見出し画像

我儘なままDay2をひとつの演劇作品として見ようのススメ

こんにちは、成海しぐです。
普段はカワウソ峰というよくわからん生き物の漫画を描いたりしてます。
今回は283PRODUCTION SOLO PERFORMANCE LIVE「我儘なまま」DAY2の
劇中のストーリーと曲の噛み合いが
良過ぎて良過ぎたのでnoteでも書こうかなって思いました。
もはや自分用のメモみたいなので文章が破綻していくと思います。

まずもって今回のnoteは今回の劇中のストーリーを大メインに
1つの舞台演劇作品として捉えたものとして、
各々のアイドルの歌ったソロ歌唱を舞台のシーン毎のイメージソングとして
見ながら感じた、終わってから改めて感じ直したものをこじつけてるので
実際に運営がやろうとしてたことはそういうことじゃないかもなーとは
重々承知の上ではあるんですけど、
僕の脳みそがそう見たらめちゃくちゃよかったよって言ってるんだからしょうがないですよね。
そんな感じで三峰担当の贔屓目オタクの妄想をどうぞ。

⚫新歓のパート


1:Darling you!【桑山千雪】
2:Look up to the sky【緋田美琴】
3:SOS【黛冬優子】
4:アポイント・シグナル【月岡恋鐘】
5:Killer×Mission【桑山千雪, 月岡恋鐘, 黛冬優子, 緋田美琴】

最初の勧誘パートですね。
三峰が大学に入学してサークルやバイトの勧誘にあってる所です。
ソロパートの大学生のキラキラ感がありますね。
そして一転、突然のKiller×Mission。
ライブ当初は何故急に…?とはなったんですが、
これサークルやバイトの勧誘の激しさなんじゃないかなって思ったら
めちゃくちゃに納得しました。

⚫キャンパスライフ編


6:チョコデート・サンデー【園田智代子】
7:あおぞらサイダー【市川雛菜】
8:statice【浅倉透】
9:常咲の庭【杜野凛世】
10:また明日【大崎甜花】
11:Color Days【園田智代子, 浅倉透, 大崎甜花, 市川雛菜, 杜野凛世】

キャンパスライフのパートですね。
デートだったり、サークル活動だったり、はたまた趣味のために帰ったり。
大学生各々の生活の色鮮やかさがColor Daysからも伝わりますね。
僕は大学に通ったことがないのでわからないんですが
各々の過ごし方があっていいなぁって思いました。

⚫インターン編


12:過純性ブリーチ【西城樹里】
13:ハナマルバッジ【小宮果穂】
14:HAREBARE!!【八宮めぐる】
15:フェアリー・ガール【七草にちか】
16:プラニスフィア ~planisphere~【八宮めぐる, 西城樹里, 小宮果穂】

夏葉のインターンのパートですね。
インターンはとても調子が良く進んでいることがソロパートでよくわかります。
プラニスフィアも夏葉自身の輝きを見つけられた事の示唆のようにも感じますね。

⚫葛藤と成長編

17:プラスチック・アンブレラ【三峰結華】

===============================
…なんか、何でこんなに気遣ってんの?
音楽、やりたいだけなのに。
それは他人の顔色を伺ってまでやりたいこと?
そうまでして表現したい音楽って何?
聞こえないよ…何も…聞こえない…
…頭痛い…
===============================

特殊演出が入りましたね。
ここからライブ中に全部イメージソングじゃん…って気持ちで見始めました。
ここからやけに細かく書いたりしてます。
仕方ないね。

前日のDAY1の細やかな希水さんの表現力は素晴らしいものでした。
三峰の上手い距離感の取り方でアイドル三峰の良さが
パフォーマンスにまるっきり詰まっていて凄いなぁと。

しかしそう、物語のメインである今回のプラスチック・アンブレラは
最後の最後まで三峰がどこか切なく、苦しそうなんですよね。
DAY1では最後は笑顔で振り向く三峰でしたが、
DAY2の悲しみや戸惑いが拭えない顔で振り向く三峰には
曲前ドラマの役三峰の苦しみが感じられて凄く良かったです。

両日共に同じプラスチック・アンブレラではあったのですが
1日目はアイドル三峰としてのプラスチック・アンブレラ
2日目は役三峰の心情を歌ったプラスチック・アンブレラだな、と感じました。
同じ三峰が歌っているのですが、今回のプラスチック・アンブレラはこのnoteを書くキッカケにもなった
「このシーンのイメージソング」としての表現なのかなって。

==================================
どうせ失くす物 どうして?錆びててもなお
両手で握りしめて手放せない
==================================

この後のとこで音楽辞めよっかなみたいなこと言うけど
当然諦め切れるわけもないシーンにも分かりやすく繋がってるし
辛さの錆びで夢が覆われたって手放すってのは本当に難しいんだよね

================
ねぇ、誰か見つけて
================

夏葉に電話をかけてどうにかサインを送れたシーンの心情にもなってるかなと。
この時点で自分から相談を持ち掛けたり助けは求めたり出来ず、
でも心の奥底では誰かに助けて欲しい。そんな絶妙な境目だったと思います。

歌の流れを見れば最後には雨は止んで光が見えそうですが、
希水さんの憂いを帯びたパフォーマンスが加わることで
雨が止んで曇り空に、というよりは雨は止めどもまだもやもやした曇り空のまま
気持ちが晴れてはいないようにも感じます。

凄くどうでもいいんですけど、現地でプラスチック・アンブレラを聴いて
自分の中でプラブレラって想定の何倍も好きで大事な曲なんだなって感じました。

18:神様は死んだ、って【斑鳩ルカ】

まさかのプラスチック・アンブレラ後。
前半は余韻と言うか余波で全然乗れなかったけど
後半曲立て直せたのは完全にこの曲の強さのお陰でした。

この曲の世界の全てを拒絶するような苦しみが
役三峰の苦しみにリンクしてる事に気付いたことで
ここの後から場面のイメージソングになってるな、と感じながら
公演を見ていくことになりました。

周りを気にしすぎる自分への自己嫌悪や
身勝手だったりとかうまく噛み合っていかない世間とか
本当に何もかもが嫌になってしまう状況が
パフォーマンスも含め物凄くわかるパートでした。

=================================
ありものの言葉で救おうとなんてしないで
全てをもう終わりにさせて
=================================

諦めちゃダメって言われた時の「そんなこと言うのは簡単だよ」という反論もあるように
諦めるのも辛いし続けるのもとても辛い状況で
生半可な言葉で引き留めて欲しかったりするわけではなく
本当は諦めるための言葉を求めていたのかもしれないな、と思いました。
真に求めているというよりはそれが今一番に思い付ける救済だったのかなって。
夢を自分で終わらせるのって難しいものね。

19:千夜アリア【白瀬咲耶】

いやーーーもう「連れていくよ」ですよ
本編だと夏葉が来たのは愛依ちゃんパート前でしたが
曲の流れ的にはここで探しに来てくれたんでしょうね。

咲耶のパフォーマンスの強さはもちろんですが、
弱ったところに助けに来てくれた夏葉もまるで王子のようだったんじゃないかと。
八巻さんもDAY2は凛々しさを増していたようで
今回の三峰を助けに来る夏葉という構図にはあまりにも合いすぎてました。

ほんで、本編見てる時には出だしの「連れて行くよ」だけで
良さを感じてたんですけど

=========================
「連れて行くよ」太陽翳る時も
臆せずいられる約束の日まで
流れてくアリアの旋律
いつか来る日を信じて
=========================

凄く短絡的かもしれないんですけどここの部分って
ライブに誘ってくれるって約束の部分も担ってたりするんじゃないんですの???
そこも含めて考えられてるとすれば三峰を助けにくる
夏葉のシーンのイメージソングとしてあまりにも強すぎる。
そう考えると分かりやすく『音楽』を夢として据えただけではなく
アリア=独唱ありきの夢として選ばれた夢だったのかもしれないと感じました。

20:スローモーション【風野灯織】

元々強かったのに順番が強いですね。
夏葉が探しに来てくれたことで自分に寄り添ってくれる人間がいることに
改めて気付けたんですね。

本来であれば友達であったり親であったり
味方になってくれる人は多少なりとも居ることはわかるけど
自己嫌悪だったりマイナスに陥っている時って本当に自分が
まるで天涯孤独のような、味方なんか誰もいないような感覚になっちゃうんですよね。
元々周りを気にし過ぎているから尚更だと思います。

だからこそ、無責任に頑張れ、とか諦めるな、とか言わずに
「自分が三峰の音楽が聴きたいから」という
一見身勝手なようで嘘偽りのない真の言葉だからこそ
三峰は夏葉のことを心から信頼出来るようになったんでしょうね。
見守っていてくれたんだよね、夏葉は。

21:Going my way【和泉愛依】

タイトルの通りですね。
他人の目を気にしてやる音楽じゃなくて
三峰自身がやりたい音楽をやる、という意志を固めましたよね。
曲前に愛依ちゃんが決意を決めて目を開けるところが
ただでさえ良いパフォーマンスですが
今回の悩んで漂っていた三峰の意思が固まった強さを
同時に感じられてすごく良かったです。

今まで自分のやりたい音楽を周りに合わせて見失っていたところで
ちゃんと自分のやりたい音楽を自分のやりたいようにやる決意をしたのかなと。

22:誰ソ彼アイデンティティー【田中摩美々】

こちらもまた「他人の目を気にして生きるのではなく、自分意思で生きる」
という主張かなって感じましたね。
「個性」を強く感じられた気がします。
自分が良いと思ったやりたいことやっていくんです。

毎回のことなんですけど、菅沼千紗があまりにも田中摩美々なので
パフォーマンスが実写すぎるんですよね
今回片もふもふだったんですけど変わらず田中摩美々でしたね。
ダブルもふもふが摩美々さかなぁとか思ってたけど
挙動パフォーマンス見た目、とてもクオリティの高い摩美々なので
すごい摩美々だなぁって感じでした。
摩美々なんです。

23:Ambitious Eve【白瀬咲耶, 風野灯織, 和泉愛依, 田中摩美々】
直訳すれば野心や大望の前夜ってことですよね。
つまり本格的な夢のはじまりなわけですわ。
いままでは音楽が好きだからやりたい、
やってたからやってみよう、だったのが
本格的にアーティストになるのが夢になったのかなと。

===================================
自分のことも
分かりかけたら
どんどん新しさに向かうよ…そう、夢まで!
===================================

歌詞のここの部分だけ切り取れば、いままでのなんとなくの自分から
目指したい夢に徐々に気付いていけたのかなと。

⚫時の流れ編

24:Shiny Stories【櫻木真乃, 斑鳩ルカ, 七草にちか】
キャンバスシリーズの始まりの曲ですね。
まだまだ白紙のアーティスト三峰結華としての物語の始まりを感じられます。

25:雪・月・風・花【幽谷霧子】
26:夢見鳥【樋口円香】
27:Sweet Memories【大崎甘奈】
28:ありったけの輝きで【櫻木真乃】
29:虹の行方【芹沢あさひ, 幽谷霧子, 大崎甘奈, 樋口円香, 福丸小糸】

ここのパートでは朗読では描かれてない3年間の時間経過や
その中の関係性を感じられるセトリでしたね。
4回生の時の仲良くなり方からしても凄く良い3年間を過ごせていたことを
感じられます。

===================================
残酷にも見えそうなこの世界には君がいるよ
(雪月風花)

何ができるの?この小さな羽で飛べるの?
わからないそれでも信じてみたい(夢見鳥)

別々の道をゆくその時が来ても
大切に育った時間は背中を押してくれるから(SweetMemories)

あの日躊躇った臆病なわたし
忘れずに抱きしめていくの
羽ばたきの彼方、見せてあげたい夢の彼方
ぎゅっと瞳そらせない未来…はじめる!
(ありったけの輝きで)

もう何も 怖くない この気持ち抱いていこう
飛び方も 絆も 知ってるから(虹の行方)
==================================

ここのパートにおける僕の歌詞の好きな部分たちなんですけど、
ほんとに2人の絆が強くなって信頼しあっているんだろうなって感じられますよね。
特に三峰目線で見ていたので三峰目線での見方が強くなりますが
あの時の夏葉の言葉は強く残っていて支えになっていたんだろうなと。
どの歌詞もある意味でお互い2人ともの心境とも思えますね。

⚫2人の未来編

30:星をめざして【芹沢あさひ】

4回生になり、将来に向かって進んで行く中でお互いが
お互いの夢や目標(星)を目指して行く様が見えるようでした。

========================
今はまだ果てしなく遠くても
いつの日か必ず辿り着くぞ
=======================

ここの歌詞は本編での夏葉の台詞の

========================================
夢は叶う、とか努力が無駄だったか、なんて
道半ばの私たちにわかりっこないでしょう?
遠回りでも、間違った道を引き返すことになっても
自分が納得して進めていればそれでいい…違う?
========================================

ここの部分がとてもリンクしているなと感じました。
先が果てしなくどうなっていくかわからなくても、
今見える目標を目指して突き進んでいくことの大事さを感じました。
思いのままにわがままに突き進んでみたいから。

31:わたしの主人公はわたしだから!【福丸小糸】

物語の締めとして完璧な選曲ですよね。
頑張って変わっていこうとする歌詞が、ちゃんと変わっていっている
三峰の様子にもリンクしているようです。

======================
わたしの主人公は(ずっと)
これからもわたしだから!
======================

何よりもここの歌詞。
元々自分の強い意志を持っている夏葉を表す歌詞でもあり、
自分をようやく見つけられたこれからの三峰でもある。
めちゃくちゃいいお話でした。

32:シャイノグラフィ【有栖川夏葉, 三峰結華】

もうびっくりですよね。
2人でシャイノグラフィって成り立つんだって思ったし、
改めて今回の内容と歌詞の内容があまりにもリンクしすぎている。
どこの歌詞がリンクしているよね、とか言おうと思ったけど
そうなるともう全部の歌詞を載せることになっちゃうよってくらい
物語がシャイノグラフィすぎるんですよね。
映画1本見終えたんかと思いました。
この2人の物語こそが光空記録ーMy shinographyーだったんですわ。

⚫後日談

33:Damascus Cocktail【有栖川夏葉】

正直な所、見ている時は最後にDamascus Cocktailって合うのかな?って思ってたんです。
でもシンプルにパフォーマンスとしても良かったですし、
歌詞にカクテルが登場していることから
時を重ねてもお酒を酌み交わすような良好な関係を示唆している
後日談を表しているんじゃないかと感じました。

⚫まとめ


ライブ見ながらではプラブレラくらいから流れが一致してるー!なんて
テンションが上がっていたんですが、
改めて見直してみたら最初から最後までとてつもなくリンクしていて、
やっていたのは既存曲じゃなくて今回のために書き下ろされたんか?ってくらい
めちゃくちゃ綺麗な流れになっていてしみじみ感動しました。

正直もうほぼほぼ纏まってないような気もするんですけど、
こんな感じに朗読劇を合間の物として見るだけじゃなく、
朗読劇自体を本体として歌唱を添えてみるとまた違う見方が出来ると思うので
良かったらみんなもそんな感じの見方でも見てもらえれば
新しい楽しみ方が出来るかなって思います。

それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?