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2023年夏旅④(青森・岩手)

6月13日
朝起きたら結構晴れてて衛星画像見ても明日晴れそうな気がしたから、岩木山に向かって移動することにした。天気予報が全然当てにならない。

岩木山近くで温泉検索したらしらかみの湯って所が口コミの評判よかったから行ってみたら、すぐ近くに道の駅津軽白神っていうかなり新しそうな道の駅もあった。

しらかみの湯は安いけど古くてもういいかなって感じだったけど、道の駅はモンベルも入ってるおしゃれな感じの築一年くらいの道の駅ですごい良かった。人も少ないし。

夕方雨は降ってきたけど虹も見れて明日晴れる予感は強まったけど、天気予報では相変わらず明日は一日曇り。
今日も曇り予報だったけど晴れてたし、全然当たんないからもう気にしない。


6月14日
2時の目覚ましで起きて衛星画像見たら雲がかかってる感じで、実際星空も見えないからやっぱり天気予報当たってしまったかなと思って一旦寝なおした。

4時に自然に目が覚めて起きたら山は雲がかかって空も雲が多かったけど、朝日が見えてきだして晴れてきそうな気がした。
急いで準備して百沢スキー場の所の登山口に向かった。

向かってる間もどんどん青空見えてきて焦るけど、山はまだまだ雲に覆われてるから出遅れてはない。

5時32分に登り始めた。
登る直前に見た天気予報でも今日一日曇りってなってたから、朝早く登る人はいないんじゃないかって思ってたけど意外と自分より先に登ってる人が2人いた。
どっちも追い抜いたからしばらく山頂独占できそう。

しばらくはぬかるんで滑りやすくて展望のない登山道だったけど、登り始めて1時間10分くらいして大雪渓が現れた。
一応アイゼンは持ってきてたけど雪がけっこうスプーンカット状になってて登りやすい。

行ける所までアイゼンなしで行こうと思ったら結局最後までアイゼンなしで登れた。


笑いが出るくらいすっきり晴れてきてめちゃくちゃ爽やか。

天気予報信じなくてよかった。


右奥に山頂が見えだしてきた。

ちょっと雲も切れ気味になってきて、そろそろ山頂も晴れそう。


更に登ってるうちに山頂完全に晴れた。めっちゃきれい。

すごい元気出てくる。



もう少しで雪渓も終わりかな?

空に向かって歩いてるようで楽しい。


長い雪渓登りが終わったら花のご褒美が待ってた。

朝露をまとったショウジョウバカマが雲海を背景に咲いてくれてた。

色がちょっと青っぽいけど山ごとにちょっと違うのかな?


ミチノクコザクラも現れ始めた。ミチノクコザクラは初めてだ。
21年もミチノクコザクラは見れてなかった。

色も鮮やかで目立つし意外と花が大きい。
ユキワリコザクラの2倍くらい大きい気がする。

ミヤマキンバイも咲いてるけど光がまだ浴びたばかりで開いてないから、山頂に花がなければこの辺りに戻ってくることにした。


山頂までもうちょっと。なんかすごい神々しい。


8時9分岩木山山頂到着。標高1625m。

久々に間近の雲海。嬉し過ぎる。


山頂は大きい岩が多くて休憩にも最適で眺めも最高。

花はなさそうだからさっきの花の地帯まで少し戻らないと。


夏のモクモク雲海を朝食とりながら10分くらい堪能して花の所に戻る。


ミチノクコザクラの咲いてる地帯まで戻ってきた。

めちゃくちゃきれい…。ミヤマキンバイもいつの間にかだいぶ花開いてた。


岩木山山頂とミチノクコザクラ。こんなにたくさん咲いてるとは思ってなかった。


白いミチノクコザクラもいた。変種かな?


巨大な岩の隙間に住んでるミチノクコザクラ。

可愛いなって思って撮ってからこの岩の奥に登っていってみたら、更に花が大群生してる地帯があった。


何ここ…?天国みたい。


ミチノクコザクラとミヤマキンバイで埋め尽くしてる。

岩木山こんなすごい山だったとは…。凄すぎる。


こんな感じでちょこちょこ咲いてるイメージだった。
それにしても作りものみたいな絵に描いたような花。


火口なのかな?その斜面を埋め尽くしてる。

もっとすごい有名になっておかしくない山だと思う。


登る前に想像してた10倍以上の絶景だ。

色の組み合わせも最高。夢みたいで楽し過ぎる。


入道雲のような雲海と。

夏らしい。嬉しくてたまらない…。


だんだん雲海が上がってきた。そろそろこの辺りも雲に飲まれるかも。

でもこのギリギリの時間がまた最高にきれいでもある。

どれが一番とも言えないくらいほんと最高の光景撮り放題だった。

10時半くらいで雲に飲まれてしまったから夢のような時間だったけど、ここに入道雲できてしまいそうだから雷雨にならないうちにそろそろ下山することにした。


でも下山しようとしたらまたパッと晴れてきた。
ここからの花畑まだ撮ってなかった。最後にこの光景も撮れてよかった。

この後また黒い雲に覆われてきたから今度こそ決意してカメラしまって下山。
楽し過ぎた。

長い雪渓を慎重に下って焼き止まりヒュッテって所まで下ってきたら、11時過ぎだったけど今頃になって急に登山者が増えてきた。

予報に反してすっきり晴れてるのを見て急遽登りに来たのかな?
天気予報が当たらないおかげで花畑一人で眺めれた。


登りの時は気づかなかった展望のない登山道にヤマオダマキが咲いてた。
夏の花が続々咲き揃ってきてるな…。最後まで嬉しい登山だった。

虫もほとんどいなくてそんなに暑くもないし、全てにおいていい山だ。
大好きな山になった。

12時26分に駐車場に帰り着いた。
そういえば岩木山の全体像を撮ってなかったから撮りたかったけど、もう完全に雲に覆われてた。

昨日の温泉は古い所だったから他の温泉検索して、カランコロン温泉って所が広くて清潔って評判だったからそこに行った。

地元の人がちょっと多かったけど評判通りいい温泉で、寝湯なのか露天風呂ですごい浅い湯の所があって涼しくてよかった。
雨も降りだしてきたけど露天風呂での雨は結構好きで、かなり久々に30分近く温泉入ってた。

明日も曇り予報だけどこの調子でまた外れてくれることを期待して夕方に八甲田山の酸ヶ湯に向かった。


夕方はまたすっきり晴れてたけど天気予報では今現在も曇りってことになってた。

酸ヶ湯近くの大橋から見た八甲田山がちょっとしか見えないけどかっこいい。

このまま明日まですっきり晴れてくれてたら明日も登れる。

酸ヶ湯で車中泊しようかと思ったけどこの大橋の左右に駐車場あって眺めがいいからここで車中泊することにした。


6月15日
朝起きたら弱い雨が降り出してきた…。そんな馬鹿な…。
天気予報が当たるなんて、と思ったけど曇りとは言ってたけど雨とは言ってなかったから当たってはないか。

明日は完全な雨の予報で無理そうだし、今日登れなかったら八甲田山か早池峰山のどちらかは諦めるしかなさそう…。
9時過ぎくらいには雨も止んできて微妙に薄日がでてきた。

雨が完全に降らないことを確信出来たら登ろうと思って10時半まで様子見して、気象衛星の画像的にも少なくとも雨雲は来なさそうだと思ったから登ることにした。


10時半に酸ヶ湯の登山口から登り始めてしばらくしたら湿原に出た。毛無岱って所かな。

八甲田山は何が咲くのか事前にあんまり調べなかったけどワタスゲが咲く山だったのか。確かにそんな雰囲気ある。
でもワタスゲって近くで見ても毛玉っぽくて撮りづらいんだよな…。


登山道の風景。昨日の岩木山とはまた全然タイプの違う山で新鮮。

青空も見えて今日も力がみなぎる。


天空の池塘。歩いてるだけで楽しい。


木道沿いにチングルマがたくさん咲いてたけどだいぶ散り気味。

八甲田山で散り気味か。今年は早いのか遅いのか分かんないな…。


この感じだと4日くらい前がピークだったのかな?

チングルマって意外と花期短いのかな。ハクサンイチゲは結構長持ちするけど。


チングルマに混ざってヒナザクラも咲いてた。
八甲田山をバックにするために木道にカメラ置くぐらい低い所から撮った。

このまま八甲田山山頂の大岳に向かってもいいんだけど、雨は降らなそうで時間はあるから赤倉岳って所も登ってみることにした。
でも毛無岱分岐からの赤倉岳方面の登山道はちょっと後悔するくらい藪漕ぎとぐちょぐちょ登山道が酷かった。

展望も全然ないし空もどんどんくらい雲で覆われていくしで、赤倉岳に着くまでの区間は精神的にちょっときつかった。


12時53分赤倉岳山頂に到着。

ここからは縦走路で展望もあって、きつかったけどやっぱり来てよかったって思えた。


山頂にはキバナノコマノツメが咲いてた。

たしかキバナノコマノツメだったはずと思って後で調べたら合ってて、名前を覚えてた自分に驚いた。もう一生覚えてられそう。


八甲田山大岳まではまだまだ遠そう。

花を眺めながらゆっくり行く。


なんか小さい花がすごいたくさん咲いてるなって思ったら、近くにガンコウランって書かれた標識あったからガンコウランかと思ったけど後で調べたらミネズオウだった。


赤倉岳と大岳の間の井戸岳到着。


ミヤマキンバイがたくさん咲いてたけど登山道に沿った足元付近だけでちょっと花畑って感じではない。


登山道のロープの下から。花の状態がピークでやけにきれい。


あとから調べたらコメバツガザクラって花だった。

この花を撮れただけでも赤倉岳ルートで来てよかったかな。


鮮やかなイワカガミさん達とミヤマキンバイの花畑。
ガスってる山もこれはこれで味わいがある。

雨さえ降らなきゃ梅雨時の山の雰囲気も結構楽しい。


大岳が近くなってきた。
麓に大きめの避難小屋がある。

ここから見たらまだ結構長そうに見えたけど、意外と15分で登れるくらいで見た目よりすぐ着いた。


途中でコメバツガザクラとミネズオウの夢の共演が見られた。

どっちも米粒くらいの小さい花だから他の花と組み合わせると全然目立たなくなるけど、小さい花同士だとちょうどいい。


歩いてきた縦走路。この縦走路も見た目より全然短かかった。


13時51分八甲田大岳山頂到着。標高1585m。

結局曇ってしまったけど、どんな山なのか知れてすっきりした。

これで気分よく次の山に行ける。今日登ってきといてよかった。


山頂からの風景。どこがどこだか。


下山は仙人岱って方面から下りるルートで下山。


鏡沼って所。

クロサンショウウオがいるらしい。

何かいたけどクロサンショウウオだったのか分かんなかった。


大好きなミヤマオダマキが2輪だけ咲いてた。

山を背景に撮れるところに咲いててくれてありがたい。

次に登る早池峰山でも咲いてるはずだから楽しみだけどあそこ登山道から少し離れたところばっか咲いてて近寄れないからな…。

ロープで区切られた山はしょうがないけど撮りづらい。


オオカメノキと奥に見える雪山は十和田湖の山かな?


あとで調べようと思ったけど分からなかった。夏山でよく見かけるけど。


ここの雪渓歩きは斜度があんまりないから楽だった。


渓流の横を歩く所とかあってほんと変化に富んだ登山道。


こっちルートはイワカガミがメインかな。

もう散々撮ってきた花だけど色鮮やかだから群生してると撮りたくなる。


右側の灰色の土の方は硫黄の匂いが立ち込めてた。

看板にも立ち止まらないで進んでくださいって書いてあった。


登山口まであと少しだったけどスミレが群生して凄い鮮やかだったから撮っといた。
花がほとんどない暗い登山道でもいつも健気に咲いてくれるスミレ達。

15時57分駐車場到着。
今日もいい気分で最後まで登山できた。

目の前に酸ヶ湯温泉あったけど人多そうだし、ちょっと遠いけど鹿角のゆとり温泉まで移動して温泉入って道の駅おおゆで車中泊。


6月16日
今日はさすがに予報通り夜中からずっと雨降ってた。
一日中降りやまない予報だけど明日の早池峰山は晴れるらしい。

早池峰山は山開き以降8月6日まで土日祝はマイカー規制らしいけど、土日祝の午前5時から午後1時までの間の規制ってことだった。

前日に到着後、車中泊して登山後に午後1時まで待って帰ればマイカーでもいいって情報だから、今日の夜中までに登山口近くの道の駅早池峰に着くように移動する。

ほんとに一日中雨降ってたけどそろそろ水も汲まないといけないから、経路上に湧き水無いか検索してみたら長者屋敷太刀清水って所があった。


行ってみたら雰囲気のいい水汲み場だった。
駐車場から30mくらい歩かないといけないから3往復して水汲んだ。

冷たくておいしかった。岩手県の名水20選らしい。
夕方ユートランド姫神で温泉入ってから18時くらいに道の駅早池峰に到着。

ここで車中泊して明日の朝5時までに登山口に着くように出発する予定。
登山口の駐車場で車中泊してもいいんだけど電波なかった気がする。

万一急に天気予報雨に変わってたら日曜に延期する。

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