2021年夏旅⑪(北海道)
7月15日
昨日の夜は大雪ダムの駐車場で車中泊して目覚ましを1時にセットしてたけど0時に目が覚めた。
準備済ませて銀泉台に移動。十数台の車が既に停まってた。
車中泊の車もいるのかもだけど、多分ほとんどが前日にテン泊登山で既に山に行ってる人の車だと思う。
2時19分に登山口出発。
今回は雲海は特に期待してなかったけどやっぱり出現してくれててきれいだった。
雲海の下は三国峠付近になるのかな?もしくは大雪ダム付近か。
3時59分に赤岳山頂到着。
日の出と同じくらいの時間だった。
赤岳山頂からの眺めはそれほどでもなく山頂がなだらかだから雲海も見れない。
昨日大雪ダムで大雪山の空中撮影されてる全景の写真が飾ってあって、もし雲海が発生した場合は緑岳って所からしか雲海見れなそうと思ってたから緑岳に向かう。
赤岳までの登山道沿いにもたくさん花が咲いてて帰りに撮ろうと思って撮らなかったけど、ここからはもう朝日も当たってるし写真撮りながら緑岳にゆっくり向かう。
早速見たことない黄色い花。あとで調べたらキバナシオガマって花だった。
確かに形をよく見ると東北で見たミヤマシオガマの色違いだ。
朝の光で浮かび上がってきれい。
小泉岳って山頂を過ぎたあたりからキバナシオガマ以外にもいろんな花が増えてきた。
久しぶりのコマクサ。
赤岳までの登山道の途中でコマクサ平って所があって、そこにたくさん咲いてたから多分上にもあるだろうと思ってたけどあちこちに咲いてた。
コマクサ平はロープ張られて撮りづらい感じだったけどこっちは目障りな人工物がないから撮りやすい。
ただ登山道の歩くところにも結構咲いてるから気を付けて歩かないといけない。
八ヶ岳でチラッとしか見れなかったウルップソウがめちゃくちゃ立派に咲きまくってた。
正確にはこっちのはホソバウルップソウっていうらしいけど八ヶ岳のリベンジが果たせた感じでよかった。さすが大雪山何でもある。
エゾアズマギク。
鹿児島でもありそうな野菊に見えるけど何か違うんだろうな…。
緑岳が近づいてきてようやくまた雲海がちゃんと見えだしてきた。
花ならたくさんあるからワクワクしながら歩いてると遠くからでも目立つコマクサがいた。
一つの株から大輪の花を咲かせてるコマクサと雲海の共演。
最高の所に咲いててくれた。
ほんと清々しい夏の朝だ…。
大雪山凄すぎ。って何度も呟いてた。
反対側も残雪の山がきれいで爽やか。
イワブクロ達。
この花達だけは肉眼で見る分にはすごいきれいだけど写真ではなかなかその良さが引き出せれない。なんか難しい花。
エゾツツジって花らしい。濃いピンクできれいだった。
見逃しもたくさんあるけどほんと色とりどりで花の種類が多い山。
黄色いのはチシマキンレイカ。
5時34分緑岳山頂到着。
赤岳から小泉岳通って緑岳に着くけどその間はずっとなだらかな地形で、花を見ながらの散歩状態だった。
中央右奥の山が十勝岳と美瑛岳。
こっちから見れるのかと思うと嬉しかった。
上の写真からちょっと右に振ったところの風景。
こっち方面の山は全然分かんない。有名な山も映ってるのかな?
来た道を振り返る。
こんな感じのほんとなだらかな稜線がずっと続いてる。
緑岳から引き返してる途中の6時くらいで白雲岳のキャンプ地みたいなところから登ってくる人がポツポツ現れだした。
このくらいの時間からもうだいぶ暑くなってきだした。
日影が全くない山だからこの夏初めての日焼け止めを塗った。
景色は爽やかなんだけど風も弱くて日差しが暑い。
暑いけど花達は容赦なく咲き誇るから撮らないわけにはいかない。
案外ここがイワブクロとしては一番いい具合に撮れたかな。
暑いけど北海道の夏本番の山を登ってるんだなって実感できてずっと楽しい。
ここにも雲海と撮れるコマクサがいた。
こんなの普通に見れるって天国みたいな山だ。
ホソバウルップソウの所まで戻ってきた。
それぞれの花ごとに大体の咲く場所が決まってるっぽい。
ウルップソウはちょっと湿り気のある所かな?
爽やかな良い色だな…。
ウルップソウに関しては全体的にはほぼ終盤だったのかな?
でもまだきれいなのもあって充分だった。
小泉岳まで戻ってきた。
ここから奥の白雲岳を目指す。
このあたりでキャンプ地からの登山者がだいぶ増えてきた。
早朝の雰囲気は消えてしまったけど奥の残雪の山々が最高。
日本じゃないみたい。
キバナシオガマ。
リンドウだと思って撮ってたけど後で調べたらイワギキョウだった。
白雲山山頂が見えてきた。
このあたりにも花畑がたくさんあった。
チングルマがメインでエゾノツガザクラも美瑛岳ほどではないけど結構咲いてた。
エゾコザクラ。奥の雪の丘が何とも言えない爽やかさ。
エゾノツガザクラに関してはさすがに我が美瑛岳の方が圧勝かな。
7時39分白雲岳山頂到着。
さすがにもう人多かった。でも8人くらいだったかな?
旭岳方面のゼブラ模様。
完全な真っ白の雪景色よりきれいなのはなんでだろ。
この風景と組み合わせて撮れる花があればよかったけど意外となかった。
去年の秋に旭岳登った時には山頂からこっち側の風景は雲で見れなかったから、逆側からとはいえ見れてよかった。
左奥の噴煙上げてるのが十勝岳。
噴煙上げてくれてるから十勝岳は分かりやすい。
ここから十勝岳まで縦走路があるのかな?
日帰り登山しかしないから自分には関係ないけど。
パンを食べて下山開始。
これはさすがにリンドウなはず。夏に咲くのか。
赤岳まで戻って更に少し下ったあたりで青く目立ってる花畑があった。
青いのはエゾヒメクワガタって花らしい。青空に青い花は爽やかさ倍増する。
7月中旬でこの残雪量。さすがに名前通り大雪山だ。
残雪の登山道。
忘れた頃にエゾコザクラがたくさん。
暑いけど帰るのが名残惜しい。青空だと余計にそう思う。
いっそ曇ってくれたら下山に集中できるんだけどな。
コマクサ平まで戻ってきてこの花を間近で見ながら最後のパンを食べて休憩。
ここからは樹林帯って程でもないけど登山道沿いに木々が増えてくるから虫が一気に増えてきて急ぎ足で下山。
第一花園まで一気に下りてきたけどここだけは一枚撮っといた。
ここからの紅葉の眺めが有名で2013年に初めて来たときにこのあたりから撮った。
懐かしいけどなんか紅葉が見たくなってくる。まだまだ夏本番だ。
10時43分に銀泉台駐車場到着。ほぼ満車状態だった。
層雲峡のセブンイレブンで昼食買って食べて、昨日も入浴した朝陽リゾートってホテルの日帰り温泉を利用。900円で少し高いけど広くてきれいでくつろげる。
13時に行ったら受付の人から13時半からなので喫茶室みたいなところで待っておいてくださいってことで、昨日は知らなかったけどコーヒーとココアが無料で飲めるそうでどっちも飲んどいた。
15時まで休憩室で暑さをしのいで夕方昨日と同じ大雪ダムで車中泊。
標高が700mくらいあるから夕方にはだいぶ涼しくなってた。
次の山は元々の予定では羊蹄山か夕張岳と思ってたけど、フェリーで北海道に来る前あたりで利尻岳が気になりだした。
北海道の中でも更に離島だから全然候補に挙げてなかったけど、秋田あたりで海をちょっと見たせいか山からの海を凄く見たくなってきた。
利尻島行きのフェリーの料金調べたら車両込みだと往復3万以上かかるけど、人間だけなら2等自由席で片道2550円ってことで、距離からすればだいぶ割高ではあるけどこのくらいならいいか。
16時40分の便で稚内から利尻島渡って18時20分に着くみたいだから夕方そのまま登る。
山頂付近に一応避難小屋があるらしく寒ければそこで夜明けまで待つ
。で次の日に山頂からの景色撮りながら下山して12時5分のフェリーで稚内に戻る。
この計画通りでいければ最安で最高の光景のみを見れる。
ただ、フェリー含めてなかなかめんどい工程だから絶対に晴れが確定してる日じゃないとだめだ。
土日も避けたいし23日にはもう北海道を発つから移動含めると19日が理想。
天気予報では今の所19日の利尻町は曇り時々晴れ。
明日の天気予報次第で北行くか南行くかを決める。
7月16日
5時前くらいに起きて天気予報確認したら19日の利尻町は晴れ時々曇りに変わってた。
逆に北海道南側の19日の予報は曇り雨。
北行きに決定だからとりあえず旭川市に移動。
道中の風景が夏の朝らしくて登らない日でも旅が楽しい。
旭川市のコインランドリーで洗濯済ませて今日も暑いからイオンモールで12時くらいまで休憩。
稚内市は多分ガソリン高いから旭川市で一応ガソリン満タンにしといた。
144円/ℓで北海道にしては安かった。
比布町の「遊湯ピップ」って温泉で入浴。500円で安いし清潔でいい温泉だった。
灼熱の暑さだったから休憩室で15時半くらいまで寝転んで休憩してた。
ここほんと北海道だよな?って思うほど暑かった…。
15時半でもまだ暑かったけど移動して音威子府村の道の駅に夕方到着。
だいぶ涼しくなってようやく北海道の感じに戻った。
夕焼けがきれいでなんかまたいいことありそうな予感がした。
雲は少ないけどいい感じに焼けてる。
月も出て半月近くになってる。
18日に登ることになるから月明りで照らされた光景も撮れるかも。
音威子府(おといねっぷ)の道の駅で車中泊。
ここの道の駅20歳くらいの頃に初めて北海道来た時にも車中泊したはずだけど景色は全然覚えてなかった。名前だけは印象的だから覚えてたけど。
新しめの道も増えてたから景色もだいぶ変わってるのかも。
7月17日
朝から移動。稚内市まで120㎞くらいだけど無料高速区間も長いしそもそも普通の道路でも広くて60㎞制限で信号もほぼないから割とすぐ着く。
道中の風景も北海道らしくていいんだけど撮りようはないから、なんか撮りたくて宗谷岬に行ってみた。
北海道最北端の海岸。砂塵が吹き抜けていってきれいだった。
オホーツクの海はやっぱりなんか違うな…。
最果て感があっていい。
海なのに草が生えてて驚いた。
海藻?こんな風に生えるんだっけ…。
海藻のおかげで海が面白い色になってる。
高い所から見たら凄そうだな…。
利尻岳から見えればどうなるんだろ。楽しみだ。
宗谷岬に着いた。
日本最北端の地。感慨深い。
ここまでの道中は走る車も少なくて土曜日なのに閑散としてたけど、さすがにここは結構人多かった。
左に見えてる半島が稚内市。
かなりの強風で涼しいのはいけど明日のフェリー大丈夫かな?
2等自由席は予約不要らしいから予約はしてないし明後日でもいいけど、同じところで待つのがな…。
海鳥が気持ちよさそうに飛び回ってる。
望遠レンズがないからこれが限界。
とりあえず19日に登れることを期待して今日は稚内の道の駅「わっかない」で車中泊かな。
きれいな温泉があればいいけど。
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