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結果発表①|みんなの個人理念大調査 2021 〜ビジネスパーソンこそ個人理念を活用しよう?〜

みなさん、こんにちは!株式会社サインコサインの中の人です。

実は先日「個人理念大調査 2021」と題して、弊社でも日々いろいろな機会で啓発している「個人理念(あるいはそれに近いもの)」をつくり掲げて生きることに関するアンケートを実施しておりました。本記事では、その回答結果からわかったことをシンプルにまとめて共有したいと思います。

「個人理念を作ってよかった?」「どのような変化があった?」など内容盛りだくさんなのでよければ一読ください!本調査にご協力いただきました皆さまには、改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました!

個人理念ってなに?サインコサインって誰?という方は、ぜひこちらの記事からご覧いただくと、より理解が深まると思います。

0.実施調査概要

はじめに、今回行った調査の概要です。

手法:インターネットアンケート
期間:2021/10/19〜10/28
人数:69名
性別/年齢/役職:下図

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弊社代表の加来がこれまで個人理念の共創を行った方々を中心に、自分で個人理念を掲げている方にもお答えいただきました。満遍なく、様々な属性の方にご回答いただくことができたと思います。これほどの人数の個人理念に関わる調査は日本で初めてかもしれません…!(おそらく?笑)早速、気になる調査結果をみていきましょう。

1. 個人理念 ー 98%以上が「つくってよかった」と実感

初めの質問は、「個人理念をつくって良かったですか?」です。この質問に対して、98.6%の人が「つくってよかった」と回答しました。

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その理由をいくつか抜粋すると、

・物事を判断したり、大切ななにかに立ち返りたいと感じた時に指針となるものができた。
・自分を可視化できた。
・理念をつくる過程で自分と向き合える。
・ふとした時、迷った時、選択する時の基準になるからです。

などの意見をいただきました。

個人理念は、自己理解の促進や判断基準の明確化などに非常に効果を発揮するようです。また、個人理念そのものはもちろん、作る過程での自分の思考の整理ができたことがよかったとの声も多数ありました。生きる上で何度も迫られる判断や決断の場面に直面しても、「自分らしさ」をブラさないための錨の役割を果たしているのかもしれませんね。

2. 友人にすすめたい? ー 90%以上が「すすめたい」意向

続いての質問は、「個人理念をつくることを、友人や周囲の人にすすめたいと思いますか?」です。この質問に対して、92.8%の人が、「そう思う」または「ややそう思う」と回答。

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また、「社会人ひとりひとりが個人理念をつくるべきだと思いますか?」という質問に対しては、78.3%の人が「そう思う」または「ややそう思う」と回答しました。

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回答の具体的な理由として、

・ひとりひとりが能動的に動くきっかけになり、社会全体が良くなると思うから。
・自分のなかで大切にしている信念や葛藤を言葉にすることで大きく一歩踏み出せるから。
・本音は全員やるべきだが、働き方も多様だし、働く事へのマインドセットも一人一人違うから、まずは意識がある人から裾野を広げて行けたらいいなと。
・理念を作る事により自分を型にはめてしまうかも知れない。
・多くの人が同じ目的に向かってすすむ場所だからこそ、働く(生きる)うえで大事にしていることを主張することが大切だと感じるから。相手の思いも尊重することにもつながっています。
・悩む人が減ると思うから。一方で、その場の感覚で自由に生きてたい人もいると思うので、人それぞれかと。

などの意見をいただきました。

多くの方が、友人や周囲の人、会社の人たちにも個人理念を作ることをすすめたいと思っているようです。同じ空間、時間を過ごす人たちこそ、自分を理解し、発信することで他者理解も進むと考えている回答も多く見受けられました。

一方で、必要性を感じていない方が無理矢理つくっても、個人理念の効果は十二分に発揮しづらいなどといった意見もありました。個人理念のもたらす価値の大きさはもちろんですが、理念を掲げる意味・掲げない意味それぞれについても同時に再認識する結果となりました。

3. ビジネスパーソンこそ個人理念? ー 80%が仕事で意欲向上

ここからは個人理念と仕事の関係性についてのアンケート結果をいくつかご紹介します。

「個人理念をつくったことで『お仕事』への意欲は高まりましたか?」という質問に対して、回答者全体で、80.6%が「そう思う」「ややそう思う」と回答しました。

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特にこの設問では注目すべきことに、「自営業者を含む経営者」は「仕事への意欲が高まったと思う」と回答した人の割合が全体平均に比べて25ポイント近くも高く回答しています。

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自分自身や組織・チームに対して責任のある立場になるほど、自己理解や自己表現の手段でもある個人理念の重要性を実感している傾向が見て取れます。どの立場の方でも、個人理念を理解し掲げることはとても大切なことであると考えますが、特にプロジェクトのリーダーやマネジメント職の方は、個人理念を掲げることを考えてみてもいいかもしれませんね。

続いて、「自分の個人理念をつくることで、所属する企業やコミュニティとの関係にポジティブな影響がありましたか?」という質問に対しては、全体で「はい」が79.7%、「いいえ」が15.9%と8割近くの回答者が「ポジティブな影響があった」と回答しました。

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こちらの質問に対しても、「自営業者含む経営者」及び「管理職」の回答者層が、全体平均よりもポジティブな影響を強く感じているとの結果が出ました。では実際、個人理念が所属する企業やコミュニティとの関わり方にどのように変化をもたらしたのでしょうか。

「個人理念をつくったことをきっかけに、所属する企業やコミュニティへの向き合い方は変化しましたか?」という質問に対して、34.8%が「仲間のことをより想像できるようになった」、31.9%が「仲間と対話する機会が増えた」と回答しました。

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個人理念を掲げる方々のうち、およそ3人に2人が、所属コミュニティ内で前向きな行動変容を感じているようです。その理由として、

・自分の意思が明確になり仲間へ想いを伝えやすくなった。
・個人理念をお互いに共有することにより、一緒に協働できる状況が何度か生まれた。
・理念の背景にある思いを知りたくなり、声をかけたり、かけられたりする機会が増えた。
・会社の代表という立場なので、何も意識していないとどうしてもスタッフに「会社としてやってほしいことを押し付ける」といった関わり方になりがちだが、個人理念という概念を知ることで、相手の立場になって想像することを意識し、「相手のパフォーマンスを最大限発揮するためにどうするか考える」というスタンスになった。

といったプラスの変化を感じるご意見から、

・内面に深く問いかける理念だと捉えているから、理念を通じて他人との関わり方に作用したという感覚はない。(一部抜粋)
・エピソードはまだない。

といった変化を実感しないご意見までいただきました。

ここまで、個人理念と仕事に関わるアンケートの結果を3つご紹介しました。もちろん、全ての人に対して一概に個人理念を掲げることを強要したいとは考えません。しかし、掲げることで自分自身の理解を促進し、自己表現力の向上や仲間のことを想像・理解することにも役立つ個人理念は、ビジネスパーソンや組織にとって大きな力になる可能性を強く感じました。

4.最後に

まず、お忙しい時間を割いて、本調査にご協力いただきました皆さまには、改めてお礼申しあげます。本当にありがとうございます。

今回の調査は、「個人理念っていいよね」「つくることで、日常生活/仕事がちょっと変わった」というお声をいただく機会が増えたので、それを一度きちんと調べ、体系的にまとめておこうと考えたことがきっかけでした。

その中で、私たちの中にあった実感値や暗黙知を裏付ける結果が出たものもあれば、新しい発見があった結果も多数ありました。ビジネスのシーンでも個人理念が発揮されることも明確に結果として出たのは私たちとしても非常に参考になりました。

実際の調査は、今回ご紹介した設問以外にも多数の質問を用意し、回答いただきました(全15問ほどありました)。一つ一つの回答は今後も穴が開くほど拝見し、今後の活動に活かしていきます!

今回スペースの都合上ご紹介できなかった、
・個人理念を作った動機
・みんなの個人理念活用方法
・大切な人との関係にポジティブな影響
・個人理念の更新

に関する回答結果も今後noteで発信するのでお楽しみに!こちらもたっぷり学びがある内容でした!

今回の結果を私たちなりにしっかりと受け止めながら、「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」という理念のもと、より多くの人がより前向きに生きるための活動を目指して、より一層邁進していきます。お読みいただきありがとうございました。

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個人理念をつくりたい?

今回の記事も通じて、個人理念をつくってみたい!と感じた方はお気軽にご連絡いただくか、下記のワークショップなども参考にしてみてください。

株式会社サインコサインについて

「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」を信念に掲げ、覚悟の象徴となる言葉の共創をはじめ、様々な形で企業や個人と価値を交換しています。(代表:加来幸樹)



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