大晦日、2022年最後の記事は、
今年、ついに満願となった
西国三十三所巡礼とさせて頂きます。

今年一年、ありがとうございました。

時に慶雲年中、唐の僧、威光上人が当山の二つの峰を望んで、中国に山容の似た馬耳山という霊験のある山があったことを想起された。登山したところ、果 せるかな松の大樹の下に馬頭観音を感得し、草庵をを結ばれたのが、和銅元年（七〇八年）と伝えられる。

推古天皇の御代、近江国を遍歴していた聖徳太子は湖水から浮かび出てきた人魚と出会います。人魚は「私は前世漁師であり、殺生を業としていたため、このような姿になりました。繖山にお寺を建て、どうか私を成仏させてください」と懇願しました。聖徳太子はその願いを聞き入れみずから千手観音の像を刻み、堂塔を建立したとされ、日本唯一の人魚伝説が残る寺院としてその歴史は脈々と受け継がれております。

寺には人魚のミイラと呼ばれるものが保管されていましたが、1993年の火災で焼失したそうで、残念です。

三十三所を巡り歩いた末、谷汲に詣って本堂向拝の柱に打ち付けられてあるこの鯉を撫でると精進落となったという、古来の奇習があります。

それでは、来年も宜しくお願いします。