisXのトーナメントを退くこととなった。

bracket
result

 予選落ちです!泣泣泣

 あと二回勝ってれば予選突破と聞くと割と遠くもなかった(実際は遠いのだろうが)気がしたので、敗退が決定したときは想像していた以上に凹んでしまった。
 とは言え、その後即座にサブ種目であるGuilty Gear Striveの試合が始まろうとしていたのでそちらの対戦プールへと移動した。

Guilty Gear Strive

 2023年、私が最も多くの時間を費やした対戦ゲームは間違いなくこのタイトルである。
 いわゆる対戦格闘ゲーム未経験者の私であったがふとしたきっかけで手を伸ばしたこの作品にはかなりの手応えを感じ、一時は心底没頭していた。
 とは言えやはりスマブラに比べてしまうと思い入れは小さく、また当然実力も到底成熟したと言える段階には程遠かったため、今回はあくまでサブタイトル相応の取り組みに留めていた。
 そうは言ってもやるからには勝ちたいという気持ちはあったため、スマブラDX同様精一杯の熱量を持って対戦台に臨んだ。

〇勝者側1回戦
 初戦の相手はBrone. 使用キャラは闇慈。
 先にオチを言ってしまうと、このトーナメントの優勝は彼だった。やっぱり大会は皆レベルが高いなーとか思ってたらこいつより強い奴いなかった。ボコられ過ぎて他に感想無し。0-3。

〇敗者側1回戦
 続く敗者側、相手はToy, 使用キャラはジャック・オー。
 先ほどの試合とは打って変わってこちらの行動が通る通る。普段格下のギルティ身内相手にやってることをそっくりそのまま再現し、盤石な勝利を掴んだ。3-0。

〇敗者側2回戦
 そしてやってきた2回戦、名残雪使いのMajimaと対戦。
 めちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃボコられた。
 対戦ゲームでこんなに一方的になることあんのかって思った。最後の一本で死亡確定の必殺技演出が入った時点でアケコンを鞄にしまう準備をし、後ろで応援してくれていたしょこらと共に苦笑いをしながら台を立ち去った。

bracket
result

 まあ流石にと言ったところでしょうか。
 今回はモチベやり込み共にスマブラDXにかなり比重を傾けていたのでそれほど悔しい気持ちにもならなかったが、次のチャレンジがあればもっと気持ちの篭った身の入れ方をしたいと思った。
 4月にはEVO JAPANに出場する予定なのでまずはそこから。

ふぁるぱん応援

 こうして、day1での私の出場種目は終了。
 しょこら氏ヒトリ氏も気付いたら終わってて、3人仲良く513thでゴールを決めた。
 同部屋勢で残されたのはプール開始20時のふぁるぱん。前述の通り私たちの中では名実共に最も期待の大きいプレイヤーだったため、暇になっていた私は全力応援の構えで観戦席を陣取った。
 シードにより1回戦をパスした後、2回戦3回戦の相手をバッサバッサと薙ぎ倒していったふぁるぱんだったが、山場であった4回戦にてプリン使いのPhantom Airlineに0-2で敗北。しかし本トーナメントはここまで上がった段階でday2進出が決定する仕組みであったため、見事本戦への出場切符を掴むこととなった。

 こうして一同にまつわるday1での工程は終了した。その後は各々フリーをしたりボーっとしたりしていた。

フリーで遊んだ謎のゲーム"Rivals2"  

 
 夜もいい時間になった頃、私たちはボチボチホテルへと戻り、雑に食事を済ませながらday2での動き方をダラダラと話していた。
 day2では本戦進出を果たしたふぁるぱんの応援と、しょこらの本命タイトルであるRoAの試合、そしてめちゃくちゃ忘れられがちな私のスマブラSPの試合が控えていた。
 自分のDXの試合が終わってしまったとは言え、まだまだGenesisXは始まったばかり。明日への期待と熱を胸に、私たちは床に就くのであった。



随分と長くなってきてしまったので、記事を前後編に分けたいと思う。
後編はこちらから。

 

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