見出し画像

霧島のミヤマキリシマと雲海と白虹(2020年6月10日記)

朝1時に起きて韓国岳登ってきた。
前日までの天気予報では10日はずっと雨。
家を出る2時くらいにも天気予報確認したけどやっぱり雨の予報。

えびの高原に向かうまでの運転中も霧雨が降ってて、えびの高原に着いてからも霧雨の中レインウェアを着て2時45分に登山開始。
3合目手前あたりで暑くなってきたのと霧雨も止んだから、レインウェアを上だけ脱いで登ってると3合目辺りから星空が見えてきた。
やっぱりかと思いながらちょっと急ぎ始める。

山頂着いたのが3時42分。
4時過ぎると夜の世界は終わるから急いで撮る準備をした。
月明りでどこを見ても神秘的な世界だけど、時間がなさすぎだから高千穂方面に絞って撮った。


まず1枚撮って画像確認してやっぱすさまじいことを確認する。
時間がないからあんまりじっくり画像確認もできない。
1枚撮るのに画像処理の時間含めて30秒近くかかってしまう。
経験上のこの時期だと4時がリミットだから花を変えて撮ったり、構図を整えたり三脚の調整とかすると10枚も撮れない。


なんとかぎりぎり間に合ったかな。
東の空では少し明るくなり出してたけど星空が写る間は夜の世界。


夜明け前、星も撮れないし朝陽待ちの時間帯でようやく落ち着いて眺める。
今年はなぜか韓国岳のミヤマキリシマはかなりの不調みたい。
花芽がほとんどなかったのか今が咲く時期なはずなのにこの状態。

蕾がまだぎっしりってわけでもないから単純に今年はもう咲かないみたい。
山の風景はすごいのに。
5時半くらいだったかな、何か起きるのを待ってたら急に白虹が現れた。


突然の白虹出現で慌てながらも周りがミヤマキリシマだらけだから何とか撮れた。
白虹は数えるほどしか見たことないけど霧島で見れるとは思ってなかった。


白虹がいつまでもつか分からないから、このツツジでしっかり撮る。


霧が薄くなってきて背景の山も一緒に撮れた。
他のツツジとも撮りたいけど、移動してる間に消えそうで動けない。


火口側に行ってみると太陽の姿を映してるような円を描いてて神秘的だった。


手持ちのレンズじゃ収まらない…。ほんときれいで不思議な現象だった。


白虹が消えたから当初の目的のミヤマキリシマと高千穂之峰を撮る。
ミヤマキリシマが調子のいい花が少なめだからいつもよりは撮りづらい。
でもこんだけきれいに晴れ渡った状態は珍しいからほんときれいだった。


雲海来ないかなって思ってたら5分もしないうちに願いを聞き入れてくれた。
どこからともなく霧が沸き立ちだした。


白虹もまた現れだした。
今日は何なんだろってくらい奇跡が起こる。


急速に雲海が形成されてきた。
南を向けば白虹、東を向けば雲海とミヤマキリシマの、もうなんか言葉にできない奇跡的な世界。


今年の運を全部使ったかもしれないくらい奇跡の連続だった。
初夏らしい虫たちの鳴き声が響き渡って元気がでる。
7時半までずっと眺めて雲海がまた消えだしたくらいで帰ることにした。

ずっと見てたいけど雲海が消えればミヤマキリシマ自体は少ないからそんなに撮るのもない。
天気予報が雨だったせいか6合目付近におりるまで誰も登ってこなかった。
ほんと最高の一日だった。

天気予報を信じてたら見れなかった光景だった。
韓国岳の山頂のミヤマキリシマも終わりだから来週からもう花がない。
まぁなくはないけどこれまでの時期に比べればだいぶ地味なのばっかりだしな…。

とりあえず来週どうしようかな。
蕾はほとんどなさそうだったから韓国岳登ってもしょうがないし、というか来週こそは本当にずっと雨かも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?