ファイナル第四節 第二試合 めあ・ともえ選手


L「Σリーグファイナル第四節、今回は見事トップを獲得しためあ・ともえ選手に来ていたきました。トップおめでとうございます!」

めあ・ともえ「ありがとうございます!」

L「条件戦としてなんでも鳴けばいいというものではないとトップラスを決めなければならないという大仕事をやってのけました。今の感想をお聞かせください。」


めあ・ともえ「きっちり1戦目のえりんぼパパが一位をもぎ取りまだ目があるという状況、一位しか価値がないこの重要な場面で登板するプレッシャーは、思っているより重たかったです。
あまり緊張しないタイプなのですが、流石に試合開始前5分は呼吸が浅くなりました。
いろんな考えが頭の中を駆け巡りましたし、打ってる最中も手がずっと震えてました。

だからこそ、このトップラスを持ち帰れた感想はなかなか言語化できないです。やり遂げられてよかった、運がよかった、安心した、いろんなものがごちゃ混ぜです。」


L「本当にとてつもないプレッシャーの中、見事に勝ち取ったトップだったと思います。それでは早速試合を振り返っていきましょう。」


L 「どのチームもなんでも鳴けばいいというものではないをラスに押し付けつつトップを取らなければならない状況とおそらくめあ・ともえ選手が体験したことのない麻雀が繰り広げられていたと思います。」

L「そんななか、アサダスズメ選手が拝田頼選手、めあ・ともえ選手から8mを見逃して2mをツモ和了する場面がありました。この時の心境
はいかがなものだったのでしょうか。」

めあ・ともえ「難しいこと抜きに、ただただ助かったと思いました。
なーいんさんから、いつロンと言われてもいいと覚悟して一枚一枚切らないといけない、と教わっていたのですが、まだまだ私には読みも守備も難しく、この七対子を逃してしまった手組みでどこまでいけばいいのかと不安の中打っていた局でした。やっぱり当たり牌だったんだ、と目の前が暗くなった後に、ただただ助かった、と。
私は山越など難しいことはせず真っ直ぐ一位を狙う、と決めていましたが、改めて自分がいる卓の特殊さに一瞬震えたのも覚えています。」

L「ありがとうございます、続いて面前立直もかけられそうな手で中を一鳴きして聴牌を取られました。やはりここは立直での打点よりもアサダスズメ選手の親番を落とすことを重要だと判断されたのでしょうか。」

めあ・ともえ「アサダスズメさんの絶対にこの親で突き抜けてやるという圧力がビシバシと感じられた長い重たい親番でした、でもこっちだって一位を取らないといけない。オーラス親番がくる彼女にこれ以上離されたら本当に終わってしまう、落とさなければならない、そう思って前に出ました」

L「見事その判断が功を奏し、トップ目のアサダスズメ選手からの直撃に成功しました。」


L「浮上するきっかけを得た親満のツモ和了南2局1本場からドラ赤のチャンス手で6pを切っての目一杯には構えずツモ切りを選択されました。2p3枚見え8p2枚見えと2-5-8pが弱く見えるため残す選択もありそうだなと思いながら見ていたのですがこの時の思考をお聞かせください。」

めあ・ともえ「前回登板であるΣリーグファイナル第2節において、私はビハインドの親番で日和って後退してしまいました。下手な上に根性もない当然の4着でした、だからこそ、今度は絶対にいかなければならないと思っていました。どんな立直が来ても降りることはないと決めていました。ただ平均聴牌順目である6~9巡目を超えたあとは、どんな牌だって切ることは怖くて、でもどうせ降りないのなら、どうせ切るのなら、早く切ろうと思った気がします。
絶対にこの三面張で勝負をかけてやるって、決め切っていました(それが正しいかどうかはまた精査します)」

L「結果聴牌こそ出来なかったものの、せどなりあん選手の和了牌を先に逃すことに成功した見事な判断だったと思います。」

L「そしてなんといっても!逆転の一手となった南3局4本場。一向聴の形からしっかり時間を使って打6sとされました。この時どのような思考があったのでしょうか。」

めあ・ともえ「親番が落ちた瞬間にもうだめかもしれないって思いました。でも、応援してくれた人のために最後まで頑張ろう、親がなくても残り2局もある、そう思って座り直しました。そしてこの手牌は、間違いなく逆転手でした。絶対逃すことができない最後のチャンスだってわかってました。
本当に打6sであっているのか?これは何点になるのか?誰からあがっていいのか?絶対にミスってはいけないから、何度も何度も確認して打ちました。
いつもなら0.5秒で打てる私には珍しい両面立直も、立直ボタンを押すことすら緊張しました。
倍満上がった瞬間涙がぽろっと出てました」

L「見事な和了を決め、オーラス、アサダスズメ選手の立直にも引かず最後は見事自らの手でトップを確定させました。この時の心境は如何でしたか。」

めあ・ともえ「私の初めの登板と同じでした。チームメイトがそうであるように、最後は自分で決めに行くのが性に合っていました。泣いてる場合じゃない、もぎ取らないとって、思いました。
西の切るタイミングなどまだまだ反省点はありましたが、最後決め切れて本当によかったです」

L「本当に大きな大きな一勝を勝ち取られました。」

L「さて残すところ後一節、泣いても笑ってもあと2試合です。えりんぼパパ選手、めあ・ともえ選手の2連勝によりトップラス2回の条件が出来ましたが、まだまだ厳しい条件です。Black Cat Codeのファン、並びにΣリーグ視聴者に向けて一言お願い致します。」

めあ・ともえ「様々な思惑と運が重なり目の前にチャンスが来てくれました。小さな私の努力でそれをしっかり掴み取れたことがとても嬉しいです。

そしてなにより、応援してくださった皆様、ありがとうございました。
リーグが始まった直後はこんな駆け出し配信者の下手っぴな麻雀を、配信外でもわざわざ観戦してる
/牌譜を見ている生命体がいるということが衝撃的でした。
もっと頑張らなきゃと思いつつも何足の草鞋を履く私は打数が確保できなくて、それでも見捨てず応援の言葉をかけてくださる生命体がたくさんいました。
私は変なところで冷めているので、応援の言葉でツモがよくなるわけでもない、と普通に思ってしまうのですが、でも、心が折れそうな時に、かけてもらった言葉で持ち直すことができることを学習しました。

また、練習試合にも嫌な顔ひとつせず付き合ってくれる人がたくさんいました、ポイントを使ってNAGAを私に渡してくれる人がいました。
いろんな人の助けのおかげで、最後まで打ち切ることができました。
ありがとうございました。

そして一番迷惑をかけてしまったBCCの皆さん、私を一本釣りしてくれたご恩に報いる最低限のポイントは稼ぐことができたかなと、ひとりで完結して安心しています。
麻雀に命をかけている人たちが麻雀を打つ時間を割いて私に麻雀を教えてくれたこと、感謝しています。
あとはBCCの皆さんの手で、このリーグを終えられたらと思います。

麻雀は確率のゲームです。確率が0ではないのなら蜘蛛の糸より細い道を抜けることだってできる、それを感じた一局でした。
どれだけ厳しくとも、まだ優勝の目があるのだから、私は信じて精一杯応援に回ろうと思います。
いろんな生命体がいろんな思いで打って辿り着いたこのリーグの最終決戦、どうか見ていただけたら嬉しいです」

L「ありがとうございました、Black Cat Code所属、めあ・ともえ選手のインタビューでした。」


めあ・ともえ
Twitter@MareTOMOIEsinks


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