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北欧式伐倒法に学ぶ日本林業と北欧林業の違い

みなさんこんばんは!

都会にお住いの主婦さんや若者は"北欧"というワード、好きですよねぇー?

僕も好きですよ!!
特にヒュッゲ(Hygge)なんてワード見たらもう興奮しちゃいます!


さてさて今回は伐倒法という文字からもわかる通り、林業林業した記事でお届けです(そこ、久しぶりかよなんて言わない)

過去に山菜採りが好きなお知り合いの方から聞いた話なのですが、
民有林(市民一個人が所有している森)で山菜採りをやっていると、意外と山林オーナーのおじいちゃんやらに遭遇することが多いのだとか。

そもそも山菜採りを楽しまれる方のほとんどがそれぞれ山には所有者(オーナー)がいるということも知らないようですが、、、これが今の常識ですね。

私個人も「木ばっかりでだだっ広い山の中でよくもまぁ人っ子一人に出会えるなぁ」と思っていたのですが、その話を思い出してふと春先に山歩きをしていた時でした。

お若く元気バリバリの鋭気ある山林オーナーと出くわしたのです!!

真冬の山の中で!

知り合いが仰っていたことが割と的を得ているんだなと確信した瞬間でした。

そんなこんなで身近にモノホンの自伐型林業を実践されている方と繋がることができたのでした。今回のお話はその方の森林フィールドで行われる
森林体験レジャーにお呼ばれしたお話です。


●簡単に紹介いたしますと、三笠市に位置する
みわの森フィールドのオーナー榊さんでらっしゃいます。

森林科学を専攻してきた私目線で行くと、The 北海道!を読んで字のごとく表すかのような美しい白樺の森で、皆伐時よりまだお若い1次遷移の森といった具合でございました。なんにせよ、モサモサ生えてるシラカバのコントラストが逆に美しい...

さて、そんな森で行われたレジャー
・ノコギリを使った間伐体験!
・出た間伐材の薪割り体験!
といった流れでした。なかなか自分の手で木を倒せる体験なんて無いですよ。手を動かせるんだから楽しいに決まってます!笑

●そのレジャーの意義といいますか概要は
もちろんEducationを前提として、寿命が比較的短く大木にならない白樺の間引き、間伐実施でございます。
北海道なら裸地どこにでも生えてきてグングン育つ白樺なのです。本州だと高山帯とかにあるレベルのはずですよね。
こちらでは先駆樹種(pioneer種)に位置付けられています。


まぁ間伐とならば木材生産としては期待しないワケです。

さて、いくら小径木だからだろうと手鋸でいきなり真横にブツ切りにしたりはしません。しっかり受け口追い口ツルの現場教育がなされます。
「林業マンはこれを頭に入れて仕事しているんですよ」と。

ここであるポイントがありました。

伐倒時、北欧式伐倒法を知っていますか? と。

日本林業といいますか、林業科を出た私でも木を倒すとき、受け口追い口の角度について「45°と開口部から高さ2/3でツルは1/10程度残す」と学んでいるのです。いやむしろそれしか知りませんでした。

しかし今回の体験では受け口を60°で開口させるではありませんか。

かなり誇張された受け口ですが、角度をわかりやすくみてみるとこんな違いで現れます。結構高くガッツリ開くのですよ。
そして追い口はまさかの「受け口横断面と同じ高さで水平に。」

北欧の国々ではこんなにも差がついた伐倒法が確立されているのかと新鮮な驚きでした!

なぜここまで差が出るのかを聞くと、
そこには島国日本人命尊重の北欧であるが故の哲学(philosophy)の違いがありました。伐倒法の違いに現れる哲学を語ってみたいと思います。

そもそも日本は大陸国家に比べてみれば利用できる資源の乏しい島国です。
島なので利用できる木材に限りがありました。
対して北欧の国々は大陸国家なので広い領土とありふれた木材資源がありますね。
しかし北欧は寒さの厳しい、人が住むには不適な土地なのですよ。ほら、札幌やモスクワにはホームレスが少ないといいますよね。冬が来るとホームレス生活なんてしていたら凍えて死んでしまうからです。
あと北欧は農産物を生産する時期が短いので自給自足が難しく労働してお金を稼ぐ必要があったので基本的に貴重な働き手となり、人命は重視されます。

さて、これらがざっと伐倒法の違いに現れる考え方の根底です。

北欧式は安全重視>歩留まり というワケなのですよ〜!


そう考えてみると、資源が少なく木材に限りのある日本では歩留まりを増やすために受け口と高い追い口設定木材末端のロストを抑えたかったのでしょう。そう考えることができますよね!

これがそれぞれ木材生産の現場での作業に現れてくる違いとなります。
日本は木材生産量を重視、北欧はまず安全を重視、、、といった具合に。

どうでしょう!
これが地域・民族・国の違いなんです、おもしろいでしょう!?
まぁこの違いを一括りにはできず、地政学やら色々と絡んでくるので哲学!なんて思い切ったこと書いちゃってますが(笑)

先々週のレジャー体験はこんな感じでした!すごい学びでしたね!

さて、SiKARiNG
9月は本業といいますか、ロゴの通りシカツノ細工の生産に重きを置こうと考えています。いや、そうします。
色々やりすぎて寄り道ばかりだったので、本来の路線に戻り、知名度向上売り上げUPを狙っていこうという作戦ですw

ブログでのSikaRingお披露目は初めてかな?
ほら、これが命名の由来ですよ〜笑

ではでは!
こんな感じでバイト時間に追われているので切り上げます!笑
ではレジャー体験から北欧式伐倒法を学ぶの巻でした〜٩( ᐛ )و

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。