彼の取説 「かわいい」編

(りん)
よく「かわいい」って口にするしーちゃん。
私くらいになると、彼の「かわいい」がどれくらい本心なのかが分かる。

レベル1 息をするように言う「かわいい」

あまり心はこもっていない。大体の場合、低い声。接頭辞として「おっ」「あっ」がつく。「かわいいって言うべき場所だここ」ってのが透けて見える。でも、この透けて見えるところが、こっちからすると可愛い

例) 私が新しい服をおろした時、それが好みじゃない時
「おっ、かわいい。」(低い声、一定のトーン)

レベル2 意外と可愛いかった時の「かわいい」

想像してたよりは可愛かった時。驚きを持って発せられるので声は明るめ。接尾辞で「やん」「じゃん」みたいな言葉がつく。ただ、まだ心はこもっていない。想像以上ではあっただけで、本当のところはどうか分からない。これを言われても、特にこちらの感情は動かない。実は一番つまらない「かわいい」かもしれない。

レベル3 スキンシップしながら「かわいい」

大体の場合、頭を撫でながら言う。フリルとかが可愛い時はそこを触りながら。愛でるような感じで優しく言ってくる。すごく悪い言い方をすると“なんかいやらしい”。けど、普段そういうところが透けて見えない人だから、聞けるとちょっとだけ嬉しい。

例)髪乾かしてもらってる時に私がうとうと→ハッとしてるのを見て、髪をとかしながら「かわいい〜」

レベル4 漏れ出てくる「かわいい」

「かっ…」って漏れ出るパターンあり。言おうと頭で考えるより先に出てくる。可愛い過ぎて抑えきれなかったパターン。抑えきれないので、顔も気持ち悪いくらい笑顔になる。私に使うより、推しの可愛い画像に使うので一瞬キレそうになる。でもわかりみが深いから、それでいいよ。
ちょっとは私にも使って欲しい。使ってもらえるように可愛くなりたい。

例)推しのメッセージで画像が送られて来て
し「かっ…」
(私の視線に気づく)
し「…」(何事もなかったかのように振る舞う
り「何?」
し「いや…」
り「いやじゃないやろ。見せてみ。」(私も同じメッセージ取ってるので、全部分かってるけど)
し(画像を見せる)
り「これが?」
し「可愛い…」
り「〇す。」

レベル??? 泣いてしまうくらい「かわいい」

泣く。泣くほど可愛いらしい。今のところ私以外に使ってるところを見たことがない、私専用の「かわいい」。
初披露は、付き合って初めてのお泊まりの日。何するでもなく、お風呂上がりで私が布団の上で、ゴロゴロしてたら、急に隣で泣き始めた。「えっ、何、どうしたの…」って慌ててたら一言「…かわいい」。はっきり言って最初はドン引きした。その後も、稀によくある。だいたい寝る前とかが多い。多分疲れてたり感情が昂ってる時だと思うから、そういう日は優しくしちゃう。本当に大粒の涙流しながら「かわいい」って言われると「ありがとう」しか返せないし、そんなに想ってもらえて幸せしかない。

どんなレベルの「かわいい」でもそれを毎日のように伝えてくれることに感謝しなきゃ、って思う。しーちゃんと付き合うまではお世辞とかって嫌いだったけど、彼からの「かわいい」はお世辞とか形式的なものでも嬉しいことに気づいた。いつまでも言われたいし、言われるような人間になりたいって思えるから。彼が思うより、本当の私はかわいくないけれど、彼にはこれからもその幻想に騙され続けて欲しいって思っちゃう。

悪いなぁ、ごめんね。

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